TECNEST MATERIAL GUIDE
化粧フィルムQ&A
材料選び、下地確認、貼り方、トラブル対応まで、気になる項目を一覧から探せます。Q&Aカードで要点を確認し、さらに写真つきの詳細ページへ進めるよう整理しています。
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Q001 ダイノックフィルムを自分で貼るには、最低限どんな道具が必要ですか? 下地・プライマーQ001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・道具選び
回答
採寸用スケール(メジャー)、裁断用カッターナイフと裁断用下敷き、圧着用プラスチックスキージー、清掃用ウエスとアルコール、下地調整用プライマー・刷毛・マスキングテープ・ドライヤーが基本セットです。下地や部位により必要な処理や副資材は変わるため、メーカー公式資料で確認してください。
補足
ダイノックフィルム・リアテック・オルティノを自分で貼る前に確認したい最低限の道具を、メーカー施工資料をもとに整理。スケール(メジャー)、カッター、スキージー、プライマーなどの役割を説明します。
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Q002 ダイノックシートはどんな下地に貼れますか? 下地・プライマーQ001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・下地選び
回答
シナベニヤ、ラワンベニヤ、MDF、石こうボード、ケイ酸カルシウム板、モルタル、各種鋼板、アルミニウム、ステンレス、メラミン化粧板、ガラス、硬質塩ビなど、表面が安定した下地が主な候補です。下地状態や施工条件によって処理は変わるため、使用するメーカーの施工資料で確認してください。
補足
ダイノック・リアテック・オルティノを貼ってよい下地と、貼ってはいけない素材を整理。木材、金属、ガラス、プラスチック類の適合・不適合を一覧表で確認できます。コンクリートは要注意下地として解説します。
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Q003 シートが気泡だらけになった時はどう直せばいいですか? 施工・道具Q001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・失敗回避#DIY初心者・トラブル対処
回答
大きな気泡はフィルムを比較的大きく剥がして再圧着します。小さな気泡は気泡の中央に1点だけ穴を開け、指またはスキージーで空気を押し出すように圧着します。長い切れ目を入れるとシートが裂ける可能性があるため避けます。
補足
ダイノックフィルム・リアテック・オルティノを貼った後に気泡ができた時の直し方を整理。大きな気泡の再圧着、小さな気泡の1点穴処理、再発防止のスキージー操作を解説します。
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Q004 気温は何度で施工するのが成功しやすいですか? 下地・プライマーQ001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・施工環境#DIY初心者・施工タイミング検討
回答
ダイノックとリアテックは12〜38℃、オルティノは15〜35℃が施工適正温度の目安です。リアテックは20〜25℃が最適温度、オルティノのグロスタイプは20〜35℃です。10℃以下の冬場や直射日光で下地が熱い夏場は、環境を整えてから施工します。
補足
ダイノック・リアテック・オルティノの施工適正温度を整理。12〜38℃、15〜35℃、最適20〜25℃などの目安と、冬場・夏場に貼るときの注意点を解説します。
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Q005 シートは実寸ピッタリで切っていいですか? メーカー・ブランドQ001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・貼り方コツ#DIY初心者・採寸
回答
塩ビシートは必要寸法より50mm程度大きめにカットし、貼り付け後に余分をトリミングします。実寸ピッタリで切ると、位置決め誤差や端部の追従不足でジョイントが目立つ原因になります。
補足
ダイノック・リアテック・オルティノを自分で貼るときの裁断余裕代を整理。塩ビシートは必要寸法より50mm程度大きめに切り、貼った後に余分をトリミングします。
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Q006 スキージーの正しい使い方が分かりません。どう動かせばいいですか? 下地・プライマーQ001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・貼り方コツ#DIY初心者・道具の使い方
回答
スキージーは下地に対して45度くらいに傾けて持ちます。中央から左右へ、次に下から上へ、一度圧着したところと半分程度重なるように一方向へ動かすと、空気を逃がしながら圧着しやすくなります。上から下へ一気に押さえると気泡やシワの原因になります。
補足
ダイノック・リアテック・オルティノを貼るときのスキージーの使い方を解説。45度に傾け、中央から左右へ、半分ずつ重ねて空気を逃がします。
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Q007 フィルムが角(コーナー)でうまく曲がりません。どうすれば? 下地・プライマーQ001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・貼り方コツ・出隅#DIY初心者・ドア角
回答
コーナーの両側にプライマーを角部から20〜50mm(リアテックは50〜100mm)塗布して接着力を高め、フィルムをドライヤーで温めながら、出隅の手前→頂点→奥の3段階で圧着してください。
補足
ダイノックフィルム・リアテック・オルティノを出隅(出っ張りの角)に貼ると剥がれやすい問題を、3社公式マニュアル準拠で解決。プライマー塗布幅(20〜50mm/50〜100mm)とドライヤー加熱+3段階圧着のコツをDIY初心者向けに平易に解説します。
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Q008 ドアの角(扉の四隅)はどう処理しますか? 施工・道具Q001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・ドア施工#DIY初心者・ドアリメイク
回答
ドアの前面を貼った後、見込み面(側面)にフィルムを折り込みます。角の部分から斜めに切れ目を入れ、先に見込み面上のフィルムを上端部に折り込み、次に残った側を折り込んで、はみ出したフィルムを切り取ります。
補足
ドアの四隅(角)にダイノックフィルム・リアテックを貼るときの折り込み手順を、3M公式指針・サンゲツ施工マニュアル準拠で6ステップに整理。前面→見込み面→切れ目→折り込み→はみ出しカットまで、包装紙を折り込むイメージで分かりやすく解説します。
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Q009 ガラスにフィルムを貼ってもいいですか?何か注意点はありますか? 施工・道具Q001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・下地別注意点#DIY初心者・窓
回答
ガラスに貼ること自体は可能ですが、直射日光が当たる場合は粘着剤の劣化やガラスの熱割れの恐れがあるため避けてください。屋外側・浴室内など水分の影響を受ける部位への施工も避けてください。フィルム裏面のPVCマークが透けて見える場合があります。
補足
ガラス面にダイノック・リアテック・オルティノ等の化粧フィルムを貼る際の注意点を、3M・サンゲツ・アイカ工業の公式マニュアルに基づいて解説。直射日光下の熱割れ、屋外側・浴室での水分による剥離、フィルム裏面PVCマークの透過、貼る前のアルコール清掃まで分かりやすくまとめました。
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Q010 水まわり(キッチン/浴室/洗面)に化粧フィルムを貼っても大丈夫ですか? 下地・プライマーQ001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・適用環境#DIY初心者・水まわりリフォーム
回答
浴室・水まわり用の専用シリーズを選ぶ必要があります。3MはNEOシリーズ(水まわり用)、サンゲツ リアテックは抗菌・防かびタイプ、アイカ オルティノは抗菌性・防カビ性表示のあるシリーズが指定です。常時50℃以上・水中・湿度が高い場所への施工は避けてください。
補足
キッチン・浴室・洗面に化粧フィルムを貼る時は水まわり対応シリーズを選びます。3Mダイノック NEO、サンゲツ リアテック抗菌・防かびタイプ、アイカ オルティノ抗菌・防カビ品番をプロ施工マニュアル準拠で平易に解説。下地の選び方とコーキング処理のポイントも紹介。
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Q011 屋外(外壁/玄関ドア/軒下)に貼れますか? 下地・プライマーQ001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・適用環境#DIY初心者・屋外活用検討
回答
原則として内装用途です。屋外で使う場合は屋外耐候性専用シリーズ(3MダイノックEXR/サンゲツリアテックお日様マーク品番/高耐候オルティノVEX)を選んでください。屋外塩ビ鋼板製ドアへは専用「玄関ドアフィルム/玄関ドアリフォームシート」を使用してください。
補足
ダイノック・リアテック・オルティノを屋外(外壁・軒下・玄関ドア)に貼る際の注意点と、屋外専用シリーズ(EXR・お日様マーク・VEX)の選び方を3社公式マニュアル準拠で解説。木・ボード下地は屋外NG、玄関ドア専用品の存在まで網羅。
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Q012 プライマーは必須ですか?塗らないとどうなりますか? 下地・プライマーQ001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・下地調整#DIY初心者・コストカット検討
回答
より強い接着力と耐久性、不燃認定への適合のためにプライマー処理が必要です。特に石こうボード/ケイ酸カルシウム板/モルタル/シナベニヤ/MDFは全面塗布、金属類は端部塗布が指定されています。塗布なしでは接着不良・フクレ・剥がれの原因となります。
補足
ダイノック・リアテック・オルティノを貼るときのプライマー(下地剤)は省略するとどうなるのか、3M/サンゲツ/アイカ工業の公式マニュアル準拠で平易に解説。吸い込む下地は全面塗布、金属類は端部塗布が基本。塗らないと剥がれ・膨れの原因になります。
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Q013 シートを剥がしたいとき、きれいに剥がす方法は? 下地・プライマーQ001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・メンテナンス#DIY初心者・賃貸退去
回答
20cm程度の間隔で切れ目を入れ、ヘアドライヤーでフィルムを温めて軟化させ、短冊状に剥がします。下地に粘着剤が残った場合は3Mクリーナー20/30またはシンナー等を使用して除去します。石こうボード・ケイ酸カルシウム板・ベニヤ等の下地は傷つけずに剥離できないため賃貸での原状回復は困難です。
補足
ダイノック・リアテック・オルティノを下地を傷めず剥がす4ステップを解説。20cm間隔のカット→ドライヤー加熱→短冊剥離→残糊クリーナー除去の手順と、賃貸原状回復に向かない下地(石こうボード・ケイカル板・ベニヤ)の注意点を、3M・サンゲツ・アイカ工業の公式資料準拠でまとめました。
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Q014 普段のお手入れはどうすればいいですか?どんな洗剤がOKでNGですか? メーカー・ブランドQ001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・メンテナンス基礎#DIY初心者・施工後の維持
回答
日常清掃は水拭きまたは中性洗剤、落ちにくい汚れは3Mクリーナー20またはイソプロピルアルコールを使用してください。強アルカリ性/強酸性洗剤、シンナー等の有機溶剤、研磨剤入り洗剤、ナイロンたわし、スチールウールは絶対に使用しないでください。
補足
ダイノック・オルティノ等の塩ビ化粧フィルムの日常お手入れ方法を、3M/アイカ工業の公式メンテナンス資料に基づき平易に解説。中性洗剤・3Mクリーナー20の使い方、絶対に使ってはいけない強アルカリ洗剤・有機溶剤・研磨剤・金属たわしの注意点まで網羅しました。
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Q015 シートに方向はありますか?裏表逆に貼ったらどうなりますか? 施工・道具Q001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・貼り方コツ#DIY初心者・施工方向
回答
ほぼ全てのシートに方向性があります。裏面の離型紙(剥離紙)ロゴを必ず同じ方向に揃えて施工してください。逆方向に貼るとエンボスや色調が光線の加減で違って見えます。
補足
ダイノックフィルム・リアテック・オルティノの「向き」と「ロゴ方向揃え」をプロ施工マニュアル準拠で解説。同じ品番でも逆向きに貼るとエンボスの光反射で色が違って見える理由、ロットを揃える理由、目透かし貼りという選択肢まで、3社公式資料から平易にまとめました。
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Q016 シートを継ぎ足して貼るとき、隙間や段差はどう処理しますか? 下地・プライマーQ001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・ジョイント#DIY初心者・幅1220mm超の面に施工
回答
継ぎ足し方は、突き合わせ・重ね貼り・目透かし(目地棒)の3つで考えます。突き合わせは下地色とプライマーで隙間を目立ちにくくし、重ね貼りは下のシート上面をサンドペーパーで軽く擦り、プライマーを塗ってから上のシートを貼ります。目透かし・目地棒は、あえて細い目地を設けて継ぎ目を意匠として見せる方法です。
補足
ダイノック・リアテック・オルティノを複数枚で継ぎ足し施工するときの隙間と段差の処理を、3M/サンゲツ/アイカ工業の公式マニュアルから平易にまとめました。突き合わせ・重ね貼り・目透かしの3パターンを断面イメージで解説します。
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Q017 シートの裏紙(剥離紙)を一度に全部はがしても大丈夫ですか? メーカー・ブランドQ001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・貼り方コツ#DIY初心者・剥離紙の扱い
回答
一度に全部剥がさないでください。最初は端から5〜10cm(ダイノック)または100〜150mm(リアテック)、その後20〜30cmずつ剥がしながら貼り進めるのが基本です。
補足
ダイノック・リアテック・オルティノを貼るとき、裏紙(剥離紙)を一気にはがすのはNG。最初に5〜10cmだけ剥がして仮留めし、20〜30cmずつ剥がしながら貼り進める段階剥離の手順を、3社公式マニュアル準拠で図解付きで解説します。
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Q018 作業場所はどんな場所で行うべきですか?明るさやホコリ対策はどうしたらいいですか? 下地・プライマーQ001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・施工環境#DIY初心者・施工環境準備
回答
ほこり・チリが少ない場所で、十分な明るさを確保し、床面の清掃と必要に応じ水撒きで防塵対策を行ってください。空気が乾燥して静電気が発生しやすい場合は床に霧吹きで水をかけます。
補足
ダイノック・リアテック・オルティノを自分で貼るときの作業環境について、3社公式マニュアル準拠で解説。ホコリ・チリの少ない場所選び、補助照明での明るさ確保、霧吹きでの静電気対策、下地の乾燥確認まで、DIY施工で失敗しないための環境準備をまとめました。
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Q019 シートが冷えて硬くなり、貼りにくいです。どうすれば? 下地・プライマーQ001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・施工環境#DIY初心者・冬季DIY
回答
ヘアドライヤーやヒートガンでフィルムと下地を温めながら貼り付けてください。室温10℃以下の現場ではジェットヒーター等で環境温度を上げ、下地基材も温めることが必須です。低温時はフィルムが裂けやすくなるためカット時の取り扱いにも注意してください。
補足
冬の現場でダイノック・リアテック・オルティノが冷えて硬くなり貼れない時の対処法を、3M/サンゲツ/アイカ工業の公式マニュアル準拠で解説。ヘアドライヤー・ヒートガンの使い方、ジェットヒーターでの環境温度の上げ方、低温時のカット時の注意点を平易にまとめました。
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Q020 余ったシートはどう保管すれば長持ちしますか? 施工・道具Q001-Q040#DIY初心者#DIY初心者・保管#DIY初心者・残材保管
回答
直射日光と高湿度を避け、周囲温度38℃以下の清潔な場所に、購入時と同様の梱包形態(ロール状で巻きを締めてテープ止め)で保管してください。横置きにして、6段以上の積み重ねやパレット2段積みは避けます。
補足
余ったダイノックフィルム・リアテック・オルティノを長持ちさせる保管方法をプロ施工マニュアル準拠で解説。温度38℃以下・直射日光NG・ロール状で巻きを締める・5段までの積み重ねといった3社共通ルールを、3M/サンゲツ/アイカ工業の公式資料からまとめました。
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Q021 石膏ボード下地にダイノックを貼る前の下地処理の手順は? 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
釘頭処理→パテ→#180サンドペーパー研磨→清掃→プライマーの5ステップ。深い凹みは下地パテ、浅い凹みは上塗りパテで埋め、清掃はラッカーシンナーかアルコール、最後にプライマーを刷毛で全面ムラなく塗ります。石膏ボードは吸い込みを止めるシーラー併用も推奨。
補足
石膏ボード下地に3Mダイノックフィルムを貼る前の下地処理を、釘頭処理→パテ→#180研磨→清掃→プライマーの5ステップでわかりやすく解説。深い凹みと浅い凹みのパテ使い分け、ラッカーシンナー/アルコール清掃、シーラー併用判断まで3M公式マニュアル準拠でまとめました。
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Q022 3Mダイノックのストーン系シリーズ(ST系等)の特徴を教えてください。 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
ダイノックのSTONE(石柄)系はマーブル・大理石・コンクリ風の意匠で、什器・カウンター・エレベーター扉等で多用されます。柄リピートが大きい(1m超)ものが多く、必ずカタログのリピート値を確認してから割付してください。
補足
3MダイノックのSTONE(石柄)系シリーズは大理石・トラバーチン・グラニット・コンクリ風など石の質感を再現した意匠フィルムです。什器・カウンター・エレベーター扉・エントランス壁面に多用される本シリーズの選び方と、柄リピート確認・継ぎ目処理など割付時の注意点を3M公式資料準拠で解説します。
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Q023 MDF下地にダイノックを貼る時の下地処理はどうすればいい? 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
MDFは水を吸いやすいのでシーラー必須。釘頭→シーラー全面→ポリエステル系パテ→#180研磨→清掃→プライマー(WP-137M/WP-2000/EC-1368NT/DP-900N3いずれか・全面塗布)の順。小口まで塗ってしっかり乾かすこと。
補足
MDF下地に3Mダイノックフィルムを貼る前の下地処理を、釘頭→シーラー全面→ポリエステル系パテ→#180研磨→清掃→プライマーの6ステップで解説。水を吸いやすいMDFはシーラー必須・小口まで塗布・プライマー4種(WP-137M/WP-2000/EC-1368NT/DP-900N3)使い分けを3M公式マニュアル+下地適合表準拠でまとめました。
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Q024 ラワン合板の表面が毛羽立っています。塩ビシートを貼るための前処理は? 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
#150-180ペーパーで毛羽取り→清掃→シーラー1回→パテで節穴埋め→研磨→プライマー→貼り。毛羽は確実に潰してから貼るのが鉄則です。ポイントは毛羽取りを省略しない。
補足
ラワン合板の毛羽立ち面に塩ビシート(ダイノック・リアテック・ベルビアン・オルティノ)を貼るための前処理を解説。#150-180ペーパーでの毛羽取り→清掃→シーラー→パテ処理→研磨→プライマー塗布の7工程を、サンゲツ・3M・タキロンシーアイ・アイカ工業の公式マニュアル準拠でまとめました。
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Q025 ラフ合板(荒材)に塩ビシートを貼ることはできますか? 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
そのままでは不可です。ラフ合板は多孔質下地に分類されるため、シーラーで吸い込み止め→全面パテ→#180-240で研磨→プライマー塗布、と平滑化してからでないと施工できません。失敗回避のポイントは「下地の凹凸が見えなくなるまで平滑化」することです。
補足
ラフ合板(表面が荒い未仕上げ合板)に塩ビ化粧フィルム(ダイノック・リアテック等)を貼る正しい手順を、3Mダイノック施工マニュアル(2022/11改訂)・サンゲツ リアテック施工マニュアル(2024/1改訂)準拠で解説。シーラー全面塗布・全面パテ・#180-240研磨・プライマー塗布の急所を一気にまとめました。
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Q026 出隅(凸の角)にダイノックを貼る時の手順は? 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
角の両側20〜50mmにプライマー→広い側の角から20mmの位置に裏スリット→気泡が残らないよう軽く引っ張って圧着→端部を強く再圧着、が基本手順です。下地の出隅が直角でないとシワになるので、コーナー材で正確な角を作り、20℃以下はドライヤーで全体を均一に温めます。
補足
ダイノックフィルムを出隅(凸の角)に貼るときの正しい手順を、3Mダイノック施工マニュアル(2022年11月改訂)準拠で平易に解説。プライマー塗布範囲・裏スリット位置・引っ張り加減・低温時のドライヤー併用までコーナー施工の急所を一気にまとめました。
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Q027 入隅(凹の角)にダイノックを貼る時の手順は? 施工・道具Q001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
入隅は広い面から先に貼るのが出隅との違いです。広い側からコーナー線と平行に20〜30mmの位置に裏スリットを入れ、狭い面の剥離紙は剥がさないまま広い面を貼ります。角はスキージーで押し込み、コーナーから1〜2mm折り返した位置でカット。20℃以下はドライヤー併用です。
補足
ダイノックフィルムを入隅(凹の角)に貼るときの正しい手順を、3Mダイノック施工マニュアル(2022年11月改訂)準拠で平易に解説。広い面から先に貼る理由・裏スリット20〜30mm・スキージーでの押し込み・1〜2mm折返しカット・低温時のドライヤー併用までコーナー施工の急所を一気にまとめました。
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Q028 メーカーが違って同じような柄を探したい時、品番一覧の探し方は? メーカー・ブランドQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
各社の品番インデックスCSVから「シリーズ名+番号レンジ」で当たりを付けるのが定石です。ただし最終決定は必ず実物サンプルを取り寄せて現場照明下で比較してください。ポイントは「印刷だけで決めない」ことです。
補足
3Mダイノック・タキロンシーアイベルビアン・サンゲツリアテック・アイカ工業オルティノ・リンテックパロアの似柄を探す方法を解説。公式品番インデックス+シリーズ別対応関係(リアル木目/単色/ストーン系)で当たりを付け、最終決定は実物サンプルを現場照明下で比較する手順をプロ視点でまとめました。
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Q029 ダイノックの重ねジョイント施工の手順は? 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
墨打ち→下側フィルムの重ね部以外をマスキング→DP-900N3塗布→マスキング剥がし→上側を重ねて貼るが基本です。仕上げ方ははみ出し部をカッターで切る方法と、重ね幅を均一にして貼る方法の2通りあります。
補足
ダイノックフィルムの重ねジョイント(継ぎ目)施工の正しい手順を3Mダイノック施工マニュアル2022/11改訂準拠で解説。墨打ち→マスキング→DP-900N3プライマー塗布→上側を重ねて貼るの基本フローと、はみ出し部カッター仕上げ/重ね幅均一仕上げの2方式を、現場で目立たない仕上げのコツとあわせてまとめました。
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Q030 リピート柄(板目・大柄)の継ぎ目で柄合わせを失敗しないコツは? 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
各社サンプル下部の「リピート参考値(H・W)」を必ず確認し、施工前に下地に柄割付を実寸で書き出してください。2枚目以降は同一ロットで柄方向を揃え、リピートはあくまで参考値で製造ばらつきがある前提で進めます(ベルビアン技術資料に明記)。
補足
板目・大柄木目・ストーン系などリピート柄の塩ビシートを継ぎ目で柄合わせするコツを、3Mダイノック・ベルビアン・リアテック・オルティノの公式技術資料に基づいて解説。リピート参考値(H/W)の見方、1/2step送り・box送り・全幅送りの違い、事前柄割付の手順までプロ職人向けにまとめました。
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Q031 ステンレス面に塩ビシートを貼れますか? 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
貼れます。サンゲツ公式試験ではステンレスへのリアテック接着力が30.0N/25.4mm(プライマー無し)と十分な数値です。鏡面ステンレスはプライマー塗布で安定します。
補足
ステンレス面(鏡面・ヘアライン)への塩ビシート(ダイノック・リアテック・オルティノ)施工手順を、サンゲツ公式試験データ(接着力30.0N/25.4mm)と3M・サンゲツの施工マニュアルに基づき解説。油分除去・目荒らし・プライマー塗布の正しい順序と、意匠面の傷リスクへの配慮までプロ職人向けにまとめました。
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Q032 三次元曲面(球面やカウンター角の丸み)にダイノックを貼るには? 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
曲面と裏面にプライマーをしっかり塗り、寸法は10cm大きめにカット。平面部を先に貼り、曲面部はドライヤーで均一に温め手で包み込むように伸ばして貼ります。AE-MT・AM・BW・EX・HG・NU(NU-1795除く)・VM・WH等は三次元曲面に不向きです。
補足
球面やカウンター角の丸みなど三次元曲面にダイノックフィルムを貼る正しい手順を、3Mダイノック施工マニュアル2022/11改訂準拠で解説。プライマー塗布・10cm大きめカット・平面先行・ドライヤーで均一加温・手で包み込み伸ばし貼りの基本フローと、三次元曲面に不向きな品番シリーズ(AE-MT/AM/BW/EX/HG/NU/VM/WH)までまとめました。
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Q033 ドアの両面にダイノックを貼る時の小口処理と下地準備は? 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
両面のフィルムを巻き込んで重ねるのが一般的で、重なり部にはプライマー必須。下地は#180でサンディングしサビや溶接跡を除去、ケースロック周りや上下端の塗装も落とすこと。鍵やチェーンは外し、ドアは枠合わせ後に取り外して作業台で施工する方が仕上がりが良いです。
補足
ドアの両面に塩ビ化粧フィルム(ダイノック)を貼る時の小口処理と下地準備を、3Mダイノック施工マニュアル準拠で平易に解説。両面フィルムの巻き込み・重なり部のプライマー塗布・#180サンディング・ケースロック周りの塗装除去・建付け確認のコツを職人向け実務ポイントでまとめました。
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Q034 医療・福祉施設に貼る場合に選ぶべき仕様は? メーカー・ブランドQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
抗菌(JIS Z 2801活性値2.0以上)・抗ウイルス(ISO 21702活性値2.0以上)・耐薬品(次亜塩素酸・アルコール対応)・耐汚染を全部満たすシリーズが必須です。サンゲツ リアテックHYGIENIC FILM、アイカ工業 オルティノVB系等の専用仕様を選定します。
補足
病院・診療所・介護施設・福祉施設に貼る塩ビ化粧フィルムは、JIS Z 2801抗菌・ISO 21702抗ウイルス・耐薬品・耐汚染の複合仕様が必須です。サンゲツ リアテックHYGIENIC FILM、アイカ工業 オルティノVB系の専用仕様を、メーカー公式技術資料の数値で平易に解説します。
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Q035 クッション性のある塩ビシート(フィルム)はありますか? 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
壁・建具用の粘着付塩ビ化粧フィルムにクッション性はありません(厚み0.15〜0.25mmで剛性下地への密着前提)。クッション性が欲しいならクッションフロア(CF・床用厚物)や緩衝材付き別ジャンルになります。
補足
壁・建具用の塩ビ化粧フィルム(ダイノック・リアテック・ベルビアン)にクッション性はありません。厚み0.15〜0.25mmで剛性下地への密着が前提です。クッション性が必要な場合の代替候補(クッションフロア・合成皮革壁紙・ファブリックパネル)を3M・サンゲツ・タキロンシーアイの公式資料から平易に解説します。
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Q036 3Mダイノックの大臣認定書(写し)はどう入手するのですか?確認申請でいつ必要になりますか? 施工・道具Q001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
国土交通省「申請図書の簡素化関係」(平成22年1月22日)に基づき、2010年9月1日以降、3Mからの大臣認定書発行は原則停止しています。財団法人 建築行政情報センター(ICBA)のデータベースに登録され、審査側はこのDBで確認します。表紙のみ写しが必要な場合は「大臣認定書(写し)発行依頼書」を3Mへ提出すれば入手可能です。
補足
3Mダイノックの不燃材料大臣認定書は2010年9月1日以降、財団法人 建築行政情報センター(ICBA)のデータベース運用に移行し、3Mからの発行は原則停止しています。確認申請で表紙の写しが必要な場合の「大臣認定書(写し)発行依頼書」入手方法と、設計者・施工管理者向けの実務対応を国土交通省・3M公式資料に基づいて解説します。
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Q037 ダイノックのジョイント部に隙間が出る原因と対策は? 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
原因はフィルム収縮・重ね裁ち精度・下地の動きなど。対策は同系色を下地に塗る・ジョイント部のプライマーを2〜3度塗り・重ね裁ちで下地を切らない・同一ロットを使う・必要なら目透かし貼りや目地棒の使用の5点。エンボスやピッチのズレも目立つのでロット統一が大事です。
補足
ダイノック・リアテックなど塩ビ化粧フィルムのジョイント部(継ぎ目)に隙間が出る原因と対策を、3M・サンゲツの公式施工マニュアル準拠で解説。フィルム収縮・重ね裁ち精度・下地の動きへの対処法と、目透かし貼り・目地棒の活用方法をまとめました。
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Q038 玄関ドアや扉の角(コーナー)で3Mダイノックを綺麗に納めるには?切り込みの入れ方は? 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
3M技術資料DS-DIN-001-Aの指針に沿って、(1)前面を貼った後に見込み面へ折り込む→(2)角から斜めに切れ目を入れる→(3)見込み面の上のフィルムを上端部へ折り込む→(4)残った側を折り込む→(5)はみ出しを定規+カッターで切り取る、の順で施工します。三角形が狭いほど密着性が増し、重なる部分には必ず3M™プライマーDP-900N3を塗布してください。
補足
玄関ドアや扉の角(コーナー)で3Mダイノックフィルムを綺麗に納める切り込み・折り込みの標準手順を、3M技術資料DS-DIN-001-A「扉の角のフィルムの貼り方の指針」に沿って図解。三角形展開・見込み面の折り込み順序・プライマーDP-900N3塗布位置まで職人向けに丁寧に解説します。
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Q039 既存の塩ビシートやメラミン板の上にダイノックを貼る時の処理は? 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
劣化や粉吹きがあれば該当部を除去し、凹みはポリエステル系パテで埋めます。#180で研磨し清掃、DP-900N3を全面に塗って乾かしてから貼ります。メタリック調や光沢の高い品番は不陸や刷毛ムラが目立ちやすいので注意。サンゲツ・リアテックはRP-100/RS、アイカ・オルティノは専用プライマーを使用します。
補足
既存の塩ビシートやメラミン板の上にダイノックフィルムを重ねて貼る時の下地処理を、3M・サンゲツ・アイカ工業の公式マニュアルに沿ってプロ目線で平易にまとめました。劣化除去・パテ埋め・#180研磨・プライマー塗布の手順を1ページで確認できます。
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Q040 無垢材や突板(つきいた)の建具に貼る時の注意点は? 下地・プライマーQ001-Q040#プロ施工者#基礎施工
回答
木は呼吸する素材で含水率の変動が大きいです。乾燥確認(含水率8%以下)とシーラー処理を確実に行い、特に木口は2回プライマー塗りで補強してください。ポイントは呼吸する材であることを忘れない。
補足
無垢材・突板(つきいた)の建具に塩ビ化粧フィルム(ダイノック・リアテック・オルティノ)を貼る時の注意点を、3M・サンゲツの公式マニュアル準拠で平易に解説。含水率8%以下の管理、木口の2回プライマー塗布、ヤニ止めシーラー処理など、職人向け実務ポイントを4ステップでまとめました。
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Q041 円柱や急なR部(曲面)に塩ビシートを貼るコツは? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#基礎施工
回答
ヒートガンで60-100℃に温めて柔らかくし、引っ張りながら密着させます。離型紙に縦切れ目を入れて段階的に貼るのがプロのコツです。ポイントは「過加熱を避ける」。
補足
円柱や急なR部(曲面)への塩ビシート施工は、熱加工が鍵です。 共通施工要領では「曲面・R部は熱加工(ヒートガン)で伸ばす、温度60-100℃(品番により異なる)」と明記されています。 手順は次の通りです。 (1)プライマー入念塗布:曲面は引っ張り力がかかるので、プライマーをやや厚めに塗ってしっかり乾燥させます。 (2)離型紙に縦切れ目:50cm程度の長さで離型紙(裏紙)に縦方向2-3カ所切れ目を入れます。シート本体まで切らないようカッターの刃出しは1mm以下にします。 (3)中央から貼り出し:中央部から貼り始め、左右に伸ばしていきます。 (4)ヒートガン加熱:シートを60-100℃に温めて柔らかくし、引っ張りながら密着させます。過加熱は変色・変形の原因になるので注意します。 (5)端部圧着:R部の端はドライヤーで再加熱しながらスキージーで強く押さえます。 失敗回避ポイントは「過加熱を避ける」。100℃を大きく超えると塩ビが変色したり、エンボスが平坦化したりします。試し貼りで品番別の適温を把握してから本施工に移ってください。
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Q042 出隅と入隅の貼り方の違いと「チリ」の意味は? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#基礎施工
回答
出隅は角から左右3cm余裕を取り、入隅は金ベラを当ててカット時に1-2mm「チリ」を残すのがコツです。チリを残さないと温度収縮で隙間が開きます。ポイントは下地まで切らない。
補足
出隅(=出っ張った角)と入隅(=引っ込んだ角)の処理は、塩ビシート施工の腕の見せ所です。下地形状と粘着特性を理解しないと、角部分から先に剥がれが進行します。 【出隅】 (出っ張った角) (1)コーナーテープまたはコーナービートで角の直線と直角を出します。 (2)コーナーテープの上からパテを幅広く塗り、段差なく研磨します。 (3)角から左右3cmずつプライマーを念入りに塗布します。 (4)シートを出隅から5cm以上の幅取りでカットし、面積の広い面から先に貼ります。 (5)シートを引っ張りながらスキージーで密着、寒い時はドライヤーで温めます。 (6)最後に再圧着します。 【入隅】 (引っ込んだ角) (1)各下地に最適な下地調整をします。 (2)角から3cmずつプライマーを塗布します。 (3)シートをコーナーから1cm余裕を持ってカットします。 (4)離型紙を10cm剥がして折り返し、気泡なく貼ります。 (5)スキージーで半円を描くように入隅に押し込み圧着します。 (6)金ベラを当てて余分なシートをカッターで切ります。このとき1-2mmの「チリ」(=遊び)を残すのがプロのコツです。 【「チリ」を残す理由】 :塩ビシートは温度変化で僅かに伸縮します。入隅でシートを下地ぴったり(0mm)に詰めて切ると、夏冬の温度変化や粘着剤の経時収縮で角部に張力がかかり、隅から隙間が開いたり、最悪は浮き・剥がれの起点になります。1-2mmの遊び(チリ)を残しておくと、伸縮を吸収できます。 【下地まで切らないコツ】 :カッターを使う際、カッターの刃出しはシートの厚み+0.5mm程度(0.6-0.8mm程度)に留めます。深く差し込むと下地材(石膏ボード/合板)まで傷を入れてしまい、後日のシート張替時に下地補修まで必要になります。金ベラを軽くガイドにして、刃が下地に当たる手応えがあったら止めます。 失敗回避ポイントは「下地まで切らない」「チリを必ず残す」。この2点を守ることで、角部の経年トラブルが大幅に減らせます。
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Q043 ダイノック施工時の現場環境やほこり対策で気をつけることは? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#基礎施工
回答
施工面だけでなく床も清掃。暗い場所は投光機で明るくし異物混入や気泡を見逃さない。乾燥して静電気が出る時は床に霧吹き。CH・VMはエンボスに汚れが詰まりやすい。養生テープ長時間貼付は可塑剤移行でべた付くので注意。ドアノブ周りはシワになりやすいので避け、下地は十分乾燥させること。
補足
ダイノックフィルムは「貼り方」と同じくらい「現場環境の整え方」が仕上がりを左右します。ほこり1粒で気泡や異物混入が発生し、施工後に取り返しがつかなくなることもあるため、以下のポイントを施工前に必ず確認してください。 (1)清掃範囲は「施工面+床」:施工面の脱脂清掃は当然ですが、足元の床にほこりが残っていると、作業中の人の動きで舞い上がってフィルムと下地の間に入り込みます。施工面の清掃と同じ熱量で床も清掃し、可能なら掃除機で吸ってから濡れ拭きするのが理想です。 (2)照明=投光機で明るく:暗い現場ではほこり・気泡・異物混入を見逃します。窓のない倉庫・夜間施工・天井裏の作業では、必ず工事用投光機を持ち込んで施工面を斜めから照らしてください。斜めからの強い光が当たると、平面の微細な凹凸や残ったほこりが影として浮かび上がり、施工前に除去できます。 (3)静電気対策=床に霧吹き:冬場や冷暖房で乾燥した現場では、フィルムや下地に静電気が発生してほこりを引き寄せます。床に霧吹きで軽く水分を与えると静電気が抑えられ、ほこり吸着を大幅に減らせます。フィルム本体や下地に直接水をかけるのではなく、床面のみを湿らせるのがコツです。 (4)CH・VMシリーズはエンボスの汚れに特に注意:深いエンボス(凹凸柄)のCHシリーズ・VMシリーズは、エンボスの溝に汚れが詰まりやすく、施工後の清掃でも取れなくなることがあります。施工前にフィルム表面の埃を払ってから貼る・作業中の手汚れ(プライマーや油分)がフィルム表面に付かないよう手袋を使うなど、表面保護の意識が必要です。 (5)養生テープの長時間貼付=NG:塩ビフィルムの可塑剤がテープの粘着剤側に移行し、テープを剥がしてもべた付き残りが発生します。位置決めや仮固定で養生テープを使った場合は、施工終了後すぐに剥がしてください。長時間(数日以上)貼ったまま放置するとべた付きが取れなくなることがあります。ゴム製品(ゴムバンド・ゴム手袋の置き忘れ等)の長時間接触もフィルム変質の原因になるので注意。 (6)ドアノブ周りは避ける:ドアノブの周辺は常に手の力がかかり、フィルム端部に応力が集中してシワや剥がれが起きやすい部位です。可能ならドアノブを一度取り外してから施工する、それが無理ならドアノブの外周20mm程度はあえてフィルムを貼らずに残す判断もあります。 (7)下地の乾燥=施工可否の絶対条件:下地に湿気があるとフィルム接着不良・後からの膨れ・カビ発生の原因になります。雨上がりの屋外施工・水回りの新設下地・コンクリート打設直後の壁面などは、表面が乾いて見えても内部に水分が残っているため、施工延期またはシーラー処理を検討してください。下地含水率の目安は8%以下(木質下地の場合)が安全圏です。 失敗回避ポイント:ほこり対策・静電気対策・養生テープ短時間化・下地乾燥確認は、施工前のチェックリスト化が効果的です。1つでも省略すると、施工後の異物混入・べた付き残り・膨れ・剥がれといった不可逆的なトラブルにつながります。 重要な注意点:本記事は3Mダイノック技術資料「施工にあたってのご注意」およびサンゲツ施工マニュアルに基づきます。下地材質・施工環境・季節条件により対策の重みは変動します。重要物件・大面積施工の計画は、必ず材料販売元または施工店に事前相談してください。
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Q044 床面に塩ビシートを貼ってはいけない理由は? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#基礎施工
回答
塩ビ化粧フィルムは床用ではなく、キズ付きや剥がれの原因になります。床にはクッションフロアや床用塩ビタイル等の専用品を使ってください。ポイントは用途違いの素材を選ばないことです。
補足
床面への塩ビ化粧フィルム(ダイノック・リアテック・オルティノ等の粘着剤付き塩ビフィルム)の施工は、原則として禁忌(きんき)です。 理由は次の通りです。 (1)厚みと耐摩耗性:塩ビ化粧フィルムの厚みは0.15-0.25mm程度で、床材として必要な耐摩耗性能はありません。靴・家具の脚・キャスター(家具の車輪)等の擦過(さっか)で短期間で表面が削れます。 (2)滑りやすい:表面に滑り止め加工がないので、転倒事故の原因になります。 (3)メーカー保証外:3社(3M・サンゲツ・アイカ工業)とも公式施工マニュアルで「床面・水平面はキズ付きリスクあり」「フローリング(床面)NG」と明記されています。 (4)振動・荷重:歩行による振動と荷重で粘着剤(のり)が疲労し、剥がれが進行します。 正解は「床用専用品を使う」ことです。 (1)クッションフロア(CF・厚み1.8-3.5mmの床用塩ビシート):床用粘着剤と耐摩耗層を持っています。 (2)床用塩ビタイル(Pタイル・フロアタイル):厚み2-3mmで、土足対応のものもあります。 失敗を回避するポイントは「用途違いの素材を選ばない」ことです。
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Q045 50m1本の長尺ロールを貼る時の手順は? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#基礎施工
回答
事前カット→二人作業→離型紙を段階的に剥がしながら中央から左右へ圧着、が基本です。一気に剥がさず20〜30cmずつ進めるのがコツで、ポイントは気泡を作らない貼り方です。
補足
50m長尺ロールの大判施工は、事前準備と二人作業が成功の鍵です。手順は次の通りです。 (1)事前カット:必要長さを採寸し、現場で予定長プラス余裕(10cm程度)でカットします。長尺ロールはそのままでは扱いにくいので、施工単位で切り出します。 (2)同一ロット確認:複数本使う場合は紙管・ダンボール側面のロット番号を必ず控えます。サンゲツ・各社共に「複数枚継ぎは同一ロット必須」と明記されています。 (3)二人作業:大判は一人では扱いきれません。一人が離型紙を段階的に剥がし、もう一人がスキージーで圧着する役割分担です。 (4)位置決め:離型紙を30cm程度剥がして上部を位置決め固定します。マスキングテープで仮止めし、垂直・水平を確認してから本貼りに入ります。 (5)段階的剥離:離型紙を一度に全部剥がさず、20〜30cmずつ剥がしながらスキージーで中央→左右に円弧を描くように空気を抜きます。 (6)再圧着:全面貼り終わったらスキージーで再度全面を圧着します。エッジ部・端部は特に念入りに圧着してください。 失敗回避ポイントは「気泡を作らない貼り方」。離型紙を一気に剥がすと、シート全体が下地に張り付いてしまい、気泡や位置ズレを修正できなくなります。20〜30cmずつのリズムを守ってください。
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Q046 ダイノックの日常清掃は何で拭けばいい? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
中性洗剤を100倍ほどに薄めた水で固く絞ったウエスで拭き、最後に水拭きで洗剤を残さないのが基本です。アルコール除菌剤(エタノール99.5%まで)も使用可。ナイロンタワシ・金タワシ・強アルカリ洗剤の長時間放置は艶落ち・着色の原因でNGです。
補足
塩ビ化粧フィルム(ダイノック・リアテック・ベルビアン等)の日常清掃は、次の4ステップが基本です。 (1)乾拭き:柔らかい布(マイクロファイバークロス等)でホコリを取り除きます。乾いた状態でゴシゴシ強く擦らないのがコツです。 (2)水拭き:固く絞った水拭きで表面の汚れを落とします。汚れが軽ければここまでで十分です。 (3)中性洗剤100倍液で拭く:落ちにくい汚れには、台所用中性洗剤(pH6〜8)を水で約100倍に薄めた液をウエスに含ませ、固く絞ってから拭きます。 (4)水拭きで洗剤を残さない:最後に固く絞った水拭きで洗剤分を完全に拭き取ります。洗剤が残ると後でベタつきの原因になります。 アルコール除菌剤(エタノール99.5%まで)も使えます。サンゲツ公式の耐溶剤試験で「変化なし」とされており、ノロウイルス・感染症対策として常用可能です。コーヒー・醤油・ソース・ケチャップ等のほとんどの食品汚れは、サンゲツ公式の耐汚染性試験で「水・洗剤・アルコール」での拭き取りで◎〜○の結果が出ています。 NG行為:(a)ナイロンタワシ・金タワシ・メラミンスポンジ(強擦)→表面の艶が落ちる、(b)強アルカリ洗剤(pH11以上)の長時間放置→着色・変色、(c)シンナー・MEK等の有機溶剤→表面樹脂が侵される、(d)シリコンワックス・艶出し剤(ジメチルポリシロキサン含有)→再施工時にプライマー密着不良が起きるため絶対NGです。 クレヨン・油性ペン等の一部の汚染物質は試験で「侵される」評価のため、付着後すぐに拭き取ることが鉄則です。落ちにくい頑固な汚れの対処は Q047(ダイノックの落ちにくい汚れはどうやって落とす?) を参照してください。
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Q047 ダイノックフィルムに付いた、水拭きで落ちない頑固な汚れはどうやって落とせばいいですか? メーカー・ブランドQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
まず中性洗剤を100倍に薄めた水で拭き取り、落ちない場合は3M社製「3Mクリーナー20」または無水エタノールを少量綿棒に付けて、目立たない箇所でテストしてから拭き取ります。シンナー・ベンジン・メラミンスポンジ・金タワシは表面を侵すため絶対に使わないでください。
補足
落ちにくい汚れは段階的に対処します。(1)まず中性洗剤を100倍に薄めた水で柔らかい布で拭く。(2)油性ペン・靴墨・油脂類の頑固な汚れは「3Mクリーナー20」(3M純正洗浄剤)を布に少量含ませて拭く。(3)タバコのヤニはセスキ炭酸ソーダ水(2%)または重曹水(5%)、それでも落ちない場合は無水エタノール綿棒で部分テスト後拭き取り。(4)シール・テープの粘着剤残りは40〜50℃のお湯でふやかし、または食用油塗布→数分放置→中性洗剤拭き取り。3社(3M・サンゲツ・アイカ工業)とも、シンナー・ベンジン・MEK等の有機溶剤、メラミンスポンジ・ナイロンタワシ・金タワシは表面エンボスを潰し艶を落とすため厳禁としています。完全に色素がフィルム内部まで浸透した汚れ(末期のヤニ焼け等)は内部染み込みのため落ちず、部分張替が必要です。
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Q048 ダイノックにシンナーや強アルカリ洗剤は使える? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
使えません。3M公式メンテナンスマニュアルで「アルコール以外の溶剤(シンナーなど)は絶対に使用しないでください」と明記されています。日常清掃の公式指定洗浄剤は中性洗剤または3Mクリーナー20の2択です。研磨剤を含む洗剤も表面に傷を残すため使用不可です。
補足
ダイノックフィルムの清掃に使える洗浄剤は、3M公式メンテナンスマニュアルで明確に2種類に限定されています。 (1)公式指定の洗浄剤(2択):中性洗剤(所定の希釈率で希釈して布またはスポンジに含ませて使用)、または3Mクリーナー20(直接スプレーして乾いた布で拭き取る)。この2つ以外は公式に認められていません。 (2)シンナー類は絶対禁止:3M公式マニュアルに「アルコール以外の溶剤(シンナーなど)は絶対に使用しないでください」と明記されています。シンナー・ラッカーシンナー・ベンジン等の有機溶剤系はフィルム表面を侵し、変色・白化・ベタつき・剥離の原因になります。「絶対」表記の意味合いを軽視せず、清掃工程からは完全に除外してください。 (3)強アルカリ洗剤も推奨されない:公式が指定するのは「中性洗剤」であり、強アルカリ性(pH11以上の業務用洗剤・カビ取り剤・パイプクリーナー類)や強酸性洗剤は対象外です。中性以外は表面の艶引け・粘着剤の劣化リスクがあるため、業務用洗剤を使う場合は必ずpH中性のものを選んでください。 (4)研磨剤入り洗剤・クレンザー類も禁止:公式に「研磨剤を含んだ洗剤は3Mダイノックフィルムの表面に傷を残す恐れがありますので使用は避けてください」と明記。光沢度の高い製品ほど擦れ傷が目立つため、必ず柔らかい布(研磨粒子を含まないスポンジ)を使用し、乾拭きや力を入れた清掃も避けます。 (5)3Mクリーナー20使用時の注意:可燃物のため火気・換気に十分注意し、人体に向けてスプレーしないでください。落ちにくい汚れにはまず中性洗剤、それでも落ちない場合に3Mクリーナー20、という段階的な使い分けが安全です。 重要な原則:強い汚れに対して強い薬剤を使うのではなく、「中性洗剤で十分に濡らしてからナイロンブラシで擦り浮かせる→きれいな水で拭き取る」というメーカー推奨手順を守ることで、ほとんどの汚れは下地・フィルムを傷めずに落とせます。
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Q049 ダイノック清掃で使ってはいけない道具は? 施工・道具Q041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
研磨剤入りの洗剤や研磨粒子を含むスポンジは絶対に使用しないでください。フィルム表面に傷を残します。硬いブラシで強く擦ると光沢が変わったり傷が付くため、柔らかい布やスポンジ・ナイロンブラシ程度に留めます。
補足
使用不可の道具は次の2系統です。 (1) 研磨粒子を含むスポンジ・研磨剤入り洗剤 :表面に傷が残ります。メラミンスポンジや金属たわし、クレンザー類はこの分類に該当します。一度傷が入ると元には戻りません。 (2) 硬いブラシでの強い擦り作業 :光沢度の変化や擦り傷の原因になります。特に光沢度の高い製品ほど擦れ傷が目立ちやすいので、力を入れた清掃や乾拭きも避けてください。 許容される副資材は 柔らかい布・研磨粒子を含まないスポンジ・ナイロンブラシ程度 です。エンボス凹部のカルキ汚れ等は、水を付けた細い毛先のブラシでやさしく掻き出す程度に留めます。日常清掃は薄めた中性洗剤を含ませた柔らかい布での拭き取りが基本で、強い溶剤や研磨を伴う方法は避けることが3Mダイノック公式メンテナンスマニュアルで指定されています。
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Q050 ダイノックを剥がす手順は? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
(1)下地を傷めないようフィルムに約20cm間隔で切れ目を入れ、(2)ヘアドライヤー等で温めて軟化させ、(3)短冊状に剥がし、(4)残った粘着剤は3Mクリーナー20/30またはシンナー等で除去します。時間が経過するほど剥がしにくくなります。
補足
ダイノックフィルムは時間の経過とともに粘着剤が下地に馴染んで剥がしにくくなります。剥離は次の4ステップが標準手順です。 (1)切れ目を入れる:下地を傷めないよう注意しながら、フィルムに約20cm間隔で切れ目を入れます。一気に大きく剥がすと下地を傷める原因になるため、必ず短冊状に分割します。 (2)温めて軟化させる:ヘアドライヤー(または工業用ヒートガン)で剥離する部分を温めます。粘着剤が柔らかくなり、下地に残る糊が減ります。温めすぎは下地材を傷めるので、フィルム表面に手で触れる程度の温度を目安にしてください。 (3)短冊状に剥がす:切れ目に沿って一短冊ずつ、ゆっくり一定の角度で引きながら剥がします。引きはがし角度は下地と平行に近い方が下地への負担が少なくなります。 (4)粘着剤を除去する:剥がした後に下地に残った粘着剤は、3Mクリーナー20・3Mクリーナー30・シンナー等を布に含ませて拭き取ります。クリーナー20は可燃物なので火気・換気・人体への噴霧に注意してください。 重要な注意点:石膏ボード・ケイ酸カルシウム板・ベニヤ板等の含水系下地は、下地を傷付けずに剥離することはできません(下地の表面が一緒に持っていかれます)。それ以外の下地でも、貼り跡やプライマー跡が残る場合があります。剥離が前提の現場では金属系下地を選定するのが安全です。
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Q051 石膏ボードやベニヤに貼ったダイノックは剥がせる? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
石膏ボードやベニヤ等の含水する下地に貼ったダイノックフィルムは、下地を傷付けずに剥離することはできません。ベニヤ板やケイ酸カルシウム板でも同様で、無理に剥がすと下地表面が一緒に持っていかれる恐れがあります。
補足
ダイノックフィルムは時間経過と共に剥がしにくくなり、剥離する際は下地を傷めないよう20cm程度の間隔で切れ目を入れ、ヘアドライヤー等で温め軟化させてから短冊状に剥がす手順が標準です。ただし石膏ボード・ケイ酸カルシウム板・ベニヤ板等の含水系下地では、貼ったフィルムを下地ごと持っていく形になり、傷付けずに剥離することはできません。 (1)含水系下地で剥がせない理由:石膏ボード・ケイ酸カルシウム板・ベニヤ板は表面が紙質または木質繊維で、ダイノックの粘着剤(感圧型アクリル系)と強く結合します。フィルムを引っぱると、粘着剤と下地表面の繊維層が一緒に持ち上がり、下地表面が層状に剥離(紙剥け・木剥け)してしまいます。これは下地の構造上の特性であり、ドライヤーで温めても回避できません。 (2)他の下地でも完全に元通りには戻らない:金属系下地(アルミ・鋼板・ステンレス等)でも、貼り跡や塗布したプライマーの跡が残ります。経年で粘着剤が硬化していると、粘着剤の残渣が下地に残り、3Mクリーナー20/30での除去が必要です。 (3)剥離前提の現場は最初の下地選定で決まる:店舗の期間限定装飾・賃貸物件の原状回復前提改修・展示会ブース等、いずれ剥がす前提の現場では、最初から金属系下地(鋼板・アルミパネル等)を選定するのが安全です。含水系下地に直貼りすると、退去時の原状回復で下地交換コストが発生します。 (4)既に貼ってある場合の対処:石膏ボード・ベニヤ板等に既にダイノックを貼っており、どうしても剥がす必要がある場合は、下地表面の損傷を前提に、ボード交換または合板上貼りでの下地再生を計画してください。意匠を維持したまま剥がす方法はありません。 重要な注意点:本記事は3M公式メンテナンス資料に基づく一般論です。下地材の状態(吸湿・経年劣化・元の塗装の有無)・粘着剤の経過年数・施工時のプライマー使用状況によって、剥離時の損傷程度は変動します。重要物件の剥離可否判定は、必ず3M認定施工店または材料販売元に事前相談してください。
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Q052 剥がした後の糊残りはどうやって取る? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
残留粘着剤はオレンジオイル系のシールはがし剤が第一選択です。第二選択はベンジン・石油系(耐溶剤試験◎)。ラッカーシンナー原液・MEK・アセトン原液は下地塗装を侵し、石膏ボード紙面を溶かすためNGです。
補足
残留粘着剤の除去には、下地を傷めない順序で薬剤を選ぶことが重要です。塩ビシート(ダイノック・リアテック・ベルビアン・オルティノ・パロア)共通の手順を以下にまとめます。 (1)第一選択(オレンジオイル系):スーパージモン・3M スプレーシールはがし・コクヨ スプレーのりはがし等の柑橘オイル系剥離剤を使います。柑橘類の天然成分(リモネン)で粘着剤を溶かすため、下地への攻撃性が低く、塗装面・石膏ボード紙面・木材すべてに安全に使えます。手順は「吹き付け→5〜10分待つ→プラスチック製スクレーパーで擦り取る→中性洗剤で清掃」。金属製スクレーパーは下地を傷つけるためNGです。 (2)第二選択(ベンジン・石油系):石油ベンジンは耐溶剤試験で「◎(変化なし)」評価で、新規シート貼り直し前の脱脂にも使えます。オレンジオイル系で取り切れない頑固な残留粘着剤に使用してください。火気厳禁・換気必須です。 (3)NG薬剤(下地を侵す):ラッカーシンナー原液・MEK(メチルエチルケトン)・アセトン原液は強溶剤で、下地塗装を侵し、石膏ボード紙面を溶かします。「とにかく強い溶剤で一気に落とす」は下地破損の原因です。どうしても点付け使用する場合は、綿棒で1点ずつ即拭き取り、下地材質の適合確認(目立たない場所でテスト)を先に行ってください。 (4)下地別の注意点:石膏ボードは紙表面ごと剥がれやすいので、薬剤を染み込ませる時間を長くせず短時間で拭き取る。塩ビ鋼板は塗膜が同時に剥がれることがあるので、強溶剤は最小限に。合板は薄板層が浮きやすいので、湿布(薬剤を染ませた布をのせる)時間を短く設定する。 (5)除去後の処理:粘着剤を完全に除去したら、中性洗剤を含ませた布で全体を拭き、清水で再度拭き取り、乾燥1時間以上を確保してください。次工程(新規シート貼り直し)に進む場合は、プライマー塗布前の下地が完全に乾いていることを確認してから進みます。 失敗回避ポイント:剥離剤・溶剤は下地材質適合確認必須・下地が傷むと次回プライマー塗布量が増えコスト増・除去後は乾燥1時間以上を確保。家庭用シール剥がし剤を大量に吹きかけて短時間で済ますのは、周辺塗装や木部の変色等の二次被害を招きます。広範囲・重要物件の糊残り除去は、メーカー推奨手順に従うか、専門業者に依頼してください。 重要な注意点:本記事はサンゲツ公式技術資料「リアテック_耐薬品_溶剤」に基づく一般論です。下地材の状態(吸湿・経年劣化・元の塗装の有無)・粘着剤の経過年数・施工時のプライマー使用状況によって、薬剤の効きと下地への影響は変動します。重要物件の薬剤選定は、必ず材料販売元または施工店に事前相談してください。
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Q053 ダイノックが浮いてくる/剥がれる原因は? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
一番の原因は水分です。端から水が入ると接着不良が起きます。下地は金属など水を吸わないものを選び、木・ケイカル・石膏ボード・スレート等の含水系下地は避けてください。低温・常時50℃以上・湿度が高い場所も剥がれの原因になります。
補足
ダイノックフィルムの浮き・剥がれは、原因を「端部・下地・環境」の3要因で整理すると予防しやすくなります。 (1)第一原因(水分の侵入):端から水が入ると接着不良が起き、フィルムが浮いて剥がれます。水平面で水が溜まる箇所は最も劣化が早く、屋外の上向き面・キッチンカウンター天端・浴室カウンター天端などは特に注意が必要です。端部シーリングで水の侵入経路を物理的に塞ぐことが第一の予防策です。 (2)下地の選定(水を吸わない素材):3M公式は「金属など水を吸わないもの」を推奨しています。木・ケイカル板・石膏ボード・スレート等の含水系下地はNGで、下地から水が回ると膨れ・変色が出ます。どうしても含水系下地に施工する場合は、シーラー処理→パテ→プライマー塗布で吸湿経路を遮断する必要がありますが、屋外や水回りでは含水系下地そのものを避けるのが安全です。 (3)環境条件(温度・湿度):低温環境(目安として施工適温12〜38℃を外れる温度)は接着力が出ず後から膨れます。逆に常時50℃以上の高温環境(直射日光が当たる金属面・厨房レンジ周辺など)も粘着剤が劣化して剥がれます。湿度が高い場所(浴室・洗面・地下室)も下地から水が回って同じ症状が出ます。施工時は環境条件を確認し、必要なら温風ヒーターで下地とフィルムを温めてから貼ります。 (4)端部処理の徹底:浮き・剥がれの多くは端部から始まります。貼った直後にスキージーで端から30mm幅を強く再圧着し、ドライヤーで温めながら馴染ませる習慣をつけてください。屋外施工では端部シーリング必須です。 (5)予防チェックリスト:(a)下地は水を吸わない金属系か(含水系ならシーラー+プライマー処理済か)、(b)端部シーリングは施工したか、(c)施工温度は12〜38℃の範囲か、(d)施工後の使用環境は常時50℃以下か、(e)湿度が高い場所への施工ではないか。5項目すべてをクリアすれば、浮き・剥がれの大半は予防できます。 失敗回避ポイント:水分対策は予防が全てです。施工後に浮き・剥がれが出た場合は、KB-A010・KB-A017の補修手順(局所めくり+プライマー再塗布+ドライヤー再圧着)で対応しますが、含水系下地で水が回り続けるケースは何度補修しても再発します。下地そのものを変更するか、その面のフィルム施工を諦める判断が必要です。 重要な注意点:本記事は3M公式「3Mダイノック_適用メンテナンス及び剥がし方法_下地適合表」P.9に基づきます。下地材質・施工環境・使用条件により浮き・剥がれの発生確率は変動します。重要物件・大面積の施工計画は、必ず材料販売元または施工店に事前相談してください。
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Q054 施工中の大きな気泡はどうする? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
施工中に大きな気泡ができてしまった場合は、ダイノックフィルムを比較的大きく剥がし、気泡が入らないように再度プラスチックスキージーで圧着し直してください。石膏ボード・ケイカル板等の下地ではフィルムを剥がす際に下地の一部が持っていかれる恐れがあるため十分注意が必要です。
補足
施工中に大きな気泡が出たときの対処は「気泡を逃がしてから再圧着」が基本です。気泡を内包したまま無理にスキージーで押し続けると、気泡が小さく分散して見えにくくなるだけで、後から浮き・剥がれの原因になります。 (1)基本手順(平面部):平面部の貼り付けでは、剥離紙を20〜30cmずつ剥がしながら、上から下へプラスチックスキージーで圧着していきます。作業中に大きな気泡が生じた場合は、その気泡を内包したまま圧着し続けず、フィルムを比較的広めに一旦剥がして気泡を逃がし、再度スキージーで圧着し直します。 (2)スキージーの動かし方:スキージーは下地に対して45°に傾け、一度圧着した箇所と半分程度重なるようにずらしながら動かすのが基本です。これにより圧着抜けがなくなり、気泡の再発を防げます。 (3)下地別の注意点(剥がし戻し時):下地が石膏ボードやケイ酸カルシウム板(ケイカル板)の場合は、フィルムを剥がし戻す際に下地表面の一部が剥離して付いてくる可能性があります。剥がす範囲・力加減ともに十分注意してください。下地が一緒に剥がれてしまうと、その部分はパテ補修からやり直しになります。剥がす際はゆっくり・低い角度で・少しずつ持ち上げるのがコツです。 (4)金属系下地(亜鉛メッキ鋼板・アルミ・ステンレス)では下地剥離のリスクは少ないため、比較的安心して剥がし戻せます。ただし、プライマー塗布済みの面では剥がす力が強く必要になることがあるので、こちらもゆっくり剥がします。 (5)再圧着のコツ:剥がし戻したフィルムは、気泡を逃がした状態で再度位置決めし、中央から外側へ向かってスキージーで圧着します。一度目より気泡が入りにくいよう、剥離紙を少しずつ剥がしながら作業すると失敗しにくくなります。 (6)失敗回避ポイント:「気泡が小さいから大丈夫」と判断して放置するのはNGです。施工中に見つけた気泡は、その場で対処するのが鉄則です。後から見つかった小さな気泡(Q055参照)は別の処置方法がありますが、施工中の大きな気泡を放置すると、圧着不良のまま定着して後日の浮き・剥がれの起点になります。 重要な注意点:本記事は3M公式「3Mダイノック_施工マニュアル_2022年11月改訂」P.8「4.平面部の基本的な貼り付け手順 7.気泡の処理」に基づきます。下地材質・気泡の大きさ・施工環境により対処の難易度は変動します。重要物件や大面積施工で迷う場合は、材料販売元または施工店に事前相談してください。
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Q055 小さな気泡が後から見つかったらどうする? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
全体を貼り終えた後に小さな気泡が見つかった場合は、カッターまたは針のようなもので気泡の中央部に一点だけ穴を開け、指またはプラスチックスキージーで空気を追い出すように圧着してください。長い切れ目は入れないでください。
補足
施工後に見つかった小さな気泡の対処は「中央1点穴+空気押し出し圧着」が基本です。施工中の大きな気泡(Q054参照)とは扱いが異なり、フィルムを剥がし戻さずに最小限の処置で仕上げます。 (1)ダイノックフィルムの粘着剤の特性:ダイノックフィルムはEAタイプ粘着剤(格子状のエア抜き溝)を採用しており、施工中に発生する大きな気泡は溝に沿って自然に排出されます。それでも抜けきらない小さな気泡が残ることがあり、施工後にこの「小気泡」が発見されるケースが多くあります。 (2)基本手順(中央1点穴):全体を貼り終えた後に小さな気泡が見つかったら、カッターまたは針状の道具で「気泡の中央部のみ」を一点だけ突きます。穴は一箇所だけが鉄則で、複数箇所に穴を開けると目立つ原因になります。 (3)空気の押し出し:穴を開けたら、指またはプラスチックスキージーで穴側へ向けて空気を押し出すように圧着します。気泡の外周から中央の穴に向かって、空気を1点に集めて押し出すイメージです。これでフィルム面が下地に密着し、気泡が消えます。 (4)長い切れ目はNG:絶対にやってはいけないのが「長い切れ目を入れる」ことです。切れ目を入れるとそこからフィルムの端部が浮き、後日剥がれの起点になるうえ、施工面上で切れ目が目立ち続けます。穴は針で突いた最小限の1点に留めてください。 (5)圧着が弱くなりやすい品番の注意:AM・VM・HG・WG-GN・MTシリーズなど、表面の凹凸・光沢処理の都合で圧着が比較的弱くなる傾向のあるシリーズは、施工中の段階でエアが残らないよう特に注意して圧着してください。これらのシリーズで小気泡が残ると、後日浮きやすい傾向があります。 (6)施工中の大きな気泡との違い:施工中に大きな気泡が出た場合は「フィルムを広めに剥がして再圧着」が基本(Q054参照)で、対処方法が異なります。施工後に発見した小さな気泡は本記事の「中央1点穴+空気押し出し」で対処し、剥がし戻しはしません。 重要な注意点:本記事は3M公式「3Mダイノック_施工マニュアル_2022年11月改訂」P.8「4.平面部の基本的な貼り付け手順 7.気泡の処理・粘着面特長」に基づきます。気泡の大きさ・位置・施工面の用途により対処の難易度は変動します。広範囲に小気泡が多数発生した場合や重要物件で迷う場合は、材料販売元または施工店に事前相談してください。
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Q056 出隅部やコーナーでシワができたらどうする? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
出隅は直角・直線が出ていないとシワの原因になります。パテで正確な出隅を作った上で、フィルムを軽く引っ張りながら圧着してください。気温20℃以下のときはドライヤーで均一に加熱しながら貼り付け、シワを逃がしながら最後まで圧着します。
補足
出隅施工のシワは「下地不正確」と「冷えによる伸び不足」が主因です。施工マニュアルでは、パテ加工前にコーナー材等で正確な直角・直線を作り、出隅から20〜50mm範囲にプライマーを塗布して接着力を高めるよう指示されています。 (1)下地処理(出隅直角の確保):壁面の出隅の直角と直線が正確に出ていないと、フィルムを貼ったときにシワの原因となります。パテ加工の前にコーナー材等を用いて正確な出隅を作ることが第一歩です。出隅が斜めだったり丸まっていたりすると、後工程でいくら丁寧に圧着してもシワは消えません。 (2)プライマー塗布(20〜50mm):コーナー部のように、ダイノックフィルムを曲げて貼り付ける場所は接着力が要求されます。プライマーを角部からそれぞれ20〜50mm程度の範囲に塗布して接着力を高めてください。塗布幅が狭すぎると端部からの剥がれ起点になります。 (3)裏スリットの準備:コーナーの両側の貼り付け面積が広い場合は、広い方の出隅から20mmほど横にくるフィルムの剥離紙にあらかじめ裏スリットを入れておきます。剥離紙を剥がす際に必要以上に露出した粘着剤が貼るべき場所以外に貼り付いてしまうことを防ぐためです。 (4)貼り付け(軽く引っ張りながら圧着):貼り付け時はコーナー部に気泡やたるみが残らないよう、フィルムを軽く引っ張りながら圧着します。コーナー線に対してプラスチックスキージーを並行に動かし、シワを逃がしながら貼り進めるのが基本動作です。 (5)20℃以下は全体加熱で伸びを補う:気温20℃以下では粘着剤とフィルムの伸びが落ちるため、部分的ではなく全体的にまんべんなくドライヤーで加熱しながら貼ります。一点集中加熱は変色・収縮ムラの原因になるので避けてください。冷えた状態のまま無理に貼るとシワが出ます。 (6)シワが出てしまった場合:出てしまった場合は一度フィルムを浮かせ、再加熱してから貼り直すのが基本です。剥がす方向は30度以下の浅い角度でゆっくり剥がし、再圧着前にコーナー部を再加熱して柔らかくしてから貼り直します。 重要な注意点:本記事は3M公式「3Mダイノック_施工マニュアル_2022年11月改訂」P.9-10「5.出隅部の基本的な貼り付け手順」に基づきます。出隅の角度・コーナー半径・下地材質(石膏ボード/ケイカル板等の脆い基材は剥がす際に下地を持ってくることがあるので要注意)・施工環境温度により仕上がりは変動します。下地の直角が大きく崩れている案件や、重要物件で迷う場合は材料販売元または施工店に事前相談してください。
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Q057 ドアノブ周りのフィルムにシワが出るのを防ぐには? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
鍵やドアチェーン等の付属品は作業前に必ず取り外し、作業終了後に再セットしてください。ドアの上端・下端の塗装は完全に落とし、小口部分を中心にプライマーを塗布。矯正作業を終わらせてから貼り、シワが出ないよう小口まで確保して圧着します。
補足
ドアノブ・鍵・ドアチェーン等の付属品が付いたまま施工すると、その周囲でフィルムが浮きやシワの原因となります。施工マニュアルでは、付属品は必ず作業前に取り外し、作業終了後に再セットするよう指示されています。またドアをドア枠に合わせる矯正作業は、貼り付け前に終わらせてから始めること。ドアを吊った状態で作業するより、取り外して作業した方が作業性・仕上がりとも良好です。見込面(小口部分)のケースロック周りや上端・下端の塗装は完全に落とし、小口を中心にプライマーを塗布。ドアの両面を貼る場合、小口は両面を巻き込んで重ね貼りするのが一般的で、重ね合わせ部分には必ずプライマーを塗布します。
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Q058 低温時に塩ビシートを貼ると後で膨れる? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
低温時(目安10℃未満)に塩ビシートを貼ると、粘着剤の初期接着が弱く後日「膨れ・浮き・端部剥がれ」が発生しやすくなります。3M公式・サンゲツ公式の施工マニュアルとも施工環境10℃以上を推奨しており、5℃未満は施工不可です。冬季はジェットヒーター等で下地と空気を10℃以上に温め、シート本体・プライマーを室温に馴染ませてから施工してください。
補足
塩ビシートの粘着剤は温度依存性があり、低温では初期接着力が出にくくなります。低温時に貼ると、その場では密着しているように見えても、内部の空気・水分が抜けきらず後日「膨れ」として浮き上がってくるケースが多発します。 (1)推奨施工温度の根拠:3M公式「3Mダイノック_施工マニュアル_2022年11月改訂」およびサンゲツ公式「リアテック施工マニュアル_2024年1月改訂」では、施工環境温度10〜35℃の範囲を推奨しています。下地温度・室温・シート温度のすべてが10℃以上であることが前提条件です。3M公式では最低5℃以上での施工を指定しており、5℃未満は施工不可です。 (2)低温施工で膨れる仕組み:粘着剤(感圧型アクリル系)は温度が下がると硬化し、下地への食いつきが鈍くなります。冷えた状態で貼ったシートは、表面上は密着していてもミクロレベルで接着が不十分な状態で固定されます。その後、室温が上がる/下地温度が上がる過程で、内部に残った空気や粘着剤と下地の間の微小な隙間が膨張し、「膨れ」「浮き」として表面化します。プライマーも同様で、低温下では乾燥が遅く、半乾き状態でシートを貼ると後日剥がれの原因になります。 (3)冬季・寒冷地の準備手順: [1]ジェットヒーター(業務用石油ファンヒーター)または電気ヒーターで、施工開始2時間前から施工部屋を加温します。空気温度だけでなく下地温度を10℃以上に上げる必要があります。 [2]下地に直接温度計を当て、表面温度10℃以上を確認します。空気が暖かくても下地が冷えていれば粘着力は出ません。 [3]シート本体・プライマーは倉庫から現場直行ではなく、室温(20℃前後)に12時間以上馴染ませてから持ち込みます。冷えたまま貼ると粘着面が硬化して密着不良になります。 [4]プライマー乾燥時間を通常の1.5〜2倍程度に延長します。低温下では乾燥が遅くなるため、通常30分なら45〜60分を見込みます。 [5]シート伸縮対策として、ヒートガン加熱併用で温めながら貼ると曲面追従性が改善します。 (4)結露への注意:暖房で室温を急激に上げると、冷たい下地表面に結露が発生することがあります。結露状態の下地に貼ると即剥離します。表面が完全に乾燥していることを必ず確認してから施工してください。 (5)施工後の養生:接着安定化のため、施工後24時間は室温(10℃以上)を維持してください。施工直後に暖房を切って急冷すると、初期接着が安定する前にシートが収縮して剥がれる原因になります。 (6)既に膨れてしまった場合の対処:小さな膨れは「中央1点穴+空気押し出し」(Q055参照)で部分修正できますが、低温施工が原因で広範囲に発生した膨れは、根本的な接着不良のため部分張替が現実的です。 重要な注意点:「とりあえず貼って後で温まれば大丈夫」は厳禁です。一度低温で貼ったシートは、後から室温が上がっても初期接着が回復することはなく、後日必ず剥がれます。冬季工程は無理な日程強行を避け、加温養生を組み込んだスケジュールで施工してください。
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Q059 ダイノックの接着力は施工後いつ最大になりますか?貼ったすぐ後は触っても大丈夫? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
3Mダイノックの接着力は施工後すぐではなく、養生時間を経て安定します。通常内装品は約72時間、屋外用EXRシリーズは48時間以上の経過で本来の接着力に到達するのが目安です(20℃前後・標準下地条件)。養生期間中は端部のめくり・重ね貼り後の擦り・水濡れ・温度差を避け、本格使用は3日目以降を推奨します。
補足
3Mダイノックの粘着剤は施工直後に最大強度に達するわけではなく、下地基材と粘着層の密着が時間とともに進むことで本来の接着力に到達します(3M公式 施工マニュアル・EXR Instruction Bulletin PC-0388 準拠)。 (1)接着力到達時間の目安: 通常内装品(スタンダード・AR・EX・DG・NEO・WD等)=約72時間 、 屋外用EXRシリーズ=48時間以上 が公式マニュアル準拠の養生時間の目安です。3Mサンプルブックの仕様表でも「20℃で48時間養生してから接着力試験を実施」と記載されており、48時間で測定可能なレベル、72時間でほぼ最大値に到達するのが標準的なカーブです。 (2)接着力の数値(参考):3Mサンプルブック「下地マトリクス」によれば、プライマーなしでも下地により10〜30N/25mm(プライマーDP-900N3塗布で20〜49N/25mm)に到達します。例:シナベニア10N→プライマー塗布30N(3倍)、耐火ボード3N→9N(3倍)、アルミ28N。プライマー塗布で大幅向上するのは木材系・耐火ボード系下地です。 (3)養生期間中の取扱注意:養生期間中(施工後72時間以内・EXR48時間以内)は、(a)端部のめくり/擦り禁止、(b)重ね貼り部の上から強く押す行為禁止、(c)水濡れ・洗浄液の使用禁止、(d)急激な温度差(冷暖房直撃・直射日光)回避、(e)粘着テープ類の貼付禁止が基本です。本格使用(扉開閉・拭き掃除等)は3日目以降を推奨します。 (4)EXR屋外品が48時間で十分な理由:EXR用プライマーWP-246は屋外用接着力に最適化された専用品で、屋外使用環境(温度変化・水濡れ・紫外線)への初期耐性確保のため48時間以上の養生を規定。それ以上の長期養生(1週間程度)が望ましいケースもあります(本格な接着には1週間程度・PC-0388記載)。 (5)温湿度条件:施工時室温18〜25℃・湿度70%以下が標準。低温5℃以下や凍結温度下では接着力が大きく低下するため、養生時間を延長するか暖房で温度を上げて対応します(関連Q058「低温時に貼ると後で剥がれる?」参照)。 (6)プライマーありとなしの差:プライマー塗布した場合は塗布後20分〜1時間で乾燥確認(指触乾燥)してからフィルム貼付。プライマー塗布で接着力は2〜3倍に向上し、長期接着安定性も向上します。木材系・耐火ボード系下地は プライマー必須 です。 重要な注意点:本数値は3M公式マニュアル準拠の目安で、実環境では下地状態・温湿度・施工品質で前後します。特に「貼って終わり」ではなく養生期間中のお客様への取扱説明(3日間は触らない・洗わない等)が剥がれ・浮き予防の鍵になります。
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Q060 ダイノックEXRシリーズ(屋外耐候性)の耐候年数は? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
EXRシリーズはキセノン耐候性促進試験で約10年相当の耐候性を確認した屋外用ダイノックです(垂直面アルミニウム下地・色の褪色/変色評価)。屋外サイン・外装パネル・看板・自販機等の屋外金属系下地への意匠改修に使われます。設置地域・方位・大気汚染で実年数は前後します。
補足
ダイノックEXRシリーズは表面特殊加工塩化ビニル系樹脂フィルムで、屋外耐候性を強化した3Mの屋外用塩ビシートです(製品ブリーフPC-0387 2025年11月)。 (1)耐候年数の根拠:3M独自のキセノン耐候性促進試験機で約10年相当の耐候性を確認しています。試験条件は垂直面アルミニウム下地・色の褪色および変色の評価です。従来品「EXシリーズ」「フィクサルフィルム(屋外10年実績)」と同等レベルの耐候性能です。 (2)代表品番カテゴリ:LE-EX/EXR(レザー調)・PA-EX(石柄)・WG-EX/EXR(ウッドグレイン木目)・AE-EX/EXR(アクセント)・FA-EX/EXR(布地調)・ST-EX/EXR(石柄)・DW-EXR(ドライウッド)・FW-EX/EXR(ファインウッド)・ME-EX/EXR(メタル調)・PS-EX/EXR(プレーン)があります。 (3)耐塩害性:JIS Z 2371:2000準拠の塩水噴霧試験で1200時間および4000時間の2段階で試験を実施し、目視で顕著な劣化(著しい変色・退色・浮き剥がれ)は認められませんでした。海沿いの沿岸部の屋外サイン・看板・外装パネル・自販機等への適用も可能と判定されています。 (4)耐摩耗性:JIS K7204(摩耗輪CS-17・荷重1kg)で3000回転色柄消失なし。内装スタンダード品は7000回転で同水準のため、EXRは内装スタンダード品より耐摩耗は若干低い設定です(屋外耐候性を優先した処方)。 (5)用途:屋外サイン・外装パネル・看板・自販機・遊具等の屋外金属系下地への意匠改修。屋外でも玄関ドア(アルミ・木質)はWDシリーズが第一選択で、EXRはサイン・外装等の屋外金属下地が本領です。 (6)推奨下地:アルミニウム(◎・垂直面で10年相当耐候の前提下地)・焼付塗装鋼板/チタン/ステンレス(○)・塩ビ鋼板(△・MEシリーズ等は不可)。溶融亜鉛めっき鋼板・ホーロー・木材・モルタル・ガラスは適合外です。 重要な注意点:耐候年数はメーカー試験条件下の目安であり、保証年数ではありません。設置地域・方位(南面/西面ほど劣化が早い)・大気汚染で実年数は前後します。屋外施工では端部シーリング・重ね貼り処理(突き付け禁止)が必須で、EXRを選んでも端部から水が回れば数年で剥がれます。
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Q061 屋内でも日光が当たる場所はどの製品を選ぶ? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
通常のダイノックEXシリーズは屋内用が基本ですが、窓際など直射日光や紫外線の影響が強い箇所では、屋外耐候性のEXRシリーズの採用を検討します。EXRはアルミ垂直面でキセノン促進試験により約10年相当の耐候性が確認されています。下地・方角・劣化リスクを事前に確認したうえで選定してください。
補足
ダイノックの通常シリーズ(EX)は屋内用が前提のため、屋外や日射の強い箇所では劣化が早まる可能性があります。屋内でも窓際・吹抜・天窓下・ガラスファサード越しの直射が当たる箇所では、EXのままだと数年単位で褪色・変色が進むリスクがあります。 (1)EXRシリーズという選択肢:屋外耐候性が必要な場合は、表面に特殊加工を施した塩化ビニル系樹脂フィルムのEXRシリーズが用意されています。アルミニウム垂直面に貼り付けた条件で、3M独自のキセノン耐候性促進試験機により約10年相当の耐候性を有することが確認されています。 (2)耐候年数は保証値ではない:約10年というのはメーカー試験条件下の目安値です。下地材種・方角(南面/西面ほど劣化が早い)・気候・大気汚染・周辺環境により10年未満で劣化する場合もあります。施工前に下地適合と日射条件(時間帯・季節・反射光の有無)を必ず確認してください。 (3)傾斜面・水平面は劣化が早い:垂直面と比べ、傾斜面や水平面では太陽光の入射角が大きく、紫外線曝露量が増えるため劣化が早まります。テーブル天板・カウンター上面・棚板など水平面に屋内日射が当たる場合は、EXRでも垂直面ほどの耐候年数は期待できません。 (4)判断手順:屋内であっても以下に該当する場合はEXRシリーズへの切替を検討してください。 ・窓際で1日3時間以上の直射が当たる ・天窓・吹抜・ガラス屋根越しの直射が当たる ・南面・西面の大開口部に近接している ・玄関ホール等で開閉のたびに屋外光が直接入る ・展示什器・ショーケース等で照明+日射の二重曝露がある (5)下地確認も同時に必要:EXRの本領は屋外金属系下地(アルミ◎・焼付塗装鋼板/チタン/ステンレス○)です。屋内日射部位でも下地が木材・モルタル・ガラス等の場合はEXRの耐候性能を活かしきれないため、別途下地適合表での確認が必須です。 重要な注意点:屋内であっても日射条件によっては屋外用EXRシリーズが必要になるケースがあります。設計段階で開口部の方位・大きさ・時間帯別の日射量を把握し、施工後の褪色クレーム回避のため、設計者・施主・施工者の三者で日射リスクを共有してから製品選定してください。
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Q062 ダイノック抗ウイルス・抗菌シリーズは本当に効果がある? 施工・道具Q041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
ISO21702(抗ウイルス)/ISO22196(抗菌)の試験で活性値2.0以上=ウイルス減少率および菌の増殖抑制率99%以上が確認され、SIAA認証も取得しています。ただし対象は特定のウイルス・菌に限られ、空気中の浮遊菌への効果はありません。医薬品ではなく、病気の治療や予防を目的とした製品ではない点に注意してください。
補足
本シリーズは表面に抗ウイルス・抗菌加工を施した粘着剤付き塩化ビニル樹脂系フィルムで、3M公式の試験データに基づき効果が確認されています。 (1)抗ウイルス試験(ISO21702法):無加工試験片と比べて、表面に付着した特定ウイルスの感染価が2.0(対数)以上減少することが確認されています。活性値2.0以上は減少率99%以上に相当します。 (2)抗菌試験(JIS Z2801/ISO22196法):無加工試験片と比べて、表面に付着した特定菌の増殖が2.0(対数)以上抑制されることが確認されています。活性値2.0以上は増殖抑制率99%以上に相当します。 (3)SIAA(抗菌製品技術協議会)認証:抗菌・抗ウイルス加工製品の安全性・効果・適正表示に関するSIAA基準にも適合しており、SIAAマークの表示対象品となっています。SIAAマークは消費者が安心して選べる目印として広く用いられています。 (4)効果範囲の注意点:試験結果は 特定のウイルス・菌が対象 であり、全てのウイルス・菌への効果を示すものではありません。また 空気中のウイルス・菌を吸着・減少させる効果はなく 、あくまでフィルム表面に付着した特定ウイルス・菌に対してのみ効果を発揮します。 (5)用途想定:医療施設・介護施設・教育施設・公共トイレ・受付カウンター・ドアノブ周辺・什器の手が触れやすい面など、不特定多数が接触する場所での内装意匠改修に向いています。意匠性(木目・石目・無地等のダイノックフィルム表現力)と衛生機能性を両立できる点が選定理由になります。 (6)医薬品ではない点の明示:本シリーズは医薬品・医療機器ではなく、 病気の治療や予防を目的とした製品ではありません 。手洗い・換気・消毒等の標準的な衛生管理を代替するものではなく、施設運用での衛生対策の補助的な役割として位置づけてください。 重要な注意点:抗ウイルス・抗菌性能はメーカー試験条件下での結果であり、施工後の使用環境(汚れ・経年・薬剤接触等)で効果が低下する可能性があります。日常清掃と併用し、過度な性能訴求(「絶対安全」「ウイルス完全除去」等)は避けてください。施主・施設利用者への引き渡し時に「特定ウイルス/菌対象」「空気中浮遊菌には無効」「医薬品ではない」点を併せて告知することで、後日の認識齟齬を防げます。
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Q063 抗ウイルス・抗菌シリーズの消毒は何を使えばいい? メーカー・ブランドQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
日常清掃は水拭きまたは市販の中性洗剤を使用してください。消毒が必要な場合は次亜塩素酸ナトリウムまたは塩化ベンザルコニウムを含有する消毒液を使用します。エタノールは製品の外観が変化する場合があるため推奨されません。表面が汚れていると抗ウイルス・抗菌効果が発揮されないため、清掃の継続が効果維持の前提です。
補足
3Mダイノック抗ウイルス・抗菌シリーズ(品番末尾「PV」)は、表面に抗ウイルス・抗菌加工を施した粘着剤付き塩ビ系樹脂フィルムです。清掃・消毒の運用ルールが3M公式製品説明書(PC-0051 2022年7月)P.2-3に明記されています。 (1)日常清掃に使えるもの:水拭きまたは市販の中性洗剤を使用します。柔らかい布・マイクロファイバークロスで拭き取り、洗剤を使った場合は最後に水拭きで洗剤を残さないようにしてください。 (2)消毒が必要な場合に使えるもの:[a]次亜塩素酸ナトリウム(0.1%希釈程度)、[b]塩化ベンザルコニウム(逆性石けん系)を含有する消毒液です。いずれも医療・介護現場で一般的に使われる消毒剤で、用法用量に従った希釈で使用します。 (3)エタノールが非推奨の理由:エタノール(消毒用アルコール)は、製品の外観(艶・色調)が変化する場合があるため3M公式で推奨されていません。アルコール系消毒剤を使いたい場合は、上記(2)の塩化ベンザルコニウム系を選択してください。 (4)耐薬品性試験のデータ:3Mの耐薬品性試験では、中性洗剤・0.1%次亜塩素酸ナトリウム・塩化ベンザルコニウムを使った摩耗試験後でも、外観および抗ウイルス性能に大きな影響がないことが確認されています。ただし用法用量を超えた高濃度使用・表面の艶が変わるほどの強い摩耗は避けてください。 (5)効果維持の大前提:抗ウイルス・抗菌性能(ISO 21702・ISO 22196準拠 活性値2.0以上)は、表面の抗ウイルス成分が直接ウイルス・菌に接触して発揮されます。表面が汚れ・油膜・ホコリで覆われていると効果が発揮されないため、日常清掃を継続することが効果維持の前提条件です。 (6)推奨清掃頻度の目安:[a]共用部・手の触れる箇所=週1〜2回、中性洗剤を薄めた溶液で拭き取り。[b]診察室・処置室周辺等で消毒が必要な箇所=必要時に次亜塩素酸ナトリウムまたは塩化ベンザルコニウムで清拭。[c]壁面の手の触れない上部=月1回、乾拭き・水拭きで埃除去。 (7)避けるべき洗剤・運用:[a]研磨剤入りクレンザー・メラミンスポンジ=表面コートを削って性能低下。[b]シリコンワックス・コーティング剤=表面に皮膜を作り抗ウイルス性能が機能しない。[c]エタノール=外観変化リスク。[d]シンナー・酸/アルカリ性洗剤=塩ビ表面を侵す。 重要な注意点:抗ウイルス・抗菌性能は医薬品ではなく、病気の治療や予防を目的としたものではありません。試験は特定のウイルス・菌が対象で、すべてのウイルス・菌への効果や空気中の浮遊菌への効果を示すものではありません。「PV品番=何もしなくてもウイルスを殺し続ける」という誤解を生まないよう、施主・運営者への引き渡し時に「清掃運用とセットで効果発揮する」旨を必ず伝えてください。
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Q064 オルティノ(アイカ)の日常お手入れは? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
オルティノの日常お手入れは、埃は乾拭き(柔らかい布)・汚れは中性洗剤を薄めた液で軽く拭いた後に水拭き・乾拭きで仕上げる方法です。アイカ工業「オルティノ施工上の注意」「取扱説明書エンドユーザー向け(2015年2月)」で「汚れたら直ちに拭く」と明記されており、時間が経つほど除去が困難になります。シリコンワックス・研磨剤入り洗剤・スチールたわし・有機溶剤(シンナー等)は使用禁止です。
補足
オルティノはアイカ工業の塩化ビニル樹脂系化粧フィルム(粘着剤付き)で、日常お手入れはシンプルですが守るべき禁忌事項があります。 (1)日常メンテの基本3ステップ:(I)埃は乾拭き=柔らかい布で表面の埃をやさしく払う、(II)指紋・軽い汚れは固く絞った濡れ布巾で軽く拭く、(III)落ちにくい汚れは中性洗剤(食器用洗剤等)を薄めた液を柔らかい布に含ませて拭き、その後水拭き→最後に乾拭きで仕上げます。 (2)汚れは早期対応が鉄則:アイカ工業の施工上の注意で「汚れたら直ちに拭く」と明記されています。時間経過で汚れが染み込み、特に油性ペン・クレヨン等は短時間でも除去困難になります。発見後すぐに上記(1)の手順で対応してください。 (3)使用禁止アイテム(劣化・剥離・変色の原因):(I)シリコンワックス=粘着剤に影響し再施工時のプライマー密着不良の原因、成分表示で「ジメチルポリシロキサン」「シリコーン」が含まれているものは絶対NG、(II)研磨剤入り洗剤=表面コートを傷つける、特にマット品(VIP/VIK)で目立つ、(III)スチールたわし・メラミンスポンジ(激落ちくん等)=表面コートを削り光沢ムラ発生、(IV)有機溶剤(シンナー・アセトン・除光液等)=塩ビ表面を侵し白濁・溶解、(V)漂白剤・強アルカリ洗剤=変色・退色の原因。 (4)VIP/VIKマット系濃色品の追加注意:オルティノVIP(インパクトマット)・VIK(スムースマット)のマット艶消し系は、濃色品で傷・汚れが目立ちやすい性質があります。子供の手の届く高さ・接触頻度の高い部位(扉前板・カウンター等)では、油性ペン・クレヨン等の落ちにくい汚れリスクを事前に把握してください。頻繁な接触部位ではVIP/VIKよりオルティノHD(VD系)を選定する方が向く場合があります。 (5)アルコール除菌の可否:中性洗剤拭き取りの後にイソプロピルアルコールでの除菌は可能ですが、頻用は表面コートを徐々に侵食します。医療施設・福祉施設等で頻繁な除菌が必要な場合は、抗菌仕様(SIAA抗菌マーク取得品番のVBK/VBM/BFP/BFE/VBQ-C等)の選定を推奨します。 (6)定期点検と引き渡し時の告知:年1回程度、端部の剥がれ・色褪せ・割れの目視チェックを推奨します。施工後の引き渡し時に施主様へ「お手入れガイド」を渡し、上記の使用禁止アイテムを口頭でも伝えることで、後日のクレーム回避につながります。 重要な注意点:お手入れ方法は塩ビシート全般(ダイノック/リアテック/ベルビアン/パロア等)に共通する基本ルールがあり、オルティノもこの共通ルールに沿った運用が必要です。日常清掃を怠ると抗菌・防かび品でも効果が落ち、汚れの蓄積で美観劣化・劣化加速の原因となります。
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Q065 オルティノに高温の鍋やアイロンを置いても大丈夫? 施工・道具Q041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
オルティノは塩化ビニル樹脂フィルムのため、加熱された鍋・アイロン等の高温物の直置きは不可です。アイカ工業オルティノ施工説明書(2026年4月)・取扱説明書(2015年2月)で「高温となる部位への施工はしない」「アイロン・加熱された鍋等高温の物が置かれる部位への施工は避ける」と明記されています。常温〜連続65℃前後の通常使用環境はOKですが、瞬間的な高温(目安120℃以上)に対しては表面が縮れる・気泡化する不可逆ダメージを受けます。
補足
オルティノはアイカ工業の塩化ビニル樹脂系化粧フィルム(粘着剤付き)で、塩ビシート全般と同じく耐熱性能には上限があります。 (1)メーカー公式の明記事項:アイカ工業オルティノ施工説明書(2026年4月)および取扱説明書(2015年2月)で、「高温となる部位への施工はしないでください」「加熱された鍋、アイロン等高温の物が置かれる部位への施工は避けてください」と明記されています。これはオルティノを採用する際の使用場所制限であり、施工者・施主双方が事前に把握しておく必要があります。 (2)耐熱性能の目安:塩ビシート全般の耐熱性能として「連続65℃環境28日間で剥離等の異常なし」という業界共通の試験データがあり、オルティノも常温〜連続65℃前後の通常使用環境は問題ありません。一方で、瞬間的な高温(熱した鍋底・アイロン底面・電気ヒーターの直接接触・目安120〜200℃)に対しては、塩ビ表面が縮れる・溶ける・粘着剤が膨張して気泡化する等の不可逆ダメージを受けます。 (3)NG用途:アイロン台・コンロ直近の作業面・什器のIH/ガスコンロ天板・調理台で熱鍋を直接置く可能性のあるテーブル天板・暖房器具の直近壁面等は、施工対象から除外することが推奨されます。代替策として、耐熱性能の高いメラミン化粧板・人工大理石・ステンレスを選定する手があります。 (4)OK用途+保護策:テーブル天板・ダイニングテーブル等の什器に施工する場合は、鍋敷き・コースター・アイロン台マット等の保護具を必ず併用してください。施主への引き渡し時にも「熱い鍋は直置きしない」運用ルールを伝えると、後日のクレーム回避につながります。 (5)万一高温物を置いてしまった場合の応急処置:(I)熱源を直ちに取り除く、(II)自然冷却(無理に冷水をかけない=急冷で割れる)、(III)縮れた縁が浮いている場合は冷却後にヒートガンで温めながら再圧着、ただし(IV)縮れ・気泡が固まってしまった場合は現場では修復不可で、部分張替が現実的です。 (6)他ブランドとの共通点:この「高温物直置き不可」のルールは、オルティノ固有ではなく塩ビシート全般(ダイノック/リアテック/ベルビアン/パロア等)に共通します。各メーカーの施工マニュアルにも同等の使用場所注意が記載されています。 重要な注意点:耐熱性能はメーカー試験条件下の目安値であり、保証年数ではありません。熱源の温度+接触時間で被害が決まり、短時間なら無事でも長時間は致命的になります。「縮れに見えても粘着剤側の気泡なら穴抜きで戻る場合あり」「熱変形が表面層まで及ぶと不可逆」という性質を事前に理解した上で、用途選定・保護策併用・施主告知を徹底してください。
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Q066 リアテックの耐汚染性能はどれくらい? 施工・道具Q041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
壁紙工業会の汚れ防止壁紙性能試験(JIS L 0805のグレースケール5段階評価)に準拠し、24時間付着させた汚染物質を乾拭き/水/中性洗剤/アルコールで除去した結果、コーヒー・醤油・ソース・ケチャップ・赤ワイン等の食品系汚れはほぼ◎(良好)判定です。
補足
サンゲツリアテックは粘着剤付き塩化ビニル樹脂系化粧フィルムで、住宅・什器・オフィス・店舗の内装意匠改修に幅広く使われます。耐汚染性能はサンゲツ公式技術資料(リアテック_耐汚染性_2021年)で公表されています。 (1)試験方法:サンゲツの耐汚染性試験は、壁紙工業会規定の汚れ防止壁紙性能試験に準じて実施されています。試験物質を24時間付着させた後、乾拭き・水・中性洗剤・アルコールの順で拭き取り、JIS L 0805のグレースケール(1級不可〜5級良好)で評価します。 (2)代表品番の評価:リアテックTA・TC・BC他では、コーヒー・醤油・ソース・オレンジジュース・酢・ケチャップ・紅茶・赤ワイン等の食品系はほぼ◎判定です。キッチン・ダイニング・カウンター天板等の食品汚れ想定面で、即時拭き取りに対する耐性は高いとされています。 (3)拭き取り対応が必要な汚染物質:一方、油性ペン・クレヨンは乾拭き〜水では落ちにくく、アルコール拭きが有効です。子供部屋・オフィス・店舗などの落書きリスクがある場所では、付着直後のアルコール拭きで対応すると残りにくくなります。 (4)ビニル壁紙との比較:同じ試験条件で比較した場合、リアテックは比較対象のビニル壁紙より明らかに耐汚染性が高い結果となっています。意匠性に加えて、汚れに対する後年のメンテナンス性でも有利な材料と位置付けられます。 (5)清掃方法の基本:日常清掃は中性洗剤を100倍程度に薄めた水で固く絞ったウエス拭きが基本で、最後に水拭きで洗剤を残さないのが原則です。油性ペン・クレヨンが付いた場合はアルコール拭きを併用します。シンナー・強アルカリ洗剤・ナイロンタワシ・金タワシ・メラミンスポンジの広範囲使用は艶落ち・着色の原因となるため避けてください。 (6)注意点:耐汚染試験はメーカー試験条件(24時間付着→規定の手順で拭き取り)下の評価値であり、汚れの種類・付着時間・温度・基材表面の状態で実際の結果は前後します。試験で◎判定でも、長時間放置や繰り返し汚染、表面に傷がある状態では染み込みが起こりやすくなります。施工後の引き渡し時に「こぼしたらすぐ拭く」「油性汚れはアルコールで早めに対応」の基本ルールを施主・利用者に伝えると、長期的なメンテナンス性が保たれます。
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Q067 高耐候リアテックはどのくらいの耐候試験をクリアしてる? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
サンゲツ高耐候リアテックは、サンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験機で10,000時間照射後も「著しい変化なし」と公表されています(サンゲツ技術資料 2021年版)。同じ試験方法で、玄関ドアフィルムは5,000時間、カラーシリーズは3,000時間の照射に耐えます。ただし試験値は代表品番による評価値で、屋外の紫外線量・温度差・降雨条件で同じ年数を保証するものではない点に注意が必要です。
補足
高耐候リアテックはサンゲツの塩化ビニル樹脂系化粧フィルムの中でも、屋外向け用途を想定して耐候性能を強化したシリーズです。 (1)耐候試験の方法:サンゲツ技術資料(2021年版)では「サンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験機」を用い、規定時間照射後の外観変化(色変化・割れ・剥がれ等)の有無を確認する方法が採用されています。これはJIS規格に準拠した加速耐候試験で、屋外曝露を短時間で再現する目的の試験機です。 (2)シリーズ別の照射時間:同じ試験方法で、高耐候リアテックは10,000時間照射後も「著しい変化なし」、玄関ドアフィルム(屋外面)は5,000時間、カラーシリーズは3,000時間の照射に耐えると公表されています。高耐候は同社リアテックシリーズの中で最長クラスの耐候性能を持ちます。 (3)試験値の解釈と注意点:この照射時間は「代表品番による評価値」であり、製品ロット・実際の屋外環境(地域の紫外線量・年間温度差・降雨量・大気汚染等)で同じ年数を保証するものではない、と技術資料に明記されています。実年数換算は「目安として参考」程度に留め、保証年数として顧客に伝えるのは適切ではありません。 (4)向いている用途:屋外サイン・屋外什器・建物外装の意匠改修・看板の表面保護・庇下の什器表面等が代表的な向き用途です。一方で、直射日光が常時当たる過酷条件(夏場の南向き垂直面に長期間貼りっぱなし等)では、試験値より早期に劣化する可能性があります。 (5)向いていない用途:常時雨ざらしの水平面・常時水たまりができる面・高温(連続65℃超)が継続する面・強い溶剤や薬品に晒される面は、耐候性能とは別の要因で塩ビ全般がダメージを受けるため、別素材(ステンレス・アルミ複合板・耐候性専用フィルム等)の選定を検討してください。 (6)現場での運用ポイント:屋外貼付時は、(I)貼付下地を完全乾燥させてから施工、(II)冬場の低温貼付は後日膨れの原因になるため5℃以上を確認、(III)端部のシーリングで雨水侵入を防止、(IV)定期点検(年1回程度)で端部浮き・色変化を早期発見、の4点を施主に伝達することが推奨されます。 重要な注意点:加速耐候試験の数値は「実年数保証」ではなく、屋外の実環境では地域差・設置面方位・気候要因で結果が大きく変わります。代表品番の試験条件下の値であることを前提に、用途選定・施主告知・定期点検をセットで考えることで、施工後のクレームを未然に防げます。
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Q068 抗ウイルス・抗菌シリーズの耐熱・耐湿・耐摩耗の試験結果は? 施工・道具Q041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
3MダイノックPVシリーズは、耐熱65℃恒温30日後/耐湿40℃95%RH 30日後ともに「剥離などの異常なし」、耐摩耗はJIS K7204準拠の摩耗試験(摩耗輪CS-17・1kg荷重)で7,000回転後も「色柄変化なし」と公表されています(3M製品説明書PC-0051 2022年7月)。あわせて接着力20N以上(25mm幅)、寸法安定0.3mm以下、耐ヒートサイクル-30℃〜80℃ 14日間でも異常なし。ただし本シリーズは屋内専用で、屋外利用は対象外です。
補足
3Mダイノック抗ウイルス・抗菌シリーズ(品番末尾「PV」)は、表面に抗ウイルス・抗菌加工を施した粘着剤付き塩化ビニル系樹脂フィルム(製品厚さ約0.2mm)です。耐久性に関わる主要試験結果は3M公式製品説明書(PC-0051 2022年7月)P.3「4.3 接着性・一般物性」に明記されています。 (1)耐熱試験:アルミニウム板に貼り付け、65℃の恒温試験機に30日間放置後の剥離の有無を確認する方法で、「剥離などの異常なし」と公表されています。65℃連続環境(屋内の窓際や日射のある壁面の表面温度想定)で30日間でも剥がれが発生しない設計です。 (2)耐湿試験:アルミニウム板に貼り付け、40℃・95%RHの恒温恒湿試験機に30日間放置後の剥離の有無を確認する方法で、「剥離などの異常なし」と公表されています。高温多湿環境(浴室隣接の脱衣所・厨房・湿気のこもる更衣室等の屋内想定)で30日間でも剥がれが発生しない設計です。 (3)耐摩耗試験:JIS K7204の規定に準拠した摩耗試験(摩耗輪CS-17・1kg荷重)を実施し、7,000回転後の外観を確認する方法で、「色柄変化なし」と公表されています。手や什器が継続的に擦れる箇所(共用部の手摺周辺・カウンター天端・建具表面等の屋内想定)でも、表面の色や柄が短期間で削れにくい設計です。 (4)耐ヒートサイクル性:アルミニウム板に貼り付け、規定温度範囲内(-30℃〜80℃)で14日間放置後の外観変化・剥離・変色の有無を確認する方法で、「剥離などの異常や著しい変色なし」と公表されています。寒暖差の大きい屋内環境(空調オンオフが激しい区画等)での挙動を想定した試験です。 (5)接着力:幅25mmの帯状フィルムをアルミニウム板に貼り付け、温度20℃で48時間放置→引張試験機で引張速度300mm/分・180°方向に引き剥がしたときの値で、「20N以上(25mm幅)」と公表されています。 (6)寸法安定性:200mm×200mmのアルミニウム板に貼り付けた150mm×150mmのフィルムの中央に100mm×100mmのクロスカットを入れ、65℃に2日間放置後のクロスカット部最大隙間を測定する方法で、「0.3mm以下」と公表されています。施工後の収縮による目地開きが許容範囲に収まる設計です。 (7)耐低温衝撃性:1mm厚のアルミニウム板にフィルムを貼り付け、ガードナー衝撃試験機で5℃環境下で907gの重りを12.7cmの高さから落下させる試験で、「フィルムの割れ発生せず」と公表されています。低温時の物が当たる衝撃にも一定の耐性を持つ設計です。 (8)耐汚染性(参考・PC-0051 P.3 4.4節):コーヒー・紅茶・コーラ・牛乳・赤ワイン・醤油・食酢・ケチャップ・塩水1%・石鹸水1%・アンモニア水10%・過酸化水素水3%・クエン酸水溶液10%・ホルマリン36%・エチルアルコール50%等は24時間接触後に水またはアルコール拭き取りで「◎(影響なし)」。一方、ターメリック・タバスコ(R)ペッパーソースは「×(汚染が残る可能性)」と公表されており、清掃で落ちにくい物質も存在します。 重要な注意点:[A]上記試験データはすべて「実測値であり保証値ではない」と製品説明書に明記されています。試験条件と異なる実環境(直射日光が当たる屋内窓際・特殊な薬品環境・想定外の高温箇所等)では結果が異なる可能性があります。[B]本シリーズは「屋内用」です。屋外でのご使用は避けてください。[C]製品表面を強くこすった場合、白っぽく変色する可能性があり、研磨剤入りクレンザー・メラミンスポンジ等は使用不可です。[D]表面が汚れていると抗ウイルス・抗菌効果が発揮されないため、日常清掃の継続が前提条件です(清掃可能な薬剤の詳細はQ063を参照)。
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Q069 ホワイトボードフィルムが消えにくくなった/穴があった時の対処は? 下地・プライマーQ041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
気泡を抜くために針等でフィルムに穴を開けるとマーカー色が穴に溜まり消えにくくなるため、穴は絶対に開けない設計です。施工後の穴・傷はフィルム部分張替えが原則で、現場補修では消去性能は回復しません。施工時の気泡は針穴ではなく圧着で追い出してください(3M WH-111 取扱説明書準拠)。
補足
3MホワイトボードフィルムWH-111は、白色ペイントの面にホワイトボードマーカーで書いたり消したりできる化粧フィルムです。施工後に「マーカーで書いた線がうまく消えない」「フィルムに穴があいてしまった」場合の対処を、メーカー公式の取扱説明書(IB-DIN-004 R4 2020年5月)に沿って整理します。 (1)針で穴を開けるのは明確に禁止:取扱説明書では、施工時に気泡が入った場合に針等でフィルムに穴を開けて空気を抜く方法が明確に禁止されています。理由は、施工後にホワイトボードマーカーの色や汚れがその穴に溜まり、消去性能(書いた線をキレイに消す性能)が損なわれるためです。一度穴があくと、その部分は何度拭いてもマーカー色が残るようになります。 (2)気泡は圧着で追い出す:WH-111のフィルム自体は気泡が抜ける粘着剤(マイクロチャネル付き等)を使用しており、施工時の小さな気泡はスキージーでの圧着で追い出すことが可能です。針穴ではなく、フィルム面側からスキージーで気泡の端から押し出す方向に圧着してください。 (3)下地表面調整が消去性能の長期維持に直結:WH-111は光沢のある白色のため下地の不陸(凹凸)を拾いやすい性質があります。施工前にサンドペーパー研磨やパテ補修で下地表面を平滑に整えることが、施工後の消去性能の長期維持に直結します。下地が荒れたまま貼ると、凹部にマーカー色が残りやすくなります。 (4)穴開き・経年劣化品は張替えが基本:取扱説明書には、穴開き・経年劣化品の現場補修方法は記載されていません。一度穴があいた箇所・消去性能が落ちた箇所は、その部分のフィルムを張替える対応が基本となります。クリーナー・補修剤等で消去性能を回復させる方法は公式に案内されていません。 (5)張替え時の範囲:張替え時は、穴・劣化箇所だけを小さく切り取って当て貼りするのではなく、見切り(壁との取合い・他のフィルムとの継ぎ目)単位で面を区切って張替えるのが推奨です。途中で継ぐと継ぎ目部分の段差にマーカー色が溜まり、新たな「消えにくい線」の原因になります。 (6)日常メンテで消去性能を延命:書いた線を長時間放置するとマーカー成分が膜に染み込んで消えにくくなる傾向があります。WH-111の取扱説明書ではこまめなイレーザーでの消去・専用クリーナーでの清掃が推奨されています。家庭用洗剤・有機溶剤等は表面のコート層を傷める可能性があるため、使用前にメーカー指定のクリーナーを確認してください。 重要な注意点:WH-111の取扱説明書は「気泡対処として針穴を開けない」「穴開き品の現場補修は記載なし」の2点を施主・運用者に必ず伝達してください。施工直後にきれいでも、誤って針穴を開けると後から確実に消去性能が落ちるため、施工後の運用方法もセットで案内することが、長期クレーム防止につながります。
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Q070 ダイノックに養生テープを長期間貼ったままにすると? 施工・道具Q041-Q080#プロ施工者#トラブル・メンテ・剥離
回答
ダイノック表面に粘着テープを長期間貼付した場合の影響は、3Mダイノックメンテナンスマニュアル(IB-DIN-001 R1 2020年1月)に具体的なデータの明記はありません。一般論として剥離時の糊残りリスクがあり、糊残りは中性洗剤またはアルコールを含ませた柔らかい布で拭き取り、シンナー類の有機溶剤は使用不可と同マニュアルに記載されています。長期貼付による変色・粘着剤転写の有無は現場判断領域です。
補足
養生テープを「ちょっと貼っただけ」のつもりが工期延長や引き渡し延期で数週間〜数ヶ月貼りっぱなしになるケースは、現場で頻繁に発生します。本問は3Mダイノックメンテナンスマニュアル(IB-DIN-001 R1 2020年1月)準拠で整理します。 (1)マニュアルに記載がない領域:同マニュアルには、養生テープを長期貼付した際の具体的な影響データ(何日で糊残りが発生する・何日で変色する等の数値)は記載されていません。長期貼付による変色・粘着剤転写の有無は現場判断の領域となります。「マニュアルに記載がない」=「絶対安全」ではないため、原則として養生テープは作業当日中の撤去が安全です。 (2)許容される清掃材料:マニュアルが明示している清掃材料は、中性洗剤および3Mクリーナー20です。剥離後に糊が残った場合は、中性洗剤またはアルコール(イソプロピルアルコール)を含ませた柔らかい布で拭き取ります。落ちにくい糊残りには3Mクリーナー20を直接スプレーし乾いた布で拭き取る方法も有効です。 (3)使用禁止の洗浄剤:アルコール以外の有機溶剤(シンナー・ラッカー薄め液・除光液等)は絶対使用禁止と明記されています。強アルカリ性洗剤・強酸性洗剤も使用不可です。シンナーで糊残りを取ろうとするとフィルム表面が侵され、光沢変化・白化・膨潤等の不可逆ダメージが発生します。 (4)使用禁止の道具:研磨粒子を含むスポンジ・研磨剤入り洗剤・硬いブラシで強く擦る作業は使用不可です。糊残りが落ちにくいからといってメラミンスポンジ等で強く擦ると、フィルム表面に擦り傷が残り光沢が変化します。特に光沢度の高い品番(メタリック系・ハイグロス系)では擦り傷が照明下で目立つため、柔らかい布のみを使用してください。 (5)シリーズ別の使用制限:ARシリーズ(キズ防止)・ホワイトボードシリーズ・抗ウイルス抗菌シリーズには3Mクリーナー20の使用不可と明記されています。MT(マット)シリーズおよびPS-MTRCシリーズにはスコッチ・ブライト シャープシューターの使用不可です。糊残り除去前に貼付している品番のシリーズを確認し、該当する場合は中性洗剤+柔らかい布の組合せに限定してください。 (6)現場運用のポイント:養生テープは(I)作業当日中の撤去を基本とし、(II)やむを得ず長期貼付になる場合は弱粘着の養生用マスキングテープ(18〜24mm)を選び、強粘着セロハンテープ・布テープ・ガムテープは絶対に使用しない、(III)剥離は浅角度でゆっくり、温度が低い場合はドライヤーで軽く温める、(IV)糊残りが残ったら中性洗剤またはアルコール拭きで段階的に除去、の4点をセットで運用します。 重要な注意点:長期貼付の影響はマニュアルに数値記載がない現場判断領域です。重要な引渡前の現場では、養生テープを長期貼付する前に1週間程度の試験貼付で当該品番・当該テープの相性を確認することを推奨します。「貼ったままで大丈夫」と断言せず、撤去前提で運用するのが安全です。
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Q071 「不燃材料」と「防炎」って何が違うんですか?ダイノックシートはどっち? 下地・プライマーQ041-Q080#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
ダイノックの大半シリーズ(AE/AE-MT/CN/DW-MT/ME/MW等)は、建築基準法上の「不燃材料」として国土交通大臣認定(NM-2394/NM-2396/NM-2403/NM-2405等)を取得済みです。カーテン・カーペット向けの「防炎」認定とは別制度ですので、混同にご注意ください。建物の壁・天井に貼るなら、確認軸は「不燃材料」の方です。
補足
「不燃材料」と「防炎」は名前は似ていますが、根拠となる法律も対象物も全く異なる別制度です。 (1)「不燃材料」=建築基準法上の概念:壁・天井等の内装材を対象に、加熱20分間で燃焼しない/有害な煙やガスを発生させない/防火上有害な変形・溶融・亀裂等を生じない、の3要件を満たすものに国土交通大臣が認定する材料区分です。下位区分として「準不燃材料」(10分基準)、「難燃材料」(5分基準)があります。 (2)「防炎」=消防法上の概念:カーテン・じゅうたん・暗幕・舞台幕・展示用合板等の「防炎対象物品」を対象に、燃え広がりにくい性能(残炎時間・残じん時間・炭化長等)が一定基準を満たすことを示す制度です。建築内装材の壁・天井そのものは防炎制度の主対象ではありません。 (3)ダイノックはどっち?:3Mダイノック各種認定法規情報(2025年9月版)によれば、ダイノックの大半シリーズは建築基準法上の「不燃材料」として国土交通大臣認定を取得しています。たとえば鉄板等の不燃材料下地に貼った場合はNM-2394、石膏ボード等(金属板を除く)下地ではNM-2396、アルミニウム合金板下地ではNM-2403またはNM-2405、というように下地ごとに異なる番号が付与されています。一方、ダイノックの公式技術資料には「防炎」認定の記載はありません。建築内装材としては「不燃材料」認定の有無を確認するのが正しい確認軸です。 (4)よくある混同パターン:確認申請の窓口や設計打合せで「不燃って何?防炎じゃダメなの?」と混同される場面が頻繁にあります。建築基準法の内装制限がかかる用途(劇場・病院・店舗・地下街・大規模建築等)では「不燃材料」「準不燃材料」「難燃材料」の指定が必須で、消防法の「防炎」では代替できません。逆に、ホテルのカーテン交換等を「不燃材料の証明書をください」と求められても、繊維製品は防炎制度の管轄なので「不燃」という言葉自体が出てきません。 (5)実務での確認手順:設計図書・確認申請書に「不燃材料指定」と書かれていたら、貼ろうとしているダイノックの品番と実際の下地の組み合わせで、どの大臣認定番号(NM-2394等)が該当するかを技術資料の一覧表で確認します。下地が変われば認定番号も変わるため、思い込みで一律に同じ番号を書くと不適合となるおそれがあります。詳細は次のQ&A(Q072 認定番号の見方)で解説します。 重要な注意点:本記事は3M公式技術資料(2025年9月版)に記載の事実関係のみを整理したものです。内装制限の建築基準法上の適用範囲・告示1400号の解釈・最終的な認定番号の選定可否等は、建築主事・確認検査機関・3M技術窓口の判断領域となります。案件ごとに専門窓口へ確認のうえ施工を進めてください。
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Q072 ダイノックの不燃認定番号って下地ごとに違うんですか?番号の見方を教えてください。 下地・プライマーQ041-Q080#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
はい、同じダイノックでも下地によって認定番号が変わります。鉄板等の不燃材料下地(金属板を除く)はNM-2394、石膏ボード等の下地はNM-2396、アルミニウム合金板下地はNM-2403またはNM-2405、複数シリーズで構成されるPS-MTRCはNM-5662/NM-5661-1/NM-5677-1のように、下地区分ごとに別番号が振り分けられます。
補足
3Mダイノックの「各種認定/法規情報」資料(2025年9月版)には、製品シリーズ×下地種別の組み合わせごとの大臣認定番号一覧表が掲載されています。 (1)表の構造:横軸に下地区分(「不燃材料(金属板を除く)」「不燃材料(金属板等に限る)」「アルミニウム合金板」)、縦軸に製品シリーズが並び、交差するセルに認定番号(NM-####)が記載されています。同じ品番でも下地が変われば認定番号が変わる、というのが3M認定の基本構造です。 (2)代表的なシリーズ別認定番号:AEシリーズ(末尾MTを除く一般品)は、不燃材料(金属板を除く)下地でNM-2394、アルミニウム合金板下地でNM-2403が割り当てられています。PS-MTRC(複数シリーズで構成)はNM-5662/NM-5661-1/NM-5677-1の3番号、AR(キズ防止)/DG/ILシリーズはNM-2403やNM-5228といった具合で、下地区分ごとに別番号が定められています。 (3)下地区分の意味:「不燃材料(金属板を除く)」は、石膏ボード・ケイ酸カルシウム板・ロックウール化粧吸音板等の不燃下地を指します。「不燃材料(金属板等に限る)」は鉄板・ステンレス板等の金属板下地、「アルミニウム合金板」は文字通りアルミ合金板下地で、それぞれ別の認定試験を経て番号が付与されています。 (4)確認申請での書き方:確認申請書類・施工計画書・完了検査資料等で認定番号を記載する際は、「製品品番」と「実際に施工する下地」の両方を突き合わせて、該当する認定番号を選んで記載する必要があります。たとえば「AEシリーズを鉄板に貼るので NM-2403を記載」「同じAEを石膏ボードに貼るので NM-2394を記載」というように、下地別に正しい番号を選びます。 (5)思い込みによる失敗例:「ダイノックはNM-2394で覚えているから一律にNM-2394と書く」というやり方は、下地によっては不適合となるおそれがあります。完了検査・建築確認で「実際の下地はアルミ合金板なのに不燃材料下地用の番号が書かれている」と指摘されると、認定外として書類差し戻し・最悪の場合は仕上げ材交換となります。 (6)実務上の推奨フロー:a.見積/設計段階で「シリーズ×下地」を確定→b.3M公式「各種認定/法規情報」(2025年9月版)の認定一覧表で該当番号を確認→c.認定書(認定通知書)コピーを取り寄せ→d.確認申請書類に「品番+下地+認定番号」のセットで記載→e.完了検査時に同じセットで提示、の5ステップです。 重要な注意点:認定番号は「品番×下地」のセットで成立します。下地が認定範囲外(例:合板下地・有機質下地)に貼ると、ダイノック自体は不燃材ですが認定としては無効扱いとなります。設計段階で下地仕様を確定させ、認定範囲内の下地に貼ることが大前提です。
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Q073 内装制限ってどんな建物にかかるんですか?告示1400号と何の関係が? 下地・プライマーQ041-Q080#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
建築基準法上の内装制限の対象建物範囲や告示1400号(不燃材料指定告示)の詳細解説は、社内wiki収録の3Mダイノック技術資料には含まれていません。ダイノック側資料では「不燃材料の国土交通大臣認定を取得済」「認定番号は下地ごとに異なる」という事実のみ確認できます。
補足
社内wikiに収録している3Mダイノック関連の技術資料(各種認定法規情報・大臣認定書の発行について・各シリーズ製品説明書等)には、内装制限の対象建物用途や告示1400号と認定との関係性に関する解説は記載されていません。各資料はあくまで「ダイノックは不燃材料の大臣認定を取得しており、認定番号は下地別に振り分けられている」「ホルムアルデヒド発散建築材料の認定番号も別途取得」という製品側の事実関係を整理する内容にとどまります。内装制限の建築基準法上の適用範囲や告示1400号の解釈は、建築主事様・確認検査機関様等の判断領域であり、ダイノック技術資料の範囲外として案件ごとに設計者様へご確認いただく構成です。施工をご検討の際は、対象建物の用途・規模・階数から内装制限の有無を設計者様にご判断いただき、ダイノック側は下地に対応する大臣認定番号を3M公式または社内wiki資料からご提示する流れになります。
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Q074 ダイノックの大臣認定書ってもらえないんですか?確認申請に必要なんですが 下地・プライマーQ041-Q080#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
2010年9月1日以降、3Mからの大臣認定書(写し)発行は原則停止され、財団法人 建築行政情報センター(ICBA)のWebデータベースで審査側が直接確認できる仕組みに移行しています。それでも写しの個別提出が必要な場合のみ、3M所定の「大臣認定書(写し)発行依頼書」をスリーエムジャパンへ提出することで取得できます(3M技術資料DS-DIN-004準拠)。
補足
3Mダイノックの不燃材料大臣認定書(写し)について、確認申請でよく問い合わせをいただきますので、メーカー公式の3M技術資料(DS-DIN-004-A 2015/6/16「大臣認定書の発行について」)に沿って実務手順を整理します。 (1)現状=3Mからの個別発行は原則停止:2010年9月1日以降、スリーエムジャパン社からの大臣認定書(写し)の発行は原則停止されています。これは国土交通省「申請図書の簡素化関係」(平成22年1月22日)に基づく運用変更で、紙の認定書(写し)を個別に発行・添付する従来運用が見直されたためです。 (2)代替=ICBAデータベースで審査側が直接確認:現在は、財団法人 建築行政情報センター(ICBA)のWebデータベース http: / www.icba.or.jp/ に各メーカーの大臣認定情報が登録されています。特定行政庁・建築主事・指定確認審査機関(審査側)は、このDBを直接参照することで認定内容(NM番号・対象下地・仕様)を確認できる仕組みです。設計図書側で「大臣認定書添付」と指定されていても、ICBA登録済みの品番であれば実物添付を省略できるケースが多くなっています。 (3)それでも写しが必要な場合=3Mに個別発行依頼:確認申請の図書構成上、表紙のみでも写しの提出が必要なケースがあります。その場合は、3M所定の「大臣認定書(写し)発行依頼書」に物件名・施工部位・対象品番(NM-####)を記入してスリーエムジャパンへ提出することで、写しを取得できます。依頼書様式は3Mコンストラクションマーケット事業部 https: / www.mmm.co.jp/cmd/ から入手します。 (4)所要日数の目安:写しの依頼から取得までは概ね1〜2週間を見込んでください。確認申請の図書提出期限から逆算して余裕を持って依頼することが重要です。 (5)失敗回避ポイント=まず建築主事に確認:設計図書に「大臣認定書添付」と記載されていても、ICBA登録済みであれば実物添付は不要なケースが多いため、写し依頼に動く前にまず建築主事(または指定確認審査機関)に「ICBA確認で可か、写し添付必須か」を確認することをお勧めします。これにより、不要な発行依頼の手間と日数を省けます。 (6)対象品番=3Mダイノック全シリーズ(NM-####取得品番):大臣認定取得品番は石膏ボード・ケイカル板・鋼板・合板等の下地ごとに認定番号(NM番号)が異なります。下地と品番の組み合わせで認定番号が変わるため、対象部位の下地と貼る品番の双方を依頼書に明記してください(下地ごとの認定番号の見方はQ072で解説しています)。 重要な注意点:大臣認定の運用(ICBA確認/写し添付の要否)は、自治体・指定確認審査機関によって運用差があります。テクネスト(大阪)でも建築確認申請のある案件は、見積前に必ず審査機関に「ICBA確認で可か」を確認した上で施工計画書を作成しています。
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Q075 玄関ドアにダイノック貼りたいんですけど、防火設備の認定って大丈夫? 施工・道具Q041-Q080#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
玄関ドア用3MダイノックWDシリーズは「不燃材料」ではありませんが、特定防火設備を模した扉に貼付して20分間の遮炎性能を確認済みです(3M技術資料PC-0392・2025年10月)。貼る玄関ドアが「一般ドア」か「告示の例示仕様による防火設備」か「大臣認定品の防火設備」かで対応が分かれ、特に大臣認定品は認定取得者への確認が必須となります。法規制適用の最終判断主体は3M側ではなく建築主事等となる点も技術資料に明記されています。
補足
3MダイノックWDシリーズは、既存玄関ドアの意匠改修(木目・ストーン調等)を目的とした玄関ドア専用フィルムです。屋外向けに耐候性能を強化した一方で、防火設備としての扱いは「貼付対象ドアの分類」によって判断が変わります。3M公式技術資料PC-0392(2025年10月版)に基づき、戸建て施主・マンションリフォーム施主・設計者の判断材料を整理します。 (1)WDシリーズの認定状況:WDシリーズは「不燃材料(防火材料)」認定は取得していません。一方で、特定防火設備を模した扉表面に貼付して20分間の遮炎性能を確認済みと公式技術資料に記載があります。これは「認定取得」ではなく「メーカー独自の確認試験」である点に注意が必要です。 (2)貼ってよいかは「ドアの分類」で決まる:玄関ドアは法規上3つに分類され、それぞれ対応が異なります。 ・ (A)防火設備でない一般の玄関ドア =法規制上の要求がないため、WDシリーズの貼付は問題なく可能です。戸建ての多くの玄関ドアがこれに該当します。 ・ (B)告示の例示仕様による防火設備 =建築基準法の告示には「ドアを構成する材料」の規定はあるものの「仕上げ」の規定がないため、WDシリーズを貼付しても問題ないと考えられます。ただし最終判断は建築主事等への確認が前提です。 ・ (C)大臣認定品の防火設備 =認定仕様の「仕上げ」にWDシリーズが該当するか否かを、当該大臣認定の取得者(ドアメーカー等)に確認する必要があります。認定外仕上げを貼った場合、認定が無効となるリスクがあるため要注意です。 (3)ホルムアルデヒドの扱い:WDシリーズはF☆☆☆☆表示はありません。ただし、玄関ドアは建築基準法上のホルムアルデヒド規制(告示対象)に該当しないため、使用面積制限なしで施工可能です。「F☆☆☆☆がないから玄関に貼れない」という解釈は誤りです。 (4)判断主体は施主・設計者・建築主事:3M側は技術資料中で「法規制適用の判断主体ではない」と明記しています。最終的な貼付可否の判断責任は、施主・設計者・施工者・建築主事等にあり、メーカーは「技術データの提供と確認試験結果の公表」までを担う立場です。 (5)マンション・賃貸物件での追加注意点:分譲マンションの玄関ドアは「共用部」扱いとなるケースが多く、管理組合の許可が別途必要になることが一般的です。賃貸物件は貸主の許可が必須です。法規以前に、所有関係・管理規約の確認を施工前に必ず行ってください。 (6)現場での運用ポイント:WDシリーズを玄関ドアに施工する場合、(I)対象ドアの分類(A/B/C)を施主または設計者に確認、(II)Cに該当する場合は認定取得者(ドアメーカー)へ仕上げ可否を文書照会、(III)管理組合・貸主等の許可取得、(IV)貼付後に法規確認書類を施主に控えとして渡す、の4点を運用ルールとして推奨します。 重要な注意点:「20分間の遮炎性能確認」は不燃材料認定や防火設備認定そのものではなく、3M独自の確認試験結果です。法規上の「防火設備」「特定防火設備」の認定要件を満たすかは、対象ドアごとの認定仕様で判断が分かれます。「ダイノックWDだから防火OK」と一律で判断するのは誤りで、ドアの分類確認とセットでの運用が必須となります。
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Q076 WDシリーズって何年もつんですか?以前のDRシリーズと耐候性違うんですか? 下地・プライマーQ041-Q080#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
3M社内の促進耐候試験(キセノン光源)で、WDシリーズはDRシリーズの2倍以上の暴露時間でも変色なしという結果が出ています。3Mの見解として「DRは5年以上、WDは10年以上の耐久性を有すると考える」と公式技術資料(PC-0391)に明記。ただし「保証値ではない」「使用環境の影響を受ける」との留保付きです。
補足
3MダイノックWDシリーズ(玄関ドア用)は、従来品DRシリーズの後継として開発された粘着剤付き高耐候加工オレフィン系樹脂フィルムです。 (1)促進耐候試験の方法:3Mの公式技術資料(PC-0391)では、光源にキセノンを用いた3M社内の促進耐候試験(貼付基材アルミニウム)で、規定時間照射後の変色を比較する方法が採用されています。これは屋外曝露を短時間で再現する加速試験です。 (2)DR vs WD 試験結果:DRシリーズの変色が始まるタイミングの2倍以上の暴露時間が経過してもWDシリーズには変色が見られない、と確認されています。3Mの見解として「DRシリーズはその実績から5年以上の耐久性、WDシリーズは10年以上の耐久性を有すると考える」と公式に明記されています。 (3)「10年以上」の解釈と注意点:この10年以上という数値は、あくまで「促進試験ベースの推定」であり「10年間の耐候性を保証するもの」ではありません。実環境では使用環境(西日が強い玄関・海岸部の塩害・内部結露等)の影響を受け、耐候年数が短縮する場合があります。 (4)向いている用途:アルミ製/スチール製の玄関ドア外面が代表用途です。住宅・集合住宅の玄関ドア意匠改修、エントランスドアの木目化・色変えに第一選択です。曲面追従性も両立しており、ドアハンドル周りの段差にも対応します。 (5)耐候年数を担保する施工条件:(I)下地調整(汚れ・油分の完全除去)、(II)3M純正プライマー(WP-2000/WP-3000等)塗布、(III)丁寧な圧着(スキージーで気泡なく)、(IV)端部の段差処理、の4点が大前提です。これらが不十分だと、耐候年数より早く端部から剥離が始まる可能性があります。 (6)現行販売状況とDR→WD切替推奨:WDシリーズが現行標準・DR系は在庫限りの位置づけ(2026年時点)。新規案件設計は必ずWDで提案し、お客様にも「最新の10年耐久クラス品」として説明することが推奨されます。過去のDR系品番で発注すると現行ではWD系に置き換わっている可能性があるため、発注前に必ず現行品番表で確認してください。 重要な注意点:促進試験の「10年以上」は実年数保証ではありません。代表品番の試験条件下の値であることを前提に、施工条件(下地調整+純正プライマー+丁寧な圧着)・施主告知(西日/塩害/結露で短縮リスクあり)・定期点検をセットで考えることで、施工後のクレームを未然に防げます。
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Q077 ダイノック EXRって従来のEXシリーズと何が違うんですか?耐用年数は? 下地・プライマーQ041-Q080#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
EXは耐候性強化品(屋外5〜7年目安)、EXRはさらに耐候性能を高めた最上位グレード(屋外10年目安)です。どちらもダイノックの屋外対応シリーズで、品番末尾「EX」「EXR」で識別します(例:AE-1632EX/AE-1632EXR)。外装サイン・屋外建具など長期日射を受ける箇所はEXR優先で選びます。なお年数はメーカー公称の目安で、設置地域・方位・大気汚染で実年数は前後し、保証年数ではない点に注意が必要です。
補足
ダイノックの屋外対応シリーズには「EX」と「EXR」の2グレードがあり、ともに品番末尾の表記で識別します。 (1)品番表記での見分け方:同じ柄でもEX版とEXR版がラインナップされているケースが多く、品番末尾を見れば一目で判別できます。例として AE-1632EX(EX版)と AE-1632EXR(EXR版)、FW-1022EX(EX版)、DW-2208EXR(EXR版)など。EX/EXR表記がない通常品(末尾なし)は屋内用が前提で、屋外長期使用には向きません。 (2)耐候性能の違い:EXは耐候性強化品で屋外5〜7年が目安、EXRはさらに耐候性能を高めた最上位グレードで屋外10年が目安です。EXRは「Exterior Reinforced」の略で、3Mダイノック EXRシリーズ屋外耐候性フィルム製品説明書(PC-0387)・取扱説明書(PC-0388)で水回り対応グレードとしても位置付けられています。 (3)使い分けの実務指針:日陰側の外壁・庇下など直射日光が長時間あたらない箇所は EX で十分なケースがあります。一方、直射日光が長時間あたる南面・西面、屋外サイン、屋外建具の意匠面はEXR推奨です。設計コストと耐用年数のバランスで選定します。 (4)EX/EXR品番のラインナップ規模:EX品番は約41件、EXR品番は約66件と、近年は新規開発の中心がEXRに移っており、選択肢が広がっています。木目系のFW(Fine Wood)シリーズにも FW-1022EX/FW-1022EXR のようなバリエーションがあり、屋外曲面サイン・外装木目意匠にも対応できます。 (5)耐用年数の正しい解釈:メーカー公称の5〜7年・10年は、加速耐候試験(サンシャインウェザーメーター等)での試験条件を屋外曝露時間に換算した「目安値」です。実年数は設置地域(沿岸部・寒冷地・都市部)・方位(南西面と北面の差)・大気汚染・接触頻度で大きく前後します。10年を「保証」するものではなく、客先には必ず「目安・保証ではない」旨を伝えます。 (6)EXRを選んでも端部処理は必須:屋外施工では、端部からの雨水侵入が剥がれの最大要因です。EXR等級を選んでも、突き付け施工(端部突き合わせ)で水が回れば数年で剥がれます。屋外案件では端部シーリング・重ね貼り処理(突き付け禁止)が必須です。下地(合板・鋼板・アルミ板・ステンレス等)に応じた下地調整と、専用プライマー(EC-1368NT等)の塗布もメーカー指定通り実施してください。 重要な注意点:EX/EXRは「屋外耐候性」のグレードであり、不燃認定とは別の試験です。店舗ファサードの庇下等で法的に内装扱いになる部位では、別途不燃認定下地との組み合わせが必要です。屋外耐候と防火認定は分けて確認してください。
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Q078 EXRシリーズの下地適合表が知りたい。木材やコンクリは貼れる? 下地・プライマーQ041-Q080#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
EXRはアルミニウム◎・焼付塗装鋼板/チタン/ステンレス○・塩ビ鋼板△(MEシリーズや一部PS品番は不可)。NGはホーロー(ガラス面)・溶融亜鉛めっき鋼板・木材・モルタル・無機ボード類・ガラスです。木材やコンクリは含水のため接着不良が起き、屋外環境では水侵入で剥がれ・膨れの原因になります。屋外サイン・外装パネル案件では、見た目だけで「金属だから貼れる」と判断せず、実下地の素材識別と試験貼付が必須です。
補足
3MダイノックEXRシリーズ(屋外耐候性フィルム)の適用下地は、メーカー公式の製品ブリーフPC-0387(2025年11月)で◎○△×の4段階マトリクスで明示されています。屋外で約10年の耐候性能を発揮できる前提は「適合下地に正しい下地処理で貼ること」です。 (1)◎適している(アルミニウム):EXRの基準下地です。製品ブリーフのキセノン耐候性試験は垂直面アルミ下地で約10年相当を確認した試験条件のため、屋外サイン・外装パネルではアルミが第一選択になります。 (2)○概ね適している(焼付塗装鋼板/チタン/ステンレス):アルミ以外の金属系下地は適合しますが、屋外環境ではアルミ下地より劣化が早まる可能性があります。設置場所の方位・日射・塩害条件で耐用年数の判定が変わるため、長期保証案件ではアルミ下地推奨です。 (3)△一部のみ適している(塩ビ鋼板):塩ビ鋼板は条件付き適合です。ただしMEシリーズ(メタル調)や一部PS品番(プレーン)は塩ビ鋼板で変色が起きるため使用不可と明示されています。塩ビ鋼板下地のサイン案件では品番側で除外確認が必要です。 (4)×適さない(木材・コンクリ・モルタル・無機ボード類):木材・コンクリ・モルタル・無機ボード類は含水下地で接着不良を起こします。「屋外で木目意匠が欲しい」というニーズで木材下地への直貼り相談がありますが、EXRはNGです。木質意匠の屋外仕上げは合板下地ではなく、木目柄EXRをアルミ・塗装鋼板に貼る方式で対応します。 (5)×適さない(ガラス・ホーロー):ガラス・ホーロー(鉄板にガラス釉薬を焼付けた素材)は端部からの水侵入で接着不良を起こすため、EXRでは下地不適合です。ホーロー黒板やホーロー製サインの意匠改修にEXRを使う相談はNGとなります。 (6)×適さない(溶融亜鉛めっき鋼板):溶融亜鉛めっき鋼板は湿度下で接着力が低下し、メーカー試験でも接着力低下が確認されているためNG下地です。屋外フェンス・トタン・産業用機器は溶融亜鉛めっきが多いため、見た目がアルミと似ていても素材識別が必須です。 (7)絶対NG下地リスト:無垢材・銅・真ちゅう・鉛・錫・軟質塩ビ・ポリカーボネート・PE・PP・ナイロン・フッ素樹脂・ゴム類・シーリング材はEXRを問わずダイノック全般で接着不良となります。これらは下地調整やプライマーでも改善しないため、下地そのものの選定を見直してください。 (8)接着力試験データ(プライマーなし25mm幅180度引き剥がし):アルミ/ステンレス/チタン/ガルバリウム鋼板/電気亜鉛めっき鋼板は耐熱65℃・耐湿40℃95%RH・ヒートサイクル-30℃〜80℃・耐水40℃の各養生後も接着力低下なし。一方、ホーロー・溶融亜鉛めっき鋼板は接着力低下が確認され下地不適合と判定されています。 (9)定常的に水がある環境(水たまり等)は、適合下地であってもEXR施工不可です。浮き・剥がれ・膨れの直接原因となるため、屋外でも水溜まり部位は施工対象から外します。 失敗回避ポイント:屋外サイン案件で「金属だから貼れる」と思い込まない。亜鉛めっき鋼板はアルミと見た目が似ているため、素材識別が必須です。実下地調査と試験貼付を必ず行ってから本施工に入ってください。
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Q079 アイカのオルティノVEX(高耐候)って屋外大丈夫ですか?ドアにも貼れる? 下地・プライマーQ041-Q080#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
高耐候オルティノVEXは特殊な表面加工で屋外用途に対応していますが、屋外ドアへの施工は避けてくださいとメーカー施工注意書で明記されています。蝶番・のぞき穴等の取り付け金具周りから剥がれが発生する恐れがあるためです。屋外で使う場合も、含水下地(石膏ボード・けい酸カルシウム板など)は避け、直射日光が強く当たる部位・常に雨掛かりがある部位は劣化が促進されるリスクがあります。
補足
高耐候オルティノVEXは、内装用オルティノに比べて屋外環境にも耐えられるよう特殊な表面加工が施されたシリーズですが、内装用と完全に同等の自由度では使えません。アイカ工業の「高耐候オルティノVEX施工上の注意」で示されている運用条件を順に確認します。 (1)屋外での適性と限界:VEXシリーズは内装用オルティノに比べて折れシワ・裂けが生じやすい性質があります。傾斜面や水平面など垂直面以外の用途では劣化が早まる傾向があり、屋外の壁面など「ほぼ垂直」の部位を基本として計画します。 (2)屋外で避けるべき下地:石膏ボード・けい酸カルシウム板など含水下地は屋外使用で避けます。雨や結露の水分を下地が吸い込み、フィルム裏側に膨れ・剥がれが出る恐れがあるためです。直射日光が強く当たる南西面や、常に雨掛かりがある部位でも劣化が促進されます。 (3)屋外ドアはNG(明記):屋外ドアへの施工は「避けてください」とメーカー施工注意書で明記されています。理由は、蝶番・のぞき穴・ハンドル等の金具周りから剥がれが発生する恐れがあるためです。屋外ドアは開閉時の振動・温度変化・金具固定部の応力が常時加わるため、屋外+金具周りの組み合わせは剥離リスクが高い、というのがメーカー判断です。 (4)不燃材料として施工する場合の下地条件:防火認定(不燃材料)として施工する場合は、告示1400号で定められた金属板またはアルミニウム合金板に貼付する必要があります。「VEX高耐候だから屋外OK=どの下地でも不燃」と勝手にセットにせず、不燃が必要な部位では下地条件を別途確認します。 (5)屋外施工時のジョイント処理:屋外施工で複数枚を継ぐ場合、ジョイント部からの浸水を防ぐため、突き付け施工ではなく「重ね貼り+サンディング+プライマー+十分な圧締」が指定されています。ただしこの重ね貼り(2枚貼り以上)を行うと不燃材料の認定範囲からは外れるため、不燃が要件の現場では設計者と仕様を事前確認します。 (6)実務での選定指針:屋外で使うなら、(a)垂直面が基本、(b)下地は金属板(アルミ・鋼板など含水しない素材)、(c)直射日光ピーク面や常時雨掛かり部は避けるか短い更新サイクル前提、(d)屋外ドア・常時可動する金具付き部材は不可、という4条件をまず満たすかチェックします。これに合わない部位で「VEXだから大丈夫」と判断するのは危険です。 重要な注意点:VEXは「内装オルティノよりは屋外に耐える」という相対評価であって、無条件の屋外可ではありません。屋外耐候グレードと防火認定は別試験で、また「屋外可」と「屋外ドア可」も別判断です。HP掲載・営業説明時には、屋外ドアNGと含水下地NGを必ずセットで伝えてください。
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Q080 自分でホワイトボードシートを貼りたいんですけど、WH-111とPWF-500どっち買えばいいですか? 下地・プライマーQ041-Q080#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
白い面のホワイトボードを作りたいなら WH-111(白色) 、既存の壁色・木目・タイル等の意匠を残して上から「書ける機能」だけ追加したいなら PWF-500(透明) を選びます。どちらも3Mダイノックのホワイトボード機能シートで、ホワイトボード用水性マーカーで書いて消せる粘着剤付きフィルムです。DIY施工は可能ですが、平滑な垂直壁面・水性マーカーのみ使用・端部処理を守ることが長持ちのコツです。
補足
3Mダイノックのホワイトボード機能シートには代表的な3品番(WH-111・WH-200・PWF-500)があり、用途・色・表面性状で使い分けます。 (1)WH-111(白色・スタンダード):白色の不透明シートで、貼った面が真っ白のホワイトボードになります。会議室・教室・自習室など「壁面を全面ホワイトボード化したい」用途のスタンダード品です。3M公式製品説明書 PB-DIN-009(R3・2020年5月)に位置付けされています。 (2)PWF-500(透明・意匠保持型):透明のシートで、既存の壁紙・木目フィルム・タイル・コンクリート打放しなどの意匠デザインを活かしたまま「書ける機能」だけを追加できます。「壁の意匠は変えたくない、でも書ける機能が欲しい」という用途に向きます。製品説明書 PB-DIN-010(R4・2017年2月)に位置付けされています。 (3)WH-200(白色・上位グレード):WH-111と同じ白色系ですが、表面性状や仕様が異なる上位品番です。製品説明書 PB-DIN-016(R5・2020年5月)。DIYで「とにかく白くホワイトボード化したい」場合はまず WH-111 が標準、PWF-500 は「透明」用途専用と覚えれば失敗しません。 (4)DIY施工の基本手順:全シリーズ共通で、下地は平滑な垂直壁面(石膏ボード・合板・メラミン化粧板等)を推奨。下地の粉塵・油分・ワックスをアルコール清掃で除去 → 必要に応じてプライマー(下地調整剤)塗布 → シートを上から下へスキージーで圧着 → 端部を直線カット → 端部処理。基本的な道具は他のダイノック施工と共通で、スケール(メジャー)・カッター・スキージー・アルコール・ウエスがあれば貼れます。詳しい道具はQ001(ダイノックフィルム自分で貼る・最低限の道具)を参照してください。 (5)失敗回避の3大ポイント:【1】 水性マーカー以外は厳禁 。油性マーカーで書くと消えなくなります。客先納品時に「水性ホワイトボードマーカーのみ」と明示してください。【2】 長期筆記放置でゴーストイメージが残ります 。使用後は早めに消すよう案内します。【3】 振動部・可動部(扉等)・曲面・濡れる場所はNG 。垂直平面の壁のみ推奨です。 (6)サイズ感の目安:壁一面(例:幅3m×高さ2.4m)を全面ホワイトボード化できるのが最大の強みです。市販のホワイトボード(幅1.8m前後)では足りない大型空間・会議室の壁面まるごと等に最適です。シートロール幅・長さの仕様は各製品説明書(PB-DIN-009/010/016)で要確認です。 重要な注意点:ホワイトボード機能シリーズはダイノックの「機能シート」カテゴリで、屋外耐候グレード(EX/EXR)・不燃認定の対象外です。屋内壁面の「書ける機能追加」専用と理解してください。屋外設置・天井設置・床面設置は想定外用途です。
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Q081 ダイノックの抗ウイルス・抗菌(PV)って、本当にウイルス減るんですか?効果は? メーカー・ブランドQ081-Q120#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
ダイノックPVシリーズはSIAA(抗菌製品技術協議会)基準で抗ウイルス活性値2.0以上(ウイルス減少率99%以上)・抗菌活性値2.0以上(増殖抑制率99%以上)が実測されています。試験はISO21702(抗ウイルス)とJIS Z2801/ISO22196(抗菌)で実施。ただしこれは試験条件下の数値であり保証値ではなく、医薬品でもありません。空気中を漂うウイルスへの効果はなく、フィルム表面に付着したウイルス・菌に対しての効果です。
補足
3Mのダイノック抗ウイルス・抗菌(PV)シリーズは、SIAA(抗菌製品技術協議会)が定めるガイドラインに従って性能評価された化粧フィルムです。試験データの根拠と運用上の注意点を順に解説します。 (1)試験方法:抗ウイルス性能はISO21702、抗菌性能はJIS Z2801およびISO22196で評価されています。試験ではエンベロープ(脂質膜)を持つウイルスと持たないウイルスの2種、そして2種の菌のすべてで活性値2.0以上を満たしています。活性値2.0とは「対象ウイルス・菌の数を無加工品比で99%以上減少させる」性能水準を意味します。 (2)耐光性能:屋内蛍光灯相当の耐光試験を行った後でも性能が維持されることが確認されています。経年で性能が大きく落ちにくい仕様です。ただし屋外の強い紫外線下や薬品洗浄を繰り返す環境での長期持続性は別評価が必要です。 (3)SIAA登録番号:抗ウイルスはJP0613289X0001L、抗菌はJP0123289X0001Hで登録されています。SIAAマーク表示には抗菌製品技術協議会の品質管理・情報公開ガイドライン適合が必要で、登録番号は公開情報として施主・施設管理者への説明材料に使えます。 (4)効果の限界1・空気中ウイルスには効かない:本シリーズの効果はあくまで「フィルム表面に付着したウイルス・菌」に対するものです。空気中を浮遊するウイルスに対しては効果がありません。換気・空気清浄機・マスク等の感染対策の代替にはなりません。 (5)効果の限界2・医薬品ではない:抗ウイルス・抗菌性能を持つ建材であり、医薬品・医療機器ではありません。感染症の予防・治療・診断を目的とする製品ではない点を、施主・施設管理者に明示する必要があります。 (6)使い分けの実務指針:医療・介護・教育・公共施設等、不特定多数が接触する手すり・カウンター・ドア・什器の意匠面で「衛生面の付加価値」を求める場合に選定します。一般住宅の内装意匠で必須というわけではありません。標準のダイノックフィルムと意匠柄ラインナップは大きく重複しているため、必要箇所のみPVシリーズで部分採用する設計が現実的です。 重要な注意点:抗ウイルス・抗菌性能は試験条件下での数値であり「保証値」ではありません。実環境では清掃方法・接触頻度・温湿度・経年で前後します。表記上も「99%以上減少」「2.0以上の活性値」のように出典通りの表現を使い、「100%除菌」「ウイルスを死滅させる」等の断定表現は薬機法上のリスクがあるため避けてください。
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Q082 アイカのオルティノVKKシリーズって抗菌?SIAAって何ですか? 施工・道具Q081-Q120#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
VKKシリーズはオルティノのソリッドカラー(単色)シリーズで、抗菌SIAA対象外です。アイカでSIAA抗菌マークがついている品番群はVBK・VBM・BFP・BFE・VBQ-C・VBW・VBQ-Aの7シリーズです。SIAAとは抗菌製品技術協議会のことで、定められたガイドラインに基づき品質管理・情報公開された製品にマーク表示が許可される制度で、防カビ性も併せて表示されます。VKKは単色濃色で角度によりスジが見える場合がある点にも注意が必要です。
補足
オルティノには複数のシリーズがあり、抗菌SIAA対象になるかどうかはシリーズ単位で決まっています。 (1)VKKシリーズの位置付け:アイカ工業オルティノ施工説明書(2026年4月改定)のシリーズ別注意点表では、VKKは「ソリッドカラー(単色)」分類に位置します。抗菌性ページに掲載されているSIAA抗菌マーク表記対象シリーズには含まれていないため、VKKは抗菌SIAA対象外と整理できます。 (2)SIAA抗菌マーク対象の7シリーズ:アイカ工業オルティノ施工説明書(2026年4月改定)の抗菌性・防カビ性ページに記載されているSIAAマーク表記対象は、VBK・VBM・BFP・BFE・VBQ-C・VBW・VBQ-Aの7シリーズです。医療施設・介護施設・学校・店舗厨房など、抗菌性能を求められる現場ではこの7シリーズから選定することになります。 (3)SIAAとは何か:SIAA(Society of International sustaining growth for Antimicrobial Articles)は「抗菌製品技術協議会」のことです。抗菌加工製品について定められたガイドラインに基づき、品質管理・情報公開された製品にSIAAマーク表示が許可される制度です。SIAAマークは抗菌性能だけでなく、安全性・適切な情報開示の3要素を満たした製品に付与されます。オルティノのSIAA対象シリーズには、抗菌性と併せて防カビ性も表示されています。 (4)VKKの製品特性(濃色のスジに注意):VKKはソリッドカラー(単色)シリーズの特性として、「単色の濃色は製法上、角度によりスジが見える場合がある」とアイカ工業オルティノ施工説明書に記載されています。意匠採用の最終決定前に、現物サンプルでスジの見え方を確認しておくことが推奨されます。 (5)現場での選定指針:抗菌性能を要件として求められる案件(医療施設・介護施設・学校・公共施設・店舗厨房等)では、VKKではなくVBK/VBM/BFP/BFE/VBQ-C/VBW/VBQ-Aから選定します。意匠優先で単色の塩ビ化粧シートが必要な一般的な内装(住宅・オフィス・店舗内装で抗菌指定なし)であれば、VKKは有力候補になります。 重要な注意点:抗菌SIAAは医療機器の滅菌や、ウイルス全般の不活化を保証するものではありません。あくまで抗菌(細菌の増殖を抑える)性能であり、抗ウイルス・抗カビとは別概念です。発注前に客先の要件(抗菌のみで足りるか/防カビ・抗ウイルスも必要か)を確認し、必要に応じてSIAA抗菌+防カビ両対応の品番群から選びます。
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Q083 ダイノックのNEOって浴室用らしいけど、普通のダイノックと何が違う? 下地・プライマーQ081-Q120#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
ダイノックNEOシリーズは浴室・トイレ・キッチンなど屋内水廻り専用で、フィルム表面に抗菌性・粘着剤にカビ抵抗性を持たせた仕様です。普通のダイノック(一般シリーズ)は内装用が原則で、水廻りや常時湿潤環境は推奨されません。NEOは壁・天井用(NEO)/タイル壁用(TIL)/床用(FLE)の3タイプ構成で、貼れる下地も塩ビ鋼板・FRPなど「水を吸わない平滑面」に限定されます。
補足
ダイノックNEOシリーズは、屋内水廻り(浴室・トイレ・キッチン等)専用に設計された感圧性接着剤付き塩化ビニル系フィルムです。普通のダイノック(一般シリーズ)との違いを以下に整理します。 (1)抗菌・防カビ性能の付与:NEOはフィルム表面にJIS Z2801:2012(抗菌加工製品の抗菌性試験方法)で抗菌活性値2.0以上を有し、粘着剤面はJIS Z2911:2018(かび抵抗性試験方法)でカビ発育0(肉眼・顕微鏡下とも発育が認められず)の試験結果が出ています。普通のダイノック一般シリーズはこの試験結果の付与がないため、常時湿潤環境では使用が想定されていません。 (2)3タイプのラインナップ(用途別):NEOシリーズは貼る場所に応じて3タイプに分かれます。壁・天井用が「NEO」、タイル壁用が「TIL」、床用が「FLE」です。FLE(床用)は耐滑り性C.S.R-B(動的摩擦係数の試験値)約0.6で、濡れた床でも滑りにくい仕様になっています。改修対象が壁か床かタイル面かを確認して、適合タイプを選びます。 (3)適合下地の限定:NEOが貼れる下地は、水を吸わない平滑面に限定されます。具体的には塩ビ鋼板・FRP(浴室パネル下地)・既存タイル(目地段差処理後)・メラミン化粧板など。木質下地(合板・MDF・OSB等)や石膏ボード・モルタル等の吸水性下地には貼れません。水廻りで吸水下地に貼ると、下地側から水分が回って糊抜け・剥がれの原因になります。 (4)使用温度・環境の制限:常時50℃を超える環境(浴室乾燥機・サウナ等)、水中浸漬、常時結露が続く環境は不可です。一般家庭の浴室・トイレ・キッチンの想定範囲内であれば使用できますが、業務用厨房の高温蒸気環境や、結露が引かない冷凍庫扉等は対象外です。 (5)屋外施工は非推奨:NEOは屋内水廻り専用のため、屋外施工は非推奨です。屋外で耐候性が必要な場合は別シリーズの「EX」「EXR」(屋外耐候グレード)を選びます。NEOと屋外グレードは別目的のシリーズなので、混同しないように品番末尾で識別します。 (6)普通のダイノック一般シリーズとの位置付け:普通のダイノック(末尾なし・一般シリーズ)は基本的に内装(壁・天井・建具・什器の意匠面)用で、水掛り・湿潤環境は対象外です。リビング・寝室・廊下等の乾いた壁面には一般シリーズ、浴室・トイレ・キッチン等の水廻りにはNEOシリーズ、と用途で使い分けます。同じ柄でも一般シリーズとNEO版が別ラインナップになっているケースがあるため、品番末尾で識別してください。 重要な注意点:NEOを選んでも下地調整・施工要領を守らなければ性能が出ません。専用プライマー(EC-1368NT等メーカー指定品)、適合下地への貼付、端部処理、目地処理を施工マニュアル通りに実施してください。
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Q084 ダイノックって屋内専用?屋外でも使える品番ってどう見分けるんですか? 下地・プライマーQ081-Q120#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
3Mダイノックの一般シリーズ(品番末尾なし)は屋内用が原則で、屋外長期使用は想定されていません。屋外で使える品番は末尾の記号で識別します。「EX」が屋外耐候グレード(屋外5〜7年目安)、「EXR」がさらに耐候性能を高めた最上位グレード(屋外10年目安)、「AR」が耐摩耗グレード、「WD」が玄関ドア用木目シリーズです。同じ柄でも一般版と屋外版が別品番で展開されていることがあるので、必ず品番末尾を確認します。
補足
3Mダイノックは「品番末尾」の記号で屋内/屋外の用途が明確に分かれています。日射・雨掛り・温度変化のある屋外環境では、無印の一般シリーズではなく屋外対応グレードを必ず選びます。 (1)一般シリーズ(品番末尾なし):屋内用が原則で、リビング・寝室・廊下・什器・建具など、直射日光や雨掛りが当たらない乾いた壁面・面材を対象にしています。屋外長期使用は想定されていないため、外装サインや屋外建具に貼ると数年で色褪せ・剥がれが発生します。 (2)EX(エクステリア):屋外対応の耐候性強化品です。屋外5〜7年程度の耐候性を持ち、外装サイン・屋外建具・庇下面など、日射が当たる箇所に使えます。品番例は「AE-1632EX」「FW-1022EX」のように、もとの柄品番の末尾に「EX」が付きます。 (3)EXR(エクステリア・リインフォースド):EXをさらに強化した最上位の屋外耐候グレードです。屋外10年目安(メーカー公称値・試験条件での相当値)で、直射日光が長時間あたる南面・西面、ファサード、屋外サイン、大型外装パネル等に推奨されます。品番例は「AE-1632EXR」「DW-2208EXR」「WG-1140EXR」など。 (4)AR(アブレージョン・レジスタント=耐摩耗):品番末尾「AR」は耐摩耗グレードを示すサフィックス(品番接尾辞)です。スタンドアロンの「ARシリーズ」は存在せず、屋外専用というより「摺れ・引っ掻きに強い」位置付け。実務的には屋外サイン・床部・床近辺パネル等で選ばれます。 (5)WD(ウッド・玄関ドア用):末尾「WD」は玄関ドア向けに3Mがシリーズ区分した木目柄群です。鋼板ドア下地に貼る前提で開発されており、玄関ドアリフォームの定番。屋外玄関に貼る場合は、WDだけで完結せずEXR等の耐候グレードと組み合わせて使うのが安心です。一般木目柄の「WG(WOOD GRAIN)」とは区分が異なります。 (6)その他の品番末尾:「NEO」「TIL」「FLE」は浴室・水廻り対応の屋内専用シリーズで屋外用ではありません(Q083参照)。「PV」は抗ウイルス・抗菌シリーズで主に屋内用。「FE」は防汚・耐汚染グレード等、用途別の付加機能を示すケースもあります。 (7)品番末尾の確認方法:同じ柄でも一般版とEX/EXR/AR版が別品番で展開されているケースが多くあります(例:AE-1632 / AE-1632EX / AE-1632EXR)。屋外用途で発注する際は、必ず品番末尾の記号を確認し、注文書・発注書にも末尾まで含めて品番を記載します。末尾を省略すると一般版が出荷され、屋外で使うと耐候性が出ないため要注意です。 重要な注意点:屋外グレードを選んでも端部処理(端部シーリング・突き付け禁止・重ね貼り処理)を怠ると、端部から水が回って数年で剥がれます。EXRであっても10年保証ではなく、メーカー公称値は試験条件相当の目安です。設置地域・方位(南面/西面)・大気汚染・端部処理品質で実年数は前後します。施工マニュアル通りの端部処理を必ず実施してください。
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Q085 ダイノックって木材や石膏ボード、ガラスにも貼れるんですか?下地別の適合表はありますか? 下地・プライマーQ081-Q120#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
木材(シナベニヤ・MDF)・無機ボード(石膏ボード・ケイカル板)・金属板(メラミン焼付鋼板・塩ビ鋼板等)・プラスチック(アクリル・ABS・メラミン化粧板)・モルタル・ガラスに貼れます。木材系と無機ボード系はプライマーDP-900N3塗布で接着力が3〜4倍向上するため、プライマー必須レベルです。石膏ボードはプライマー塗布でも9N(紙凝集破壊)が上限で、重量物の貼付には不向きです。
補足
3Mダイノックフィルムは表面が平滑で接着力を確保できる下地であれば、ほぼ全ての素材に貼れます。3M公式サンプルブック(2025年版5ページ)の基材接着力マトリクスでは下地を「木材」「無機ボード類」「金属板類」「プラスチック」「無機系モルタル」「ガラス」の6分野に分けて、プライマーDP-900N3塗布の有無による接着力(N/25mm幅)を一覧化しています。木材系はプライマー塗布で3〜4倍向上(シナベニヤ10N→30N、MDF 8N→29N)、無機ボード系は3倍向上(石膏ボード3N→9N、ケイ酸カルシウム板12N→20N)、金属板類は2倍向上(メラミン焼付鋼板19N→39N)です。施工マニュアル(2016改訂版・99ページ)「2. 下地選定」章では事前調査として(1)素材識別、(2)平滑性0.5mm以下、(3)清浄性(IPA脱脂試験)、(4)含水率15%以下(木材)、(5)既存仕上げの状態、(6)温湿度18〜25℃の6項目が必須となっています。
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Q086 ダイノックシートって職人さんに頼むといくらくらい?材料だけ買ったらいくら? 下地・プライマーQ081-Q120#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
3M公表の「材料設計価格」(税抜)はスタンダード品でm²あたり5,400円〜15,700円、機能製品(AR/DG/WD/EXR/NEO/PV/WH/PWF等)はm²5,400円〜15,400円のレンジです(2026年3月時点)。施工費(職人手間)はメーカー技術資料には記載がなく、現場条件(下地・面積・施工難度)で変わるため別途見積もりとなります。
補足
ダイノックシートの「材料費」は、3M公式「ダイノック材料設計価格一覧」(2026年3月9日現在)に各品番のm²単価が明示されています。スタンダード品と機能製品でレンジが分かれているので、順に整理します。 (1)スタンダード品の材料費レンジ:m²あたり5,400円〜15,700円(税抜)です。最も安価なのは「PS」(プレーンソリッド系・無地ベース)で5,400円/m²、最高値は「ET」シリーズで15,700円/m²。住宅・店舗で多用される主流の木目・石目柄(AE/CH/FA/FE/HS/LZ/ME/NU/OM/PT/RT/SI等)は9,700円/m²前後が中心レンジです。柄の系統(無地・木目・石目・メタル・抽象柄)とラインナップの位置付けで価格帯が変わります。 (2)機能製品の材料費レンジ:m²あたり5,400円〜15,400円(税抜)です。機能別に細分化されています:NEO PSタイプ(水廻り対応・無地)が5,400円/m²、IL(明るさ向上)が6,400円/m²、AR(抗反射)・DG(防眩)のPSタイプが7,600円/m²、抗ウイルス・抗菌PVが9,700円/m²、ホワイトボードWHが12,100円/m²、PWF(性能向上)が13,200円/m²、NEO FLE(浴室床用・耐滑り)が15,400円/m²。機能を追加するほど単価が上がる構造です。 (3)表示価格は税抜・消費税は別途:上記レンジはすべて税抜表示です。実際の購入時は消費税が別途加算されます。また、メーカー公表の「材料設計価格」は設計時の参考単価で、流通(代理店・施工店経由)では取引条件で変動します。テクネスト材料販売(HP shop)では実勢価格を品番別に表示していますので、具体的な品番が決まっている場合はそちらをご確認ください。 (4)施工費(職人手間)の取扱い:メーカー技術資料には施工費(職人への手間賃)の記載がありません。理由は、施工費が現場条件で大きく変動するためです。具体的には、貼り面積(小面積ほど㎡単価は割高)、下地種類(平滑な化粧板か凹凸のある面か・既存の状態)、施工難度(角・段差・継ぎ目の処理難度)、現場アクセス(高所・狭所・養生範囲)、出張範囲(現場までの距離)で見積もりが変わります。同じ材料でも条件次第で施工費は数倍違うことがあるため、概算ではなく現場確認後の見積もりが原則です。 (5)概算予算を組むときの考え方:「材料費=3M公表レンジ×貼り面積×柄のクラス」で材料費の目安が出ます。施工費は別途、現場確認の上で見積もり依頼してください。テクネストでは材料販売(HP shop)と施工依頼の両方を承っていますので、用途に応じてご活用ください。 重要な注意点:上記レンジは2026年3月時点の3M公表値です。2026年5月25日(ご注文分から)を境にHP販売価格は+10%改定済、2026年6月1日(受注分から)を境に社内仕入価格も約6%改定済のため、最新価格はHP shop ページの動的表示でご確認ください。
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Q087 ダイノックって貼ったあと剥がせるんですか?下地は元に戻る? 下地・プライマーQ081-Q120#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
剥がせますが、貼り付け後は時間経過とともに剥がしにくくなります。下地に粘着剤や貼り跡が残る場合があり、石膏ボード・ケイ酸カルシウム板・ベニヤ板等の下地は傷を付けずに剥離することはできません。プライマーの跡も残るため、完全に元通りには戻らない、と考えて計画してください。
補足
ダイノックフィルムは「剥がせる」前提の建装材ですが、原状回復(下地が元通りに戻る)は条件付きです。3M公式「適用・メンテナンス及び剥がし方法」資料に剥離手順と注意事項が明記されていますので、原状回復を想定する場合は事前に把握しておく必要があります。 (1)剥離手順4ステップ: ステップ1=下地を傷めないように注意しながら、フィルムに約20cm程度の間隔で切れ目を入れます(下地まで刃を入れない)。 ステップ2=ヘアドライヤー等でフィルムを温め、粘着剤を軟化させます(温めるほど剥離しやすい)。 ステップ3=切れ目を入れたフィルムを短冊状に、少しずつ剥がします(一気に大きく引っ張らない)。 ステップ4=下地に残った粘着剤を、3Mクリーナー20・3Mクリーナー30またはシンナー等で取り除きます。 (2)時間経過で剥がしにくくなる:貼ってすぐより、年数が経った後の方が剥離難度が上がります。粘着剤が硬化・凝集して下地への密着が強くなるためで、剥離前提の運用なら可能な範囲で早めの対応が現実的です。 (3)石膏ボード・ケイ酸カルシウム板・ベニヤ板は原状回復不可:3M公式注意事項に「石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、ベニヤ板等の下地に貼ったフィルムは下地を傷付けずに剥離することはできません」と明記されています。これらの下地はフィルム剥離時に表層繊維が一緒に剥がれてしまうため、剥離後は下地の表面処理(パテ埋め・再塗装・ボード貼替等)が必要になります。賃貸物件の壁(石膏ボード)に貼って退去時に剥がす運用は、原状回復費用が発生する前提で計画してください。 (4)上記以外の下地でも傷む場合あり:塩ビ鋼板・FRP・メラミン化粧板・既存タイル等の「貼れる下地」でも、剥離時に表面塗装層が引きはがされる・表面光沢が変わる等のリスクは残ります。3M公式も「上記以外の下地でも下地を痛める場合があります」としています。重要な下地・高価な下地への施工は、目立たない場所で剥離テストをしてから本施工が安全です。 (5)プライマー(下地調整剤)の跡は残る:ダイノック施工時に塗布したプライマー(EC-1368NT等の3M指定プライマー)は、フィルムを剥がしても下地に薄い跡として残ります。3M公式注意事項にも「塗布したプライマーの跡が残ります」と明記。プライマー跡を完全に除去するには、サンディングや再塗装等の追加処理が必要です。 (6)上から重ね貼りで不燃認定が外れる:既存のダイノックを剥がさずに上から重ねて貼ると、不燃認定の試験構成と異なる積層になるため不燃認定に該当しなくなります。3M公式注意事項にも「剥がさずに上から重ねて貼ると不燃認定に該当しない」と明記。不燃認定が必要な内装制限対象部位(共用部・特殊建築物の客室等)では、必ず既存フィルムを剥離してから新規フィルムを貼ってください。 重要な計画上のポイント:「剥がせるか」と「原状回復できるか」は別問題です。剥離は可能ですが、下地の元通り復帰は条件付きで、特に石膏ボード等の吸水性下地・繊維下地は原状回復不可。プライマー跡も残ります。賃貸・原状回復前提の運用では、下地保護シートを先に貼ってからダイノックを貼る等の二重構造で、退去時の損害を抑える選択肢もあります。
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Q088 ダイノックって普段のお手入れどうすればいい?シンナーで拭いていい? 下地・プライマーQ081-Q120#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
日常清掃は水拭きまたは市販の中性洗剤(希釈)で対応します。シンナー等の有機溶剤・強アルカリ性/強酸性洗剤・研磨剤入り洗剤は使用不可です。落ちにくい汚れには3Mクリーナー20またはイソプロピルアルコールを使用できますが、AR(キズ防止)・MT・Eco RC・抗ウイルス抗菌PV・ホワイトボードシリーズは追加の注意があり、光沢系シリーズは柔らかい布で軽く拭くなど擦り傷対策が必要です。
補足
3Mダイノックフィルムの日常お手入れは、3M公式「メンテナンスマニュアル(IB-DIN-001 R1)」および「適用メンテナンス及び剥がし方法・下地適合表」に手順と使用可・不可の薬剤が明記されています。以下に整理します。 (1)基本の日常清掃:水拭きまたは中性洗剤を希釈して、柔らかい布・スポンジで拭き取り、最後に清水で洗浄剤を除去します。汚れが付着して日が浅いうちに拭き取るのが基本です。長時間放置した汚れほど落ちにくく、表面を傷めるリスクも高くなります。 (2)落ちにくい汚れへの対処:中性洗剤で落ちない汚れには、3Mクリーナー20、スコッチブライト シャープシューター汎用クリーナー、またはイソプロピルアルコールが使用可能です。布に取って軽く拭き、必ず清水で残液を除去します。 (3)使ってはいけない薬剤(重要):「アルコール以外の溶剤(シンナー等)は絶対に使用しないでください」とメンテナンスマニュアルに明記されています。具体的には、シンナー・ラッカー薄め液・ベンジン・アセトン等の有機溶剤、強アルカリ性洗剤(漂白剤・カビ取り剤の一部)、強酸性洗剤(サンポール系等)、研磨剤入り洗剤(クレンザー等)は使用不可です。これらはフィルム表面の塩化ビニル樹脂やトップコートを侵し、白化・変色・光沢喪失・粘着剤の浮きの原因になります。 (4)硬いブラシ・スチールウールは使わない:ナイロンたわし・スチールウール・硬いブラシ・スクレーパーで擦るのは厳禁です。表面に擦り傷が入り、後から拭いても消えません。柔らかい布(マイクロファイバー等)・スポンジの柔らかい面を使ってください。 (5)特殊シリーズの追加注意(必読):以下のシリーズは外観や性能変化のおそれがあるため、(2)の3Mクリーナー20・スコッチブライト汎用クリーナー・イソプロピルアルコールも避ける必要があります。 ・AR(キズ防止)シリーズ:表面ハードコート層を傷める可能性 ・MTシリーズ:艶消し意匠が拭き跡として残るおそれ ・Eco RCシリーズ:再生原料含有でクリーナー成分の影響を受けやすい ・抗ウイルス抗菌PV:機能層が薬剤で変質するおそれ ・ホワイトボードシリーズ:書き消し機能が低下するおそれ これらのシリーズは水拭き+中性洗剤までで運用するのが安全です。 (6)光沢度の高い製品(ハイグロス系)の注意:光沢系は擦り傷が目立つため、必ず柔らかい布を使用し、乾拭きや力を入れた清掃は避けてください。湿らせた柔らかい布で軽くなで拭きするのが基本動作です。 (7)清掃後の確認:拭き取り後は必ず清水で洗剤・クリーナー成分を完全に除去し、残液が乾いて筋やシミにならないようにします。目地・出隅・入隅の溜まり水も拭き取ります。 重要な注意点:本ガイドは3Mダイノックの3M公式情報をまとめたものです。サンゲツリアテック・アイカ工業オルティノ・タキロンシーアイベルビアン・リンテックパロアなど他メーカーの塩ビシートは、各メーカー公式のメンテナンス指示に従ってください(使用可・不可の薬剤がメーカーで異なる場合があります)。
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Q089 ダイノック施工時にゴムが触れるとどうなるんですか?戸当たりとか大丈夫? 施工・道具Q081-Q120#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
ゴムが長時間接触するとゴムの材質によってはフィルムが変質する恐れがあります。カウンター・天板・トイレブース・扉等で機器の足や戸当たりゴムが当たる用途では、設計段階での緩衝材検討や接触位置の確認が必要です。粘着テープ・養生テープも同じ理由で長時間貼付け不可です。
補足
ダイノックフィルムにゴム製品が長時間接触すると、ゴムの材質によってはフィルム表面が変色・粘着化・軟化等の形で変質するおそれがあります。3M公式「選定・施工・メンテナンスにあたってのご注意」の施工注意事項に「ゴムと接触する場合」として明記された現象です。 (1)起きやすい用途:カウンター・天板・トイレブース・扉などの用途にフィルムを使用し、機器の足や戸当たりのゴム等が長時間接触する場面で特に起きやすいとされています。 (2)原因:塩ビ系化粧フィルムには可塑剤(柔らかさを保つ成分)が含まれており、これが特定のゴム材質と接触し続けると相互作用で表面性状が変化するためです。これを一般に「可塑剤移行」と呼びます。 (3)粘着テープ・養生テープも同じ:同じ原理で粘着テープ・養生テープを長時間貼り続けることもNGです。可塑剤が粘着剤側へ移行すると粘着剤が軟化し、ベタ付き・剥離不良(糊残り)の原因になります。施工後の養生はできるだけ短時間に留めることが基本です。 (4)設計段階の対策:戸当たりゴム・機器の脚パッド等が常時当たる位置への施工は事前にゴムの材質確認や緩衝材検討が望ましいです。ゴム部品側の素材変更が難しい場合は、接触面に薄いフェルトや専用パッドを挟む等の対策が有効です。 (5)現場でのチェックポイント:既存物件への貼り替えで戸当たりやストッパー位置にゴムが付いている場合は、ゴム位置を一度確認し、可能であれば接触位置を逃がす・緩衝材を挟む・ゴムを別素材に交換するの3択を施主と検討してください。 (6)他の塩ビシートも同様傾向:本Q&Aは3Mダイノックの公式記載に基づきますが、塩ビ化粧フィルム全般(サンゲツリアテック・タキロンシーアイベルビアン・アイカ工業オルティノ・リンテックパロア等)で可塑剤を含む製品はゴム接触による変質の可能性があるため、施工時の配慮は共通で必要です。
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Q090 ホルムアルデヒドが気になるんですけど、ダイノックはF☆☆☆☆なんですか? 下地・プライマーQ081-Q120#設計者・管理者#法規・認定・価格・特殊シリーズ
回答
JIS A 1460準拠の小型チャンバー試験で測定し、建築基準法施行令第20条の7・国土交通省告示第1113号〜1115号に基づきF☆☆☆☆と判定される最高等級です。3Mダイノック・全アイカオルティノ・全タキロンシーアイベルビアン・リンテックパロア(国土交通大臣認定MFN-2641)・サンゲツリアテック等、現行の主要塩ビシートは全てF☆☆☆☆等級を取得済で、室内空気質への影響はほぼないと言って差し支えありません。
補足
F☆☆☆☆(エフフォースター)は、ホルムアルデヒド(揮発性有機化合物の一種・シックハウス症候群原因)の発散量を建築材料が放出する量で4段階に分類した最高等級です。 (1)等級分類:F☆☆☆☆(最高)・F☆☆☆・F☆☆・無等級の4段階です。F☆☆☆☆は発散速度0.005mg/m2h以下の建材に与えられる最高等級で、JIS A 1460準拠の小型チャンバー試験で測定し、建築基準法施行令第20条の7・国土交通省告示第1113号〜1115号に基づきF☆☆☆☆等級と判定されます。F☆☆☆☆等級の建材は内装制限なし(=居室の壁・天井の使用面積制限がなく)で使用可能です。 (2)塩ビシート各社の対応:現行の主要塩ビシートは全てF☆☆☆☆等級を取得済です。3Mダイノック(各種認定法規情報資料に記載)・アイカ工業オルティノ全シリーズ(オルティノ施工説明書に記載)・タキロンシーアイベルビアン全シリーズ・リンテックパロア(国土交通大臣認定MFN-2641)・サンゲツリアテック等、メーカー公式技術資料の認定一覧で個別に確認できます。 (3)健康への影響:F☆☆☆☆等級の塩ビシート本体については「ほぼなし」と言って差し支えありません。シックハウス症候群の原因となる室内空気質悪化への寄与は、無等級建材に比べて極めて小さい数値設計です。 (4)施工時のプライマー・シンナーは別物:シートそのものはF☆☆☆☆でも、施工時に使う専用プライマー・シーラー・ラッカーシンナーには別途有機溶剤(トルエン・キシレン・酢酸エチル等)が含まれます。施工中の換気は必須で、シート(F☆☆☆☆)と施工資材(有機溶剤)は分けて考える必要があります。 (5)失敗回避ポイント:施工後24時間は換気を継続してください。シート自体の発散量は最高等級でも、施工時の有機溶剤は揮発に時間がかかります。窓開放+強制排気ファンの併用が基本です。 (6)シリーズ別の留意:同じメーカー内でも一般シリーズ・水廻り対応シリーズ・屋外耐候シリーズ等でラインナップが分かれ、F☆☆☆☆等級の取得状況も品番ごとに異なる場合があります。設計図書や物件によって等級表記が必要な場合は、品番単位でメーカー公式の認定書または技術資料の認定一覧を確認してください。
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Q091 3Mダイノックのハイグロス(HG)シリーズはどんなフィルムですか? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
HGシリーズは「光沢度の高い表面」を特徴とする3Mダイノックの高光沢粘着フィルムです。品番はHG-1201/1205/1511/1994/1995/1996の6種類、幅1220mm×長さ50m。表面が鏡面に近いため、下地の平滑性と施工の丁寧さが仕上がりを大きく左右します。
補足
HGシリーズは、3M公式の製品説明書(PB-DIN-002 R4)で「光沢度が高い表面を有した粘着フィルム」と定義されている、高光沢(ハイグロス)仕上げの塩ビ化粧フィルムです。基材は「表面特殊加工塩化ビニル系樹脂」、サイズは幅1220mm×長さ50m、接着力は20N/25mm以上(電気亜鉛めっき鋼板への180度引剥試験)で、貼り付け温度範囲は12℃〜38℃です。耐擦傷性試験(スチールウール#0000・荷重500g・10往復)では「微細な傷が僅かに発生する」結果が報告されており、耐薬品性・耐汚染性は塩酸溶液(10%)・エチルアルコール・アンモニア水・コーヒー・ワイン・石けん水・コーラ・牛乳・ホルマリン・レモン汁・紅茶・食酢・ケチャップ・オレイン酸油との18時間接触で「異常なし」と試験されています。表面が鏡面に近いぶん、(1)下地基材の表面平滑性がそのまま外観に出やすい、(2)細かなキズや指紋が照明角度で目立ちやすい、(3)濃色品では突合せラインが白く見える、(4)白色品では端部がグレーに着色して見える、といった意匠上の特性があります。仕上げの美観を保つためには、下地調整と施工手順を3M公式マニュアル通りに行うことが必須です。
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Q092 3MダイノックのハイグロスHGシリーズの施工で注意することは何ですか? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
HGシリーズは高光沢で傷や下地凹凸が目立つため、下地調整を徹底し、屋外・高温多湿・MDF等収縮基材・三次曲面には施工不可です。やわらかい布を巻いたスキージで圧着し、貼り付け温度12〜38℃を守る点が要注意です。
補足
HGシリーズは表面が鏡面に近いため、下地基材の表面平滑性がそのまま外観に出やすく、平滑な焼付け塗装鋼板が最適です。屋外・高温多湿な場所・MDFなど収縮する基材・三次曲面には施工不可です。フィルムは伸縮性がないため、貼り始めの位置決めを正確に1回で行う必要があります。 折り曲げシロは6mm以上とし、折り曲げ施工時はプライマーを塗布します。貼り付け温度範囲は12℃〜38℃で、やわらかい布を巻いたスキージで圧着します(布なしだとスキージが表面を傷つける恐れがあります)。施工時は素手で表面を触らない(指紋が照明角度で目立つ)・気泡除去のためにカッターでフィルム表面に穴を開けるのは厳禁(キズとして残る)です。 アクリル・ABS下地ではアウトガス(基材から出るガス)で膨れが生じる可能性があるため、対応下地を事前確認してください。施工前は作業場所周辺の床清掃・ほこり対策(高光沢のためゴミが目立つ)も必須です。これらは全て3M公式の製品説明書(PB-DIN-002 R4)に記載された注意事項です。
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Q093 3MダイノックHGシリーズの不燃認定はどうなっていますか? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
HGシリーズは国土交通省防火認定で不燃材料(NM-3014・NM-3137・NM-3193)を取得済みです。対象下地は金属板・金属板を除く不燃材料・アルミニウム合金板の3区分。ホルムアルデヒド発散建築材料はMFN-2783を取得しています。
補足
HGシリーズは国土交通省防火認定として3種類の不燃材料認定を取得しています。NM-3014は金属板(平成12年建設省告示第1400号に例示された鉄鋼及び金属板のうち化粧済みのもの及びアルミニウムを除く)が対象、NM-3137は金属板を除く不燃材料(鉄鋼・アルミニウム・金属板を除く一般の不燃材料下地)が対象、NM-3193はアルミニウム合金板(厚さ0.5〜20.0mm・質量1.4〜56.0kg/m²・規定された合金番号・溶解温度502℃以上、表面塗装品は除く)が対象です。さらにホルムアルデヒド発散建築材料の認定としてMFN-2783を取得しています。実務上は、現場下地の種類に応じてどの認定番号が適用されるかを設計図書・確認申請書類で照合し、認定書の写しを保管してください。
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Q094 3MダイノックのARシリーズ(キズ防止)はどんな製品ですか?普通のダイノックと何が違いますか? 施工・道具Q081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
ARはAbrasion Resistant(耐擦り傷強化)の略で、表面にハードコート層を施した3Mダイノックの機能シリーズです。エレベーター内・受付カウンター・什器天板など、人や物が頻繁にこすれる箇所におすすめの硬質コート品番群です。
補足
ARは3Mダイノックの機能シリーズの一つで、品番末尾に「AR」が付くタイプです(例:AE-1632AR・CH-1628AR・SE-010AR・BW-1310AR等)。 (1)特徴 :表面にハードコート層(硬質透明保護膜)を追加してあり、通常のダイノックより擦り傷に強い仕様です。爪・指輪・カバン等の日常接触による細かい線傷がつきにくくなります。 (2)推奨用途 :エレベーターのかご内壁面・受付カウンター天板・什器(造作棚)の天面・店舗カウンター・ホテル客室の扉ノブ周り等、接触頻度の高い箇所です。 (3)失敗回避ポイント :ARでも完全な無傷ではありません。カッター・金属角等の鋭利な接触は傷が入ります。納品後はお客様への「日常お手入れ手順」のお渡しが必須です。
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Q095 3MダイノックのARシリーズ(キズ防止)の物理的特性はどのくらいですか?数値で教えてください。 施工・道具Q081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
ARはハードコート層を追加した3Mダイノックの硬質コート品で、通常品より耐擦り傷性が高い仕様です。一般物性(耐熱65℃30日・耐湿40℃95%RH 30日・ヒートサイクル-30〜80℃・寸法安定性0.3mm以内)はスタンダード品と同等水準で、加えて表面硬度・耐摩耗性能が強化されています。詳細数値はARシリーズ専用の3M公式技術資料(PB-DIN-004)と表面硬度試験結果(PC-0408)で確認できます。
補足
ARシリーズは3Mダイノックの機能シリーズの一つで、品番末尾に「AR」が付くタイプ(例:AE-1632AR・CH-1628AR・SE-010AR・BW-1310AR等)です。表面にハードコート層(硬質透明保護膜)を追加し、通常のダイノックより擦り傷に強い仕様になっています。 (1)一般物性(3M公式・ARシリーズ製品説明書 PB-DIN-004準拠) :寸法安定性0.3mm以内(クロスカット後65℃48時間)・耐熱性65℃30日剥離なし・ヒートサイクル-30℃〜80℃14日剥離なし・耐湿40℃95%RH 30日剥離なし・耐低温衝撃5℃ガードナー試験割れなし。一般物性はスタンダード品と同等水準です(※スタンダード品の数値はサンプルブック2025年版5ページ・KB-F061)。 (2)耐摩耗性能 :JIS K7204準拠のテーバー摩耗試験(摩耗輪CS-17・荷重1kg)で、スタンダード品7,000回転に対しARはハードコート層により高耐摩耗性能を持ちます(具体数値はARシリーズ専用試験結果を3M公式技術資料で確認)。爪・指輪・カバン等の日常接触による細かい線傷がつきにくくなります。 (3)表面硬度 :3M公式の表面硬度試験結果(PC-0408・2026年3月版)でAR品番の硬度データが公開されています。通常のダイノック品より硬度が高く、什器天面・カウンター天板など接触頻度の高い箇所に推奨されます。 (4)推奨用途 :エレベーターのかご内壁面・受付カウンター天板・什器(造作棚)の天面・店舗カウンター・ホテル客室の扉ノブ周り等、接触頻度の高い箇所。 (5)失敗回避ポイント :ARでも完全な無傷ではありません。カッター・金属角等の鋭利な接触は傷が入ります。物性データはあくまで標準試験条件での値であり、実環境(温度・湿度・接触頻度・薬品)により耐久性は前後します。物性値の引用時は必ず3M公式技術資料を一次資料として参照し、納品時にお客様へ「日常お手入れ手順」をお渡しください。
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Q096 3MダイノックARシリーズの低光沢品はありますか?お手入れや重ね貼りの注意点は? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
あります。FW-AR/WG-AR/AE-AR/FA-ARの4種が低光沢タイプです。ただし艶を抑えた分、汚れが目立ちやすくなります。掃除は柔らかい布で乾拭き・水拭きか中性洗剤で。ARの上に重ね貼りする際は#120サンドペーパーで研磨してからプライマーDP-900N3を塗ってください。
補足
3MダイノックARシリーズには、艶感を抑えた低光沢タイプとしてFW-ARシリーズ・WG-ARシリーズ・AE-ARシリーズ・FA-ARシリーズの4種が用意されています。低光沢仕上げは反射を抑えることで落ち着いた質感を演出できる一方、表面に微細な凹凸があるため指紋・手垢・汚れが標準艶品より目立ちやすい特徴があります。日常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、水拭き、または水で薄めた中性洗剤で拭き取り、その後乾いた布で水分を拭き上げてください。研磨剤入りクリーナー・シンナー・アルコール濃度の高い溶剤は表面を傷めるため使用しないでください。ARフィルムの上に新しいダイノックを重ね貼りする場合は、表面の硬質コートに新しい糊が食いつかないため、#120相当のサンドペーパーで表面を均一に研磨し、プライマーDP-900N3を刷毛塗りしてから新しいフィルムを貼ってください。重ね貼りに対応するのはAR標準品・低光沢品いずれも同手順です。
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Q097 3MダイノックARシリーズの不燃認定とF☆☆☆☆等級はどうなっていますか? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
ARシリーズは国土交通省防火認定で不燃材料(NM-2403・NM-2394)を取得済みです。対象下地は金属板に限るもの・金属板を除く不燃材料の2区分。ホルムアルデヒド発散建築材料はMFN-2761を取得し、等級はF☆☆☆☆(最上位等級)に該当します。
補足
ARシリーズは国土交通省防火認定として2種類の不燃材料認定を取得しています。NM-2403は不燃材料(金属板に限る)が対象で、建設省告示第1400号に例示された鉄鋼及び金属板のうち、すでに化粧を施されたもの及びアルミニウムを除くものに適用されます。NM-2394は不燃材料(金属板を除く)が対象で、建設省告示第1400号に例示された不燃材料のうち、すでに化粧を施されたもの及び鉄鋼・アルミニウム・金属板を除くものに適用されます。さらにホルムアルデヒド発散建築材料の認定としてMFN-2761を取得しており、等級はF☆☆☆☆(最上位等級・室内空気質基準を満たし内装制限の対象外)に該当します。実務上は、現場下地の種類に応じてどの認定番号が適用されるかを設計図書・確認申請書類で照合し、認定書の写しを保管してください。
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Q098 DPFシリーズ(プロテクトフィルム)とダイノックの違いは何ですか? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
DPF-100は、ダイノックフィルムの表面に重ね貼りして使う「ウレタン系の透明保護フィルム」です。ダイノック本体は塩ビ系の化粧フィルムで意匠を作る役割、DPFはその上に貼って衝撃や傷から守る役割で、用途が完全に分かれています。下地はダイノック以外NG、不燃認定の対象外、平滑なダイノックには冬場気泡が出やすい等、ダイノック本体とは別物として注意点を押さえてください。
補足
DPFシリーズDPF-100は、強靭で柔軟なクッション性を持つ透明フィルムで、ダイノックフィルムの表面に貼ることで台車などがぶつかる衝撃を吸収し、傷や破れから保護します。再剥離性があり貼り替えも容易です。材質はウレタン系樹脂で、ダイノック本体(塩化ビニル系樹脂)とは基材が異なります。製品サイズは幅1,220mm×長さ25m。寸法安定性0.3mm以内、耐摩耗性10,000回転で下地の露出なし、5℃環境下の耐低温衝撃でも割れず、伸び率400%以上、引張強度200N/25mm以上という物性を持ちます。施工上は「貼り付け下地は3Mダイノックフィルムのみ」「プライマー不使用」「平滑なダイノックには気泡が出やすく特に冬場は使用を避ける」「AR・DR・EX・IL・NEO・TIL・PS-SR・PWF・WH・MT各シリーズは下地として推奨しない」「DPF同士の表面重ねは剥がれなくなるので不可」「本製品は不燃認定を取得していないため、ダイノックに重ね貼りすると不燃認定の範囲外になる」点に注意します。清掃は中性洗剤、シンナー等の有機溶剤は不可です。
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Q099 DPFを貼ってはいけない下地は? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
DPF-100の貼り付け下地は3Mダイノックフィルムのみです。それ以外の下地、表面エンボスが深い品番、AR/DR/EX/IL/NEO/TIL/PS-SR/PWF/WH/MT各シリーズへの施工は推奨されません。
補足
DPF-100の貼り付け下地は3Mダイノックフィルムに限られます。それ以外の下地に貼ると十分な接着力が得られず、剥がした際に貼り跡が残る恐れがあります。また、表面エンボスが深い品番のダイノックはエンボスのくぼみに密着せず推奨外です。加えてダイノックでも機能シリーズのAR・DR・EX・IL・NEO・TIL・PS-SR・PWF・WH・MTの上には接着力が低く、剥がれや外観不良、製品本来の機能を損なう恐れがあるため避けてください。なお施工時にプライマーは使用しません。
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Q100 DPF(プロテクトフィルム DPF-100)は不燃認定取れていますか? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
DPF-100は不燃認定を取得していません。さらに3Mダイノックフィルムの上に重ねて貼ると下のダイノックの不燃認定範囲外となります。不燃要求のある内装案件で台車衝突等の保護が必要な場合は、DPF-100に頼らない別の保護方法を検討してください。
補足
3MダイノックフィルムDPFシリーズ(プロテクトフィルム)DPF-100は、台車衝突等の衝撃から下地のダイノックフィルムを守るために表面に重ね貼りする透明クッションフィルム(ウレタン系樹脂・幅1220mm×長さ25m)です。製品の用途上、塩化ビニル系のダイノックフィルムとは材質も役割も異なり、本製品自体は不燃認定を取得していません。加えて重要な注意事項として、3M製品説明書(PB-DIN-005 R3)には「本製品は不燃認定を取得しておりません。3Mダイノックフィルムに重ねて貼ると不燃認定の範囲外になりますのでご注意ください。」と明記されています。つまり下地ダイノックがNM認定取得品(例: NM-3014等)であっても、DPF-100を上から重ね貼りした時点でその不燃認定は適用外となります。不燃材料指定のある壁面・天井等で台車衝撃対策が必要な場合は、巾木・コーナーガード等の別工法で保護することを推奨します。
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Q101 GCタイプはどんな製品ですか?普通のダイノックとどう違いますか? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
GCタイプは塩化ビニル系樹脂とガラスクロスを積層した不燃仕上げ材です。フィルムとガラスクロスの積層体として国土交通省の不燃材料認定NM-3356を取得しており、通常のダイノックと異なり下地を問わず不燃性能が期待できます。
補足
GCタイプは塩化ビニル系樹脂・ガラスクロス・アクリル系樹脂の3層構造で、ガラスクロスを積層することで不燃仕上げ材としての特徴を有します。製品サイズは幅1200mm×長さ45m。防火認定番号はNM-3356で、不燃性能を取得しています(認定範囲には裏面粘着剤は含まれません)。ホルムアルデヒド発散建築材料は告示対象外です。物性面では接着力20N/25mm以上、寸法安定性0.3mm以内、耐摩耗性6000回転で表面パターンに変化なしという数値を持ち、通常のダイノックフィルムと比べてガラスクロス積層分の特性差があります。通常品は下地によって不燃認定区分が変わりますが、GCタイプは積層体自体が不燃材料認定を受けているため、下地を問わず不燃仕上げが必要な内装案件で採用しやすい点が大きな違いです。
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Q102 3MダイノックGCタイプの施工で気を付けることは何ですか?通常のダイノックフィルムと取扱いはどう違いますか? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
GCタイプはガラスクロスが積層されているため、折り曲げ性・カット性が通常のダイノックと異なります。折り曲げシロは6mm以上必須・3次元曲面は施工不可・屋内専用・貼付温度12〜38℃が基本ルール。エレベーター籠内パネルの眠り目地等は重ね貼り/突き合せ貼りで分断する等、形状ごとの納まり判断が要点です。
補足
3MダイノックGCタイプは、表面に「ガラスクロス」を積層して耐傷性を強化した品番群です。基本の貼付施工方法は通常の3Mダイノックフィルムに準じますが、ガラスクロス積層に起因する以下の違いに注意が必要です。①折り曲げ性・カット性が通常品と異なります。②3次元曲面(球面・複合R面)は施工できません(2次元曲面までが対象)。③既存下地の状態が悪い場合は、本製品を施工する前に仕上げ材を剥がす必要があります。④製品表面に繰返し/継続的に力が加わったり、製品が水分の影響を受けたりすると、製品が層間で剥離(分離)する場合があります。⑤折り曲げシロは6mm以上必ず取ってください。⑥エレベーター籠内パネルの眠り目地では、形状(Rが小さい場合等)によっては製品が層間剥離する場合があるため、眠り目地箇所を避け、平面部で「重ね貼り」または「突き合せ貼り」で製品を繋いでください(目地の隣で重ね貼りする等)。⑦重ね部分で上部のフィルムのみカットする場合は、下部フィルムの表面に傷を付けないようご注意ください。⑧突き合せ貼りの重ね裁ち時は力加減に注意し、製品を十分にカットしてください。施工環境は、本製品は屋内専用(屋外使用不可)、貼り付け温度範囲12℃〜38℃、作業場周辺の床清掃と霧吹きでの粉塵対策、施工後フィルムへの常時応力回避、やわらかい布を巻いたスキージーでの圧着が標準です。
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Q103 EcoシリーズRC(リサイクル)とスタンダード品の違いは? 施工・道具Q081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
Eco RCはペットボトル由来リサイクルポリエステル約80%とホタテ貝殻由来バイオベース材料約20%を使用したポリエステル系フィルムで、塩ビ系のスタンダード品と異なり柔軟性がなく、厚さも約0.1mmとスタンダード約0.2mmの半分です。
補足
EcoシリーズRC(品番PS-□□□□MTRC)は表面に特殊マットコーティング加工をしたポリエステル系樹脂主素材の粘着剤付き化粧フィルムです。スタンダード品(塩ビ系)とは素材・厚さ・物性が大きく異なるため、選定時には性質の違いを理解する必要があります。 (1)素材構成:透明フィルム層にペットボトル由来リサイクルポリエステル系樹脂を約80%使用し、着色フィルム層にホタテ貝殻由来バイオベース材料を約20%使用しています。剥離紙も古紙パルプ40%再生紙、インクにもバイオベース材料約10%を含み、製品全体でリサイクル素材・バイオベース材料を組み合わせた設計です。 (2)サイズと厚み:幅1,220mm×長さ50m、厚さ約0.1mm(剥離紙除く)。スタンダード品の約0.2mmと比較して半分の厚さです。 (3)物性の違い:塩ビ系フィルムのような柔軟性がなく、表面にマットコーティング加工があります。ポリエステル系のためコシが弱く、シワや折れが発生しやすい点がスタンダード品との大きな違いです。 (4)規格取得:不燃認定はNM-5662等、ホルムアルデヒドはMFN-3782(F☆☆☆☆)を取得しており、建築基準法上の使用範囲はスタンダード品と同等です。 重要な選定ポイント:Eco RCはサステナビリティ重視の現場向けですが、施工性・物性面でスタンダード品とは別物として扱う必要があります(施工注意事項はQ104、清掃方法はQ105で解説)。
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Q104 Eco RC施工で気を付けることは?(スタンダード品と取扱いが異なる) 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
平滑な下地専用で3次元曲面・屋外・収縮基材(MDF等)には施工不可、突き合せ貼り非推奨(目透かし貼りまたはDボード工法推奨)、薄くコシが弱いためシワ・折れ・裂けに特に注意し、重ね貼り時はプライマーDP-900N3を塗布します。
補足
EcoシリーズRC(品番PS-□□□□MTRC)はポリエステル系で塩ビ系のスタンダード品とは物性が大きく異なるため、施工時の注意事項もスタンダード品とは別ものとして扱う必要があります。 (1)施工可否(下地と環境):Eco RCはポリエステル系で伸縮性がなくシワが吸収されないため、3次元曲面・屋外・高温多湿場所・MDF等収縮基材には施工不可です。下地のわずかな不陸も拾うため、平滑な金属やアルミパネル等の下地、またはDボード工法を推奨します。 (2)貼り方:突き合せ貼りは重なりやすく白く目立つため非推奨です。代わりに目透かし貼り(隙間を意図的にあけて貼る)またはDボード工法を推奨します。 (3)プライマー塗布(重ね貼り時):重ね貼り時は3MプライマーDP-900N3を予め貼り付ける面に塗布します。マットコーティングのサンディング除去は不要ですが、プライマーがはみ出ると光沢が出るため必要部分のみに塗布してください。 (4)シワ・折れ・裂けへの注意:薄くコシが弱いためシワ・折れ・裂けが発生しやすく、生じたシワ・折れは加熱しても回復しません。スタンダード品(塩ビ系)のような柔軟性に頼った施工はできません。 (5)カッター作業:カッターによる切り込み時はマスキングテープを貼ってゆっくり動かしてください。ポリエステル系のため裂けやすく、勢いよく動かすと切り口が乱れます。 重要な選定ポイント:Eco RCはサステナビリティ重視の現場向けですが、施工性面ではスタンダード品より制約が多いため、下地条件・工法・道具操作の3点をスタンダード品とは別物として組み立てる必要があります(素材構成・厚みの違いはQ103、清掃方法はQ105で解説)。
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Q105 3MダイノックEco RCの清掃方法は?傷や汚れがついたらどうしたらいいですか? メーカー・ブランドQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
清掃は清潔で柔らかい布(マイクロファイバークロス推奨)で乾拭きが基本です。傷は時間経過と水拭きで短期間で復元します。油脂汚れは3Mクリーナー20またはイソプロピルアルコールを布に湿らせて拭取ります。直接吹きかけや硬い布・有機溶剤は使用禁止です。
補足
3MダイノックEco RC(リサイクルコンテンツフィルム)の表面清掃は、清潔で柔らかい布(スコッチ・ブライト マイクロファイバークロス等)で乾拭きするのが基本です。付着物の種類によっては乾拭きでも傷が付く可能性があるため、ホコリは事前に払ってから優しく拭きます。硬い布や有機溶剤(シンナー・ベンジン等)は表面を傷つけ変質・剥離させるため使用禁止です。乾拭きで取れない汚れは、清潔で柔らかい布で水拭きを行ってください。ある程度の浅い傷であれば時間経過と水拭きで短期間に復元します(硬い物で特殊コーティングが損傷した深い傷は復元しません)。油脂汚れなど強固な汚れは、清潔で柔らかい布に3Mクリーナー20またはイソプロピルアルコールを十分に湿らせて拭取ることで回復傾向にあります。注意点として、フィルム表面に洗剤・アルコールを直接吹きかけると跡になることがあり、特に濃色柄では白っぽく跡が目立つため直接吹付は禁止です。必ず布側に湿らせてから拭いてください。
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Q106 NEOシリーズはどんな用途?タイル壁用とは? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
NEOシリーズは浴室・トイレ等の水廻りリフォーム用ダイノックで、フィルム表面に抗菌性・粘着剤にカビ抵抗性を持たせています。用途別に「壁・天井用(品番末尾NEO)」「タイル壁用(品番末尾TIL)」「床用(品番冒頭FLE)」の3種があり、タイル壁用は平滑なガラス質タイル壁に直接施工して目地を活かした仕上がりにできます。
補足
3MダイノックNEOシリーズは、浴室やトイレ等の水廻りリフォームに適した塩化ビニル系樹脂フィルムで、表面に抗菌性、粘着剤にカビ抵抗性を持たせた感圧性接着剤付きの化粧フィルムです。用途別に次の3種類があります。 (1)壁・天井用(品番末尾「NEO」):浴室・トイレ等の水廻りの壁・天井のリフォームに使用するスタンダードな用途です。製品サイズは幅1,220mm×長さ50m、厚さ約0.2mm。例:FA-1528NEO、AE-1633NEO等。 (2)タイル壁用(品番末尾「TIL」):タイル壁の改修専用品です。表面が平滑なガラス質のタイルを想定しており、タイル壁に直接施工して目地を活かした仕上がりが可能です。製品サイズは幅1,220mm×長さ30m、厚さ約0.3mm。 (3)床用(品番冒頭「FLE」):ユニットバス等の浴室床専用のリフォームフィルムです。水に塗れた面を素足で歩行した場合の耐滑り性能(JIS A 1509-12 C.S.R-B 約0.6)を有しています。製品サイズは幅1,220mm×長さ25m、厚さ約0.4mm(有効エンボス幅1,150mm、両端部平滑部分幅15mm以上)。 特性は3用途共通で抗菌性(JIS Z 2801:2012 抗菌活性値2.0以上)・カビ抵抗性(JIS Z 2911:2018 付属書A プラスチック製品の試験 方法A 肉眼及び顕微鏡下でカビの発育が認められない)を確認しています。法令対応は壁・天井用とタイル壁用が国土交通省 不燃材料認定(壁・天井用:NM-2396/タイル壁用:NM-3106)、ホルムアルデヒドF☆☆☆☆認定(MFN-2761)を取得。床用は告示対象外です。
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Q107 NEOシリーズの注意事項は?タイル壁用は何でも貼れる? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
タイル壁用は表面が平滑なガラス質タイルが対象で、それ以外の下地には施工不可。防水補修・浮きタイル落下防止・床面には使用不可。常時50°C以上や60°C超環境、水中、結露が常時発生する場所、エフロ(白華)発生下地への施工も不可です。
補足
NEOタイル壁用は屋内の表面が平滑なガラス質タイル壁が対象です。それ以外の下地には施工できないため、貼る場所の見極めが最重要となります。 (1)用途制限:防水目的の水漏れ補修や、浮いたタイルの落下防止用途には使用できません。NEOフィルムは意匠面の化粧用フィルムであり、構造的な防水機能や物理的な落下防止機能を持たないためです。また、防滑処置(滑り止め加工)がないため床面にも使用不可です。 (2)温度環境の制限:常時50°C以上、または一時的に60°C超の環境にはNEOシリーズ全般で施工不可です。湯気や熱源近傍など、温度が常時上がる場所は避けます。 (3)水・湿気の制限:水中、湿度が高く常時結露する場所への施工は不可です。水廻りに使う場合は、塩ビ鋼板やFRP等の「水分を吸い込まない平滑な下地」に限られます。石膏ボード・ケイ酸カルシウム板・モルタル等の吸水性下地に貼ると、下地が水分を吸って膨れ・剥がれ・変色の原因となります。 (4)エフロレッセンス(白華)下地:コンクリートや目地等にエフロが発生する下地は、施工後にフィルムが剥がれたり膨れたりする可能性があるため不可です。エフロは下地から塩類が表面に析出する現象で、フィルム接着面を浮かせます。 重要な選定ポイント:NEOタイル壁用は「屋内・平滑ガラス質タイル・常温・乾燥下地」が大前提です。屋外や水中・高温・吸水下地への適用検討は、必ず公式取扱説明書または3M窓口で確認してください(NEO用途の基本はQ106、MT施工注意はQ110、MT清掃はQ111で解説)。
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Q108 NEOタイル壁面の施工手順とジョイントは? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
施工は8工程(作業環境確認→養生→設備取外し→下地調整→フィルム貼付→シーリング→設備再設置→点検)。ジョイントは重ね貼り(タイル1枚分重ね)で、下になるフィルムにプライマーDP-900N3を塗布します。
補足
NEOシリーズタイル壁面用フィルムは浴室・水回り壁面のタイル下地に対応した専用フィルムで、施工手順とジョイント処理に独自のルールがあります。3M公式取扱説明書(IB-036)の手順に沿って解説します。 (1)作業手順は全部で8工程:1.作業環境確認、2.養生、3.各設備取外し、4.下地調整(既存シーリング除去/清掃/パテ打ち/プライマーDP-900N3塗布(パテ上のみ・タイル面には塗布しない)/タイル補修)、5.フィルム貼付、6.シーリング、7.取外した設備の再設置、8.点検。 (2)作業環境温度:12〜38℃の範囲で施工します。範囲外では接着不良や施工不良の原因になります。 (3)フィルム裁断寸法:必要寸法より4〜5cm大きめに裁断。仕上げ時のトリミング代を確保します。 (4)ジョイント処理:重ね貼り方式でタイル1枚分重ねます。下になるフィルムにプライマーDP-900N3を塗布します。上フィルムのカット面は浴室使用時の視線が来ない側に向けて目立たなくします。 (5)曲面の取扱い:三次曲面部はNEOタイル壁面用では施工不可です。三次曲面が必要な箇所はNEO壁面・天井用(別品番シリーズ)を使用します。 (6)シーリング材選定:シリコーン系の無溶剤タイプを使用します。溶剤系のシーリング材はフィルム表面を侵すため使用不可です。 重要な選定ポイント:NEOタイル壁面用はタイル下地+重ね貼りジョイント+DP-900N3+無溶剤シリコーンの組合せが前提です(NEOシリーズの基本知識はQ106、注意事項はQ107で解説)。
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Q109 MTシリーズの選定で注意することは? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
MTシリーズは艶消し風合いを出すため表面に特殊コーティングを使用しており、傷や汚れが目立ちやすいのが特徴です。特に単色(PS-MT/VM-MT/ME-MT)では頻繁に人が触れる箇所や衝撃が加わりやすい箇所での使用に注意が必要で、3次元曲面・屋外には使用できません。VM-MTは下地凹凸を拾いやすいので注意。
補足
MTシリーズは艶消し(マット)の風合いを出すため、表面に特殊なコーティング加工を採用しており、構成や色柄によって取扱いが異なります。選定時には次の5点を必ず確認してください。 (1)傷・汚れの目立ちやすさ:濃色・淡色では傷・汚れが目立つ場合があります。特に単色(PS-MT/VM-MT/ME-MT)では傷や汚れが目立ちやすいため、頻繁に人が触れる箇所や物が衝突する箇所、表面に衝撃が加わりやすい箇所での使用は十分な検討が必要です。 (2)サンプル事前確認:実際の傷・汚れの程度は色柄や設置環境によって異なるため、選定前に必ずサンプルで確認することを推奨します。 (3)3次元曲面への施工は不可:曲率がきつい3次元曲面に施工すると、加熱により特殊コーティングが変色・変質する場合があります。曲面が必要な場合はMT以外のシリーズ検討が必要です。 (4)屋外使用は不可:本シリーズは内装用製品です。屋外への施工はできません。 (5)VM-MTは下地凹凸を拾いやすい:VM-MTシリーズは下地の凹凸を拾いやすい性質があるため、平滑な鋼板下地の選定が推奨されます。 重要な選定ポイント:MTシリーズは「艶消し」の美しい仕上がりが魅力ですが、上記特性を理解した上で適切な場所・下地・用途を選ぶことが品質確保の前提です(施工注意事項はQ110、清掃方法はQ111で解説)。
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Q110 MTシリーズの施工注意点は? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
基本施工はダイノックフィルムに準じますが、スキージング圧力で白い押し跡が残りやすく、突き付けジョイントの開きが目立ちやすい・MT上への重ね貼りはプライマーDP-900N3塗布(NU-MT全品番/DW-1892MT/AE-1928MT/1959MTは表面エンボスが粗いため重ね貼りは避ける)・VM-MTシリーズはカッター切込みで裂けやすく、点状の光沢違い赤ラベル箇所は使用しない、が要点です。
補足
MTシリーズは艶消しの風合いを出すために表面に特殊コーティングを使用しており、基本的な貼付施工は3Mダイノックフィルムに準じますが、構成や色柄によって取り扱いが艶あり品とは異なるため施工時にいくつか追加の注意があります。 (1)スキージング時の白い押し跡(対象:VM-MT全製品/PS-1870MT/SU-MT濃色3製品 SU-2231・2234・2235MT):施工時のスキージング圧力で表面が白い押し跡のように見える場合があります。後述のQ111清掃・メンテナンス方法で対応できますが、施工中の過度な押圧は避けてください。 (2)スキージーへの保護テープ貼付(対象:VM-MT全製品/PS-1870MT/SU-MT濃色3製品):入隅や突合せ等でスキージーを使用する場合は、傷付き防止のためスキージーに平滑で滑りの良い保護テープ(推奨:3M PTFEテープ5480、5490など)を貼ってください。 (3)Dボード工法等の重ね合わせ注意(対象:VM-MT全製品/PS-1870MT/SU-MT濃色3製品):Dボード工法などにおいて保管及び輸送時にフィルム表面同士を重ね合わせると傷がつく場合がありますのでご注意ください。 (4)3次元曲面・過度の加熱による変色変質(MTシリーズ共通):3次元曲面への施工はご留意ください。過度の加熱により表面の特殊コーティングが変色・変質する場合があります。 (5)重ね貼り時のプライマーDP-900N3(MTシリーズ共通):MTシリーズの上に3Mダイノックフィルムを重ね貼りする場合、予め貼り付ける面に3MプライマーDP-900N3を塗布してください。ただしNU-MT全品番、DW-1892MT、AE-1928MT、1959MTは表面エンボスが粗いため重ね貼り自体を避けてください。 (6)突き付けジョイントの開きが目立つ(MTシリーズ共通):他のシリーズと比べ艶を抑えているため、突き付けジョイントの開きが目立つことがあります。設計段階で目地割や貼り方を検討してください。 (7)VM-MTシリーズはカッター切込み時の裂け注意:VM-MTシリーズは他のシリーズに比べて裂け易いので、特に施工時のフィルム貼り剥がし、カッターによる切り込みを行う場合に注意が必要です。切り欠き作業をする箇所にはマスキングテープを貼ってゆっくり動かしてください。 (8)点状の光沢違いと赤ラベル(対象:VM-MT/PS-MT/ME-MTシリーズ):VM-MT/PS-MT/ME-MTシリーズは点状の光沢違いが見られる場合がありますので、視線が届きやすい環境などでご使用になる場合はご注意ください。点状の光沢違いが見られる箇所には赤ラベルを表示しておりますので、その箇所は使用しないでください。 (9)短尺(弊社規定寸法以下)購入時の「手の跡」「擦れ跡」:製品の流通過程における出荷作業で、製品に「フィルム取扱い時の手の跡」や「フィルム取扱い時の擦れ跡」が付く場合があります。手の跡は清潔な柔らかい布(推奨:3Mスコッチ・ブライトマイクロファイバークロス等)で軽く水拭き、擦れ跡は暫く時間を置いて(目安:約20℃環境で30分〜1時間程度)もしくは清潔な柔らかい布で軽く水拭きしてみてください。 重要な選定・施工ポイント:MTシリーズは「艶消し故の繊細さ」が他シリーズと比べて顕著です。選定時の注意点はQ109、清掃・メンテナンス方法はQ111で解説します。
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Q111 MTシリーズの清掃方法は?傷や汚れがついたら? 施工・道具Q081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
清潔な柔らかい布で乾拭きが基本です。ある程度の傷は時間経過や水拭きで復元することがあり、油脂等の強固な汚れは3Mクリーナー20(IPA:イソプロピルアルコール)を布に十分湿らせて拭取ります。硬い布や有機溶剤は表面の特殊コーティングを傷めるため使用しないでください。
補足
MTシリーズ(マット=艶消し仕上げ)は艶を抑えるために表面に特殊コーティングが施されているため、清掃・メンテナンスはスタンダードな艶あり品とは異なる配慮が必要です。日常清掃から汚れ対処までを段階的に整理します。 (1)日常清掃の基本:フィルム表面の清掃は清潔な柔らかい布(3Mスコッチ・ブライト マイクロファイバークロス等)で乾拭きしてください。乾拭きは特殊コーティング層を傷めにくく、日常メンテナンスの第一選択です。 (2)注意事項(やってはいけない事):硬い布、有機溶剤、表面を傷つけたり変質させる薬剤は使用しないでください。特殊コーティング層が損傷する恐れがあるためです。また、表面の付着物によっては乾拭きでも傷が付く可能性があるため、砂粒等が乗っている場合は先にエアで吹き飛ばす等の配慮が望まれます。 (3)傷ができた場合の復元:ある程度の傷は時間とともに復元する傾向にあります。さらに清潔で柔らかい布で水拭きをすると、より短期間で復元します。ただし、硬い物などで表面の特殊コーティング自体が損傷した傷は復元しないため、取扱いには注意が必要です。 (4)汚れがついた場合(軽度):清潔な柔らかい布で水拭きしてください。これで除去できる汚れは多くあります。 (5)汚れがついた場合(強度・油脂等):油脂汚れなど強固な汚れが付着した場合は、清潔な柔らかい布に3Mクリーナー20(IPA:イソプロピルアルコール)を十分湿らせてから拭取ることで回復する傾向にあります。フィルム表面に直接吹きかけると痕になって見える場合があり、特に濃色柄では白っぽい痕が目立つ傾向にあるため、必ず布側に湿らせてから使用してください。 (6)製品流通過程でつく軽微な跡:出荷作業中等に製品に「フィルム取扱い時の手の跡」や「フィルム取扱い時の擦れ跡」が一時的に付く場合がありますが、手の跡は清潔な柔らかい布で軽く水拭き、擦れ跡は約20℃環境で30分〜1時間程度暫く時間を置く、もしくは清潔な柔らかい布で軽く水拭きで消える場合があります。 重要な選定ポイント:MTシリーズは選定段階で傷や汚れが目立ちやすい場所(頻繁に人の手が触れる箇所、物が衝突する箇所、衝撃が加わりやすい箇所)を避けることが推奨されています(選定時の注意はQ109、施工時の注意はQ110で解説)。
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Q112 明るさ向上フィルムIL-1852とは?プロジェクターも投映できる? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
IL-1852は反射率約95%・光拡散機能をもつ白色系の粘着剤付き内装用フィルムで、室内の天井面・壁面に施工することで施工空間の明るさ感と床面照度を向上させることを目的とした製品です。プロジェクター投影性は「良好」で、スクリーン機能を有しており文字視認性も良好とされています。
補足
3MダイノックフィルムILシリーズIL-1852は、高い反射率と光拡散機能をもつ白色系の粘着剤付き内装用フィルムです。室内の天井面・壁面に施工することで、施工空間の明るさ感および床面照度を向上させることを目的としています。 (1)主要性能:反射率は約95%(標準板に硫酸バリウムを使用した機械で測定した相対反射率・420nm〜720nmの平均値)、明るさ向上効果あり、プロジェクター投影性は「良好」。投影性能はスクリーン機能を有しており文字視認性が良好ですが、投影された映像の画質は設置環境/条件、投影機器、見る場所、個人の主観的な印象によっても変わるため、施工前に投影性能を充分確認することが推奨されています。 (2)製品仕様:材質は特殊表面加工塩化ビニル系樹脂、製品サイズは幅1,220mm×長さ50m。 (3)物性データ(20℃・65%RH試験):接着力20N以上(25mm幅・電気亜鉛めっき鋼板48時間放置・180°剥離)、寸法安定性0.5mm以内(クロスカット65℃48時間)、耐熱性65℃連続30日間剥離なし、耐ヒートサイクル性-30℃〜80℃ 12日間放置で剥離・著しい変色なし、耐湿性40℃95%RH 30日間剥離なし、耐低温衝撃性5℃環境下907g 12.7cm落下で割れなし。 (4)耐汚染性:コーヒー/コーラ/牛乳/赤ワイン/醤油/食酢/塩水/石鹸水/アンモニア水/エタノール等は水拭きで除去可。紅茶/タバスコ/ケチャップ/ターメリックはしみが残るため早期除去が必要。 (5)防火性能・法令:国土交通省防火認定として下地に応じて不燃材料の認定を取得(NM-2405:鉄鋼・金属板/NM-2396:不燃材料・金属板を除く/NM-2411:アルミニウム合金板)。重ね貼りした場合は防火性能における不燃にはならない点に注意。ホルムアルデヒド発散建築材料はMFN-2761。 (6)施工・保管条件:施工方法は3Mダイノックフィルムと同様。本製品は 屋内専用 で屋外使用は不可。保管は直射日光・高湿度を避け、周囲温度38℃以下の清潔な場所で、購入後1年以内に使用する必要があります。
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Q113 IL-1852の認定と物性は? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
IL-1852は国土交通省防火認定として下地別に3種の不燃材料認定(NM-2405:鉄鋼/金属板/NM-2396:不燃材料・金属板を除く/NM-2411:アルミニウム合金板)を取得しており、ホルムアルデヒド発散建築材料はMFN-2761です。物性は接着力20N以上(25mm幅)、寸法安定性0.5mm以内、耐熱性65℃連続30日剥離なし、耐ヒートサイクル性-30〜80℃ 12日間で剥離・著しい変色なしなど、3Mダイノックフィルム標準と同等の安定性を確保しています。
補足
3MダイノックフィルムILシリーズIL-1852の防火性能・各種認定・物性データは下記のとおりです(出典:3M公式製品説明書 PB-DIN-012 R6 2020年5月)。 (1)防火認定(不燃材料):下地によって取得認定番号が異なります。 鉄鋼・金属板下地=NM-2405 、 不燃材料(金属板を除く)下地=NM-2396 、 アルミニウム合金板下地=NM-2411 。いずれも国土交通省の認定不燃材料です。重要な注意点として、 IL-1852を既存ダイノック等の上に重ね貼りした場合は防火性能における不燃にはなりません 。 (2)ホルムアルデヒド発散建築材料:認定番号 MFN-2761 を取得。 (3)物性データ(20℃・65%RH試験):接着力20N以上(25mm幅・電気亜鉛めっき鋼板・48時間放置・180°剥離)、寸法安定性0.5mm以内(クロスカット65℃48時間)、耐熱性65℃連続30日間で剥離なし、耐ヒートサイクル性-30℃〜80℃ 12日間放置で剥離・著しい変色なし、耐湿性40℃95%RH 30日間で剥離なし、耐低温衝撃性5℃環境下907g 12.7cm落下で割れなし。 (4)耐汚染性:コーヒー/コーラ/牛乳/赤ワイン/醤油/食酢/塩水/石鹸水/アンモニア水/エタノール等は水拭きで除去可能。一方で 紅茶/タバスコ/ケチャップ/ターメリックはしみが残るため早期除去が必要 です。 (5)耐溶剤・耐化学薬品性:中性洗剤や3Mクリーナー20/30などのメンテナンス用薬剤に対応。研磨剤入りスポンジや有機溶剤(シンナー等)は表面を傷めるため使用不可。 (6)製品仕様:材質は特殊表面加工塩化ビニル系樹脂、製品サイズは幅1,220mm×長さ50m、屋内専用。施工方法は3Mダイノックフィルムと同様で、保管は直射日光・高湿度を避けて周囲温度38℃以下の清潔な場所、購入後1年以内の使用が条件です。
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Q114 DGシリーズ(デザインガラスフィルム)はどう貼る?飛散防止性能はある? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
DGシリーズは柄面(意匠面)に粘着剤を持つ内装専用フィルムで、ガラス裏面に水貼り(機械貼り推奨)で施工し、ガラス越しに意匠を見せる製品です。ガラスに貼付することで不燃認定NM-2396に適合しますが、JIS A 5759:2016に定める飛散防止性能はありません。施工推奨温度は12〜38℃、重ね貼り不可、現地での水貼りは非推奨で、工場で完全乾燥を確認してから現地納入する施工が推奨されています。
補足
3MダイノックDGシリーズ(デザインガラスフィルム)の施工方法と飛散防止性能、関連認定は以下のとおりです(出典:3M公式取扱説明書 IB-DIN-009 2024年11月/製品説明書 PB-DIN-015 R5 2020年5月/フロートガラス接着力 DS-DIN-015-A 2016年7月)。 (1)製品の基本構造:基材=意匠付き特殊塩化ビニル樹脂、粘着剤=アクリル系感圧型粘着剤、剥離フィルム=剥離処理ポリエステルフィルム。 柄面(意匠面)に粘着剤がある のが通常のダイノックと異なる最大の特徴で、ガラス裏面に貼ってガラス越しに意匠を見せます。製品サイズは幅1,220mm×長さ25m。 (2)施工方法: 機械貼り(水貼り)を推奨 。施工推奨温度は12〜38℃。フィルムの重ね貼りは不可。施工液は中性洗剤を使用(アルカリ系洗剤は粘着剤が黄変する可能性)。剥離フィルムを剥がした際にフィルムが収縮する場合があるため、予めカットする場合は大きめにカットします。 現地での水貼りは非推奨 (接着力が十分に上がらない/異物混入リスク/水残り不具合のため)。工場等で完全に乾燥したことを確認した後に現地に納入することが推奨されます。 (3)飛散防止性能: ありません (JIS A 5759:2016に定める飛散防止性能はなし)。ガラスへ貼り付け意匠性を付与することを目的とした製品です。ただしフロートガラスへの接着力は30N/25mm(JIS A 5759:2008の飛散防止フィルム規格値4N/25mmを大きく上回る)を有し、ガラスの重量を支えるのに十分な接着力があります。 (4)不燃認定: ガラスに貼付することでNM-2396(不燃材料・金属板を除く・平成12年建設省告示第1400号)に適合 。アクリルやポリカーボネートなどのプラスチックに貼付した場合は不燃認定に適合しません。 (5)ホルムアルデヒド発散建築材料:国土交通省ホルムアルデヒド発散建築材料の規制対象に含まれていないため大臣認定番号の対象ではありませんが、 F☆☆☆☆相当 の製品です。 (6)使用環境制限:屋外・屋外に面した窓・常時高温になる環境・密閉空間など熱がこもりやすい場所への施工は不可。直射日光のあたる環境は熱割れやフィルム劣化の原因となるため要注意。頻繁に水分と接触する場所(水中・温泉・サウナ・温水プール等)での使用は非推奨。 (7)突き付け貼り注意:幅方向の色差・長さ方向の柄ピッチが多少ずれる場合があるため、突き付け貼りは柄合わせが難しく、事前にズレ許容を確認するか、ガラスの割り付けを変更して突き付け貼りを避けることが推奨されます。 (8)壁装材としてのガラス壁装材施工:JASS-17(日本建築学会・建築工事標準仕様書17番・ガラス工事 2003年12月1日第4版)に準じます。下地は9mm以上の耐水合板・石膏ボード等を使用、下地不陸は2L/1000以下かつ±5mm以内、接着剤はセメダインPOSシールマルチ ライトグレー(他の接着剤は変色などの影響を及ぼす恐れ・使用不可)、両面粘着テープは積水化学工業 スポンジテープ#2310(10cm×10cm角10枚以上/m2・厚さ3mm)を併用します。
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Q115 ダイノックフィルムの表面硬度(鉛筆硬度)はどのくらい? メーカー・ブランドQ081-Q120#メーカー/品番確認#3Mダイノック品番別
回答
3Mダイノックフィルムの表面硬度は「引っかき硬度(鉛筆法)」で評価され、JIS K 5600-5-4(荷重750g)準拠の14段階(6H〜6B)で測定します。代表品番FW-1022の試験結果はHBです。製品・品番により結果が異なる場合があります。
補足
3Mダイノックフィルムの表面硬度は「引っかき硬度(鉛筆法)」という試験方法で評価します。試験規格はJIS K 5600-5-4で、荷重は750g、評価尺度は6H(硬い)から6B(軟らかい)までの14段階です。鉛筆の芯の硬さでフィルム表面を引っかき、傷がついた直前の硬度を表示します。3M公式の技術資料(PC-0408・2026年3月)では、代表品番3Mダイノックフィルム FW-1022の試験結果がHBと示されています。なお3Mは「試験データであり保証するものではありません。製品・品番により結果が異なる場合があります」と注記しており、別品番の硬度は別途3M担当へ照会してください。
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Q116 リアテックってそもそも何ですか?素材や厚みは? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
サンゲツリアテックは塩化ビニル樹脂(PVC)を基材にした、裏面に粘着剤が付いた厚み約0.2mmの薄物化粧フィルムです。家具・建具・壁面など平滑な下地に貼って、木目・石目・メタル・無地などの意匠仕上げを実現するための内装用シートで、施工マニュアル(2024年1月改訂版)に下地調整・施工温度・プライマー選定が規定されています。
補足
リアテックは、内装材メーカー サンゲツ株式会社の塩ビ化粧フィルム(粘着剤付き)ブランドです。同種ブランドには3M ダイノック・タキロンシーアイ ベルビアン・アイカ工業 オルティノ・リンテック パロア があり、リアテックはこの5ブランドの一角を占めます(出典:メーカーブランド対応表)。 (1) 素材 :基材は塩化ビニル樹脂(PVC=ポリ塩化ビニル)。表面にはUVクリア層や特殊表面処理が施され、耐摩耗・耐汚染・耐光性が確保されています。裏面には感圧型アクリル系の粘着剤(のり)が塗布されており、離型紙(裏紙)を剥がすだけで施工できる構造です。 (2) 厚み :約 0.2mm の薄物フィルムです(サンゲツリアテック施工マニュアル 2024年1月改訂版に「凸凹下地には施工しないでください」と明記されている根拠の薄さ)。薄物のため下地の段差・凹凸がそのまま表面に出るため、施工前のパテ充填+#180〜240サンディングによる平滑化が必須です。 (3) 用途 :家具(造作家具・什器・キャビネット)・建具(ドア・引戸・パーティション)・壁面(オフィス・店舗・住宅内装)などの平滑な下地に貼り、木目・石目・メタル・無地・抗ウイルス系などの意匠を後付けで仕上げる用途。住宅・商業施設の内装リフォーム、店舗デザイン、什器の意匠変更などに幅広く使われます。 (4) 下地と施工温度 :施工マニュアル(2024年1月改訂版)で下地別の調整方法・推奨プライマー(ベンリダインRTII / RP-100 / RA / RS)・施工可能温度などが規定されています。下地に湿気がある場合は施工不可、凸凹下地・既存タイル面への直接施工は不可です。 (5) 位置付け :5ブランドはいずれも「粘着剤付き塩ビ化粧フィルム」というカテゴリは同じで、用途も基本同じです。違いは柄ラインナップの得意分野・価格帯・取り扱い販売網。リアテックは内装材メーカーらしく、住宅建材(建具・壁紙等)との色合わせがしやすい点が強みです。
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Q117 施工できる温度と湿度の条件は? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
施工可能温度は12〜38℃、最適温度域は20〜25℃です。低温(12℃未満)では裏面粘着剤の発揮が悪く施工不可、高温・直射日光下も微調整が困難なため避けます。下地に湿気があると施工できず、十分に乾燥させてから貼り付けてください。
補足
サンゲツリアテックの施工可能な温度・湿度条件は下記のとおりです(出典:サンゲツ_リアテック施工マニュアル_2024年1月改訂 P.02)。 (1)施工可能温度範囲: 12〜38℃ 。最適施工温度範囲は 20〜25℃ で、この温度域では粘着剤の貼り付き性能・位置調整のしやすさ・フィルム自体の柔軟性のバランスが最も良くなります。 (2)低温時(12℃未満)の注意:裏面粘着剤の発揮が悪く接着不良につながるため、施工不可です。冬場の現場で12℃を下回る場合は、ジェットヒーター等で現場環境を改善してから施工するか、施工自体を延期します。 低温下ではフィルム自体も裂けやすくなる ため、慎重な取り扱いが必要です。 (3)高温・直射日光下(38℃超や直射日光が当たる面)の注意:粘着力が極端に強くなり、貼り付け後の位置調整が困難になります。気泡が入った際の押し出しも難しくなるため、時間帯をずらすか、下地が冷めるのを待ってから施工します。屋外面・南面の壁などでは午前中早い時間や夕方に作業するなどの工夫が必要です。 (4)下地の湿気: 下地に湿気がある場合は施工不可 です。雨上がり後の下地、結露している面、新築/リフォーム直後でモルタル・パテ・プライマーが乾ききっていない下地などは、十分に乾燥させた状態で施工します。湿気が残ったまま貼ると、後から剥がれ・フクレ・接着不良が発生する原因となります。 (5)現場での実用判断:温度計と湿度計を持参して下地・空気の状態を測定するのが確実です。冬場は朝一の現場入り時点で12℃を下回ることが多いため、暖機運転後の温度測定を推奨します。
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Q118 DIYでリアテックを貼るとき、下地はどう処理すればいいですか? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
下地表面の水分・ゴミ・油分を完全に除去して清掃し、凸凹なく平滑で乾燥した状態にします。下地に応じてシーラー・パテ・サンディング(#180〜240)・アルコール表面清掃・プライマー塗布を行います。下地色がフィルム表面に透けて影響することがある点も要注意です。
補足
下地調整の基本フローは「清掃→平滑化・乾燥→(必要に応じシーラー処理)→パテ処理→#180〜240サンドペーパーでサンディング→アルコールで表面清掃→プライマー塗布」です(サンゲツ リアテック施工マニュアル 2024年1月改訂 p.02・p.07 準拠)。 (1)清掃:下地表面の水分・ゴミ・油分を完全に除去します。ベニヤ下地のように油分が残りやすい場合は、アルコール等で拭き取ってください。 (2)平滑化・乾燥:釘頭・段違い・タッカー(ステープル)の頭が出ている部分は完全に打ち込み、面一(つらいち)に揃えます。下地に湿気がある状態では施工できないので、十分に乾燥させてから次工程に進みます。 (3)シーラー処理(必要に応じて):下地の吸い込みが強い素材(石膏ボードの素地等)では、パテの食いつきを良くする目的でシーラーを塗布します。 (4)パテ処理:下地の凹み・継ぎ目・ビス頭周りをパテで埋めて平滑化します。パテのみだと割れる場合は ファイバーテープを併用 すると割れにくくなります。 (5)サンディング:パテ硬化後、#180〜240のサンドペーパーで表面を平滑に研磨します。番手が粗すぎるとフィルム表面に研磨跡が透けることがあるので、#180以上を目安にしてください。 (6)アルコール表面清掃:サンディング後の粉塵を清掃用ウエス+アルコールで完全に拭き取ります。粉塵が残っていると粘着力低下の原因になります。 (7)プライマー塗布:仕上げに専用プライマーを塗布します(プライマーの種類は下地ごとに異なる・関連Q120参照)。 重要な注意点:下地の色がフィルム表面に透けて影響することがあります。濃淡差のある下地(濃色塗装の上に淡色のフィルムを貼る等)では、薄物フィルム(厚み約0.2mm)の特性上、色ムラとして見えることがあるので、必要に応じて下地色を整える・厚物品番を選ぶ等の検討をしてください。下地に湿気がある場合は施工不可なので、雨上がり直後の屋内施工なども十分に乾燥させてから行ってください。
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Q119 タイル面とか凹凸のある下地に直接貼っていい? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
タイル目地などの凸凹がある下地には直接施工しないでください。フクレや剥がれの原因になります。ケイ酸カルシウム板・石膏ボードや合板下地の継ぎ目部分も同様で、ビスやタッカーで完全に固定し、パテで段差を埋めて平滑化してから貼ります。
補足
リアテックの「タイル面・凹凸下地への直接施工可否」は、サンゲツリアテック施工マニュアル(2024年1月改訂版)で明確に規定されています。 (1) 厚みが薄い :リアテックは厚み約0.2mmの薄物フィルムです。タイル目地のような凸凹の下地に直接貼ると、目地の段差がそのまま表面に出てフクレや剥がれが発生します。施工マニュアルでは「 凸凹のある下地には施工しないでください 」と明記されています。 (2) 継ぎ目処理 :ケイ酸カルシウム板・石膏ボード・合板下地の継ぎ目部分も同様の注意が必要です。ビスやタッカーで継ぎ目を完全に固定し、貼り付け後に圧着しても下地が動いてパテが割れないようにします。釘頭・段違い・タッカー頭は打ち込み、ベニヤ下地は油分を拭き取ります。 (3) パテ処理と平滑化 :継ぎ目や凹部はパテで充填し、 #180〜240のサンドペーパー でサンディングして平滑化します。パテのみだと割れる場合はファイバーテープを併用します。 (4) 表面清掃とプライマー :アルコールで表面の油分・粉塵を清掃し、下地に応じたプライマー(ベンリダインRTII / RP-100 / RA / RS)を塗布してから貼ります。 (5) 湿気と下地色 :下地に湿気があると施工不可です。十分に乾燥させてから貼ります。また下地の色がリアテック表面に透ける場合があるため、濃淡差にも注意してください。 (6) タイル面に貼りたい場合 :タイル面に直接ではなく、タイル目地の段差をパテで完全に埋め、ケイ酸カルシウム板や合板等の平滑な捨て張りを行ったうえで施工する必要があります。
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Q120 プライマーって絶対必要?どんな種類があるの? 下地・プライマーQ081-Q120#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
下地に応じて必要です。サンゲツ純正の専用プライマー(下地処理剤)はベンリダインRTII(汎用)・RP-100(石膏ボード/合板/モルタル)・RA(金属/塩ビ鋼板/メラミン化粧板)・RS(難接着下地)の4種があり、下地の材質と吸い込みの有無で使い分けます。メラミン化粧板等の緻密下地ではプライマー有りで接着力が数倍に向上するため、サンゲツ公式施工マニュアルでもプライマー使用が推奨されています。
補足
リアテック(REATEC・サンゲツの粘着剤付塩ビ化粧フィルム)のプライマー(下地処理剤)は、下地と粘着剤の密着を高めるための下塗り材です。サンゲツ公式施工マニュアル(2024年1月改訂)で下地別に専用品が指定されています。 (1) ベンリダインRTII :汎用の万能型プライマー。多様な下地に対応する標準品で、下地材質に迷ったときの第一候補です。 (2) ベンリダインRP-100 :石膏ボード・合板・モルタル等の吸い込みのある多孔質下地向け。下地に下塗り浸透して表層を強化し、粘着剤の食いつきを安定させます。 (3) ベンリダインRA :金属・塩ビ鋼板・メラミン化粧板等の緻密(吸い込みの少ない)下地向け。サンゲツ公式の接着力技術資料(2021年)では、メラミン化粧板への180度引剥がし試験でプライマー無し16.0N/25.4mmに対し、プライマー塗布で36.4N/25.4mmと2倍以上の接着力向上が実測されています。 (4) ベンリダインRS :より難接着な下地(粘着剤が乗りにくい特殊材質)向けの強力タイプ。RA・RP-100で不安な現場で使用します。 (5) プライマー無しでもOKな場合 :既存リアテック上の重ね貼り(品番条件あり・Q122参照)や、メーカーが「プライマー不要」と明記した適合下地で、表面が清浄・脱脂済みの場合は省略可能なケースもあります。ただし安全側に倒すならプライマー使用が推奨です。 (6) 注意点 :プライマー塗布後はオープンタイム(指触乾燥までの待ち時間)が指定されています。規定時間を守らないと密着不良の原因です。また他社汎用プライマーで代用するとメーカー保証外となり、剥離クレーム時の責任が施工側に来ます。古い缶(開封後長期経過品)は粘度・粘着力が落ちるため、缶ラベルで使用期限を必ず確認してください。
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Q121 リアテックの接着力って実際どれくらい強いの? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
プライマー塗布なしでも下地により概ね4.7〜34.8N/25.4mm、プライマー塗布で29.0〜40.6N/25.4mmまで向上します。シナベニヤ・モルタル・ガラス等への密着が高く、ケイ酸カルシウム板はプライマー塗布が必須レベル(4.7→30.6N/25.4mm)。石膏ボードはプライマー塗布で12.4N/25.4mm程度ですが、これは上紙が材料破壊する数値(下地紙が先に剥がれる)です。
補足
サンゲツ施工マニュアル「製品について」の一般物性表に、幅25.4mm×長さ180mmの帯状リアテックを各下地に貼付け、20℃で48時間放置後にテンシロン型万能引張試験機で引張速度300mm/分・180度方向で引き剥がした結果が公開されています(単位:N/25.4mm・プライマー塗布条件は20℃・オープンタイム1時間)。 (1)代表値(プライマー無/プライマー塗布): シナベニヤ 13.4 / 35.6 、石膏ボード 11.3 / 12.4 (※上紙の材料破壊・下地紙が先に剥がれる)、ケイ酸カルシウム板 4.7 / 30.6 、メラミン焼付鋼板 18.7 / 36.4 、塩ビ鋼板 34.8 / 33.5 、アルミニウム 21.2 / 34.8 、ステンレス 21.6 / 35.1 、モルタル 21.8 / 37.5 、ガラス 22.6 / 40.6 。 (2)プライマー塗布の効果:多孔質下地(ケイ酸カルシウム板・モルタル等)や金属(メラミン焼付鋼板・アルミニウム・ステンレス)で大きく改善します。塩ビ鋼板のように元々粘着相性が良い下地ではプライマー塗布の上乗せは小さい(34.8→33.5でほぼ同等)結果が出ています。 (3)ケイ酸カルシウム板への注意:プライマー無の4.7N/25.4mmは極めて低く、剥がれ・浮きの原因になります。 ケイカル板下地ではプライマー(RP-100/RA/RS)塗布を前提条件として施工してください 。 (4)石膏ボードの数値の読み方:プライマー塗布後12.4N/25.4mmという数値は「上紙(下地の表面紙)が先に破壊された値」であり、リアテックの粘着剤と下地紙の界面接着は実質それ以上。下地紙ごと剥がれる前提なので、補修時は下地ごと交換の発想になります。 (5)注意事項:上記は試験結果であり保証値ではありません。商品により若干異なります。実下地・実環境では数値が変動するため、初使用下地ではテスト施工を推奨します。
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Q122 重ね貼り(古い化粧フィルムの上から)はできる? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
既存の化粧フィルムの上から重ね貼り(リペア施工)は可能ですが、防火性能は取得できません。重ねる部分にプライマーRP-100またはRSを塗布し乾燥させてから施工してください。プライマーがはみ出さないよう注意します。
補足
サンゲツ施工マニュアルの「裁断・貼り」の項目に明記されている通り、リアテックは既存の化粧フィルムの上からの重ね貼り(リペア施工)が可能です。重ね貼りする際は、重ねる部分にベンリダインRP-100またはRSを塗布し、乾燥させてから施工します。その際、プライマーがはみ出さないよう注意が必要です。重要な制約として「重ね貼りは防火性能が取得できない」と記載されており、内装制限がかかる部位では既存の化粧フィルムの上にリアテックを重ね貼りすると防火認定の性能が取得できなくなる点に注意してください。具体的な施工手順は「8.ジョイントの施工方法・重ね貼り」(P19)を参照し、(1)1枚目のフィルム貼付後、重ね代10〜15mmを残してマスキングテープを貼る、(2)重ね代にプライマーを塗布、(3)プライマーが乾燥した後に2枚目を貼付、(4)マスキングテープを真下に剥がす、という流れになります。
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Q123 ジョイント(突合せ)をきれいに納めるコツは? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
ジョイントは突合せ・重ね切り工法が基本です。突合せ端から30mm程度の位置に裏スリットを入れ、上下のフィルムを30mm程度離型紙を残して重ね、定規で垂直にカット後、上下4層を順に取り除き、スキージーを立てて仮圧着→本圧着します。下地を切らないよう注意してください。
補足
サンゲツ施工マニュアル「8.ジョイントの施工方法・突合せ/重ね切り」(P.17-18)に7工程が詳述されています。(1)裏スリット:突合せる端から30mm程度の位置の離型紙に裏スリットを入れます。重ね合せ幅は狭いほうがきれいに仕上がりますが位置決めが難しくなるため、30mmが目安です。(2)つなぐ部分を重ねて貼付:離型紙を30mm程度残した状態で重ねます。(3)目印つけ:突合せラインにマスキングテープで目印を付けます。(4)カット:定規を使い、壁面に垂直にカッターの刃を入れます。下地まで刃が入らないよう注意してください(目隙の原因)。(5)不要部分の除去:上層フィルム→下重なりフィルム→上重なり離型紙→一番下の離型紙、の順で取り除きます。(6)突合せ仮圧着:左右フィルムが重ならないよう突合せ、スキージーを立てて仮圧着します(スキージーを寝かせると重なる原因)。(7)本圧着:段差が無いことを確認し上下に圧着、最後に貼付け面全体を再度圧着します。同色の濃い柄は突合せ部分が目立つことがあるため、下地に同系色を塗っておくことが推奨されています。
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Q124 丸柱や三次曲面に貼れる?コツは? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
丸柱(二次曲面)はリアテック全般で施工可能、三次曲面(球面・R面・3D造形物)は加熱して伸ばしながら貼ります。プライマー重ね塗布→100〜150mm大きめ裁断→加熱で伸びる方向に徐々に引き伸ばし→裏面の不要部分カット→伸びた部分は重ね貼りでバックアップ補強、が公式手順です。ただし形状によっては施工できない場合があります。
補足
サンゲツ施工マニュアル「三次曲面への施工方法」(p.21)に手順と注意が詳述されています。三次曲面は球面・R面・複雑曲面など平面と二次曲面(円柱・丸柱)を超える形状の総称です。施工の流れは(1)プライマー(ベンリダインRP-100/RA/RS等)を下地に重ね塗布して密着力を高める、(2)対象部分より100〜150mm程度大きめにフィルムを裁断して仮あてする、(3)ヒートガンまたはドライヤーでフィルムを温め、シワが伸びる方向に徐々に引き伸ばしながら貼り込む、(4)貼り込みが終わったら裏面の不要部分(余分なフィルム)をカッターで切り落とす、(5)加熱して伸ばした部分は薄くなり傷から割れに進行しやすいため、同色品番のフィルムを重ね貼りしてバックアップ補強する、の5工程です。同マニュアルには「加熱して伸ばした部分は、傷みにより割れる可能性があるので、フィルムを重ね貼りしてバックアップ補強してください」と明記されています。さらに「形状によっては施工出来ない場合があります」と注意があり、極端な凹凸・複雑形状はサンプル試し貼りで現場確認することが推奨されます。丸柱(二次曲面・円柱)であれば伸ばし量が少なく、ジョイント(突合せ・重ね切り)を縦方向に1本入れる標準施工で対応できます。
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Q125 水まわり(洗面・キッチン)に施工して大丈夫? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
「飛沫が当たる程度」の洗面台周り・キッチン背面壁は、一般のリアテックでも適合下地・端部シーリングを守れば施工可能です。一方「常時水がかかる」浴室壁・シャワー直撃面は水まわり専用のBC系(REATEC PANEL)を選び、塩ビ鋼板・FRP等の金属/樹脂系下地に貼るのが原則です。石膏ボード・モルタル直貼り・劣化シーリング上はNGです。
補足
リアテック(サンゲツの粘着剤付塩ビ化粧フィルム)は、サンゲツ公式施工マニュアル(2024年1月改訂)に「水回り対応」のルールが規定されています。判断軸は「飛沫が当たる程度」か「常時水がかかる」かの2段階です。 (1) 飛沫が当たる程度の壁面(洗面台周り・キッチン背面壁等) :一般のリアテック(TC/RW系等)でも、適合下地に貼り、端部の全周をシーリング(隙間止め材)で封止すれば施工可能です。ただし水掛りの頻度が高い箇所では水まわり対応シリーズの方が安心です。 (2) 常時水がかかる箇所(浴室壁・シャワー直撃面) :水まわり専用の「BC系(REATEC PANEL・バスパネル系)」を選ぶ必要があります。BC系は浴室や水回りパネル向けに開発されたカテゴリで、約60品番展開されています。 (3) 適合下地(水まわり) :塩ビ鋼板・焼付塗装鋼板・アルミ・ステンレス・FRPなど水分を含まない金属/樹脂系下地が前提です。 (4) NG下地 :石膏ボード(水濡れで強度低下)・モルタル・コンクリ直貼り(常時水分)・劣化シーリング上・タイル等の凹凸大下地は不可です。 (5) 端部シーリング必須 :浴室は水が端部から回り込み剥離原因になるため、全周シーリングが鉄則です。常時湿度が高い箇所では、シート端部の全周囲を変成シリコンで封止します。 (6) 注意点 :既存浴室パネル上に貼る場合、下地パネル自体の劣化(浮き・腐食)がないか必ず確認してください。浮きパネルの上にシートを貼っても短期で剥離します。一般のリアテックを浴室壁の常時水掛り部に貼ると、メーカー保証外となり、剥離クレーム時の責任が施工側に来ます。
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Q126 リアテックは屋外で使えますか?耐候性はどれくらいですか? メーカー・ブランドQ121-Q170#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
通常のリアテックは内装専用で屋外NGです。屋外建具(主に玄関ドア)はRD系(REATEC DOOR・5,000時間試験)、より高い屋外暴露耐性が必要な用途は高耐候リアテック(10,000時間試験)を選定します。屋外用途は必ず高耐候グレード+端部シーリングを併用してください。
補足
サンゲツ リアテックは、品番グループごとに耐候性能が段階構成されています。通常品(TC系・RW系等)はサンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験機で250時間照射後に著しい変化なしのレベルで、これは内装専用の試験条件です(サンゲツ公式技術資料 耐候性_一般)。カラーシリーズは3,000時間、玄関ドアフィルムRD系(REATEC DOOR)は5,000時間、高耐候リアテックは10,000時間照射で著しい変化なしというデータがあり、上に行くほど屋外暴露への耐性が高くなります。また「屋外暴露3年経過後に著しい変化なし」とされる代表品番の評価試験データも公開されていますが、これは試験データであり通常品の屋外保証を意味するものではありません。屋外建具(玄関ドア)はRD系を、屋外サイン・看板など他の屋外用途は高耐候リアテック、または他社の屋外対応グレード(ベルビアンEX・ダイノック屋外対応グレード・オルティノVEX等)も含めて検討してください。屋外用途は端部シーリング(雨水侵入防止)が必須で、これを省くとどんな高耐候グレードでも端部から剥離が進みます。
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Q127 抗ウイルス・抗菌の効果はどんな試験で出てるの? メーカー・ブランドQ121-Q170#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
サンゲツ リアテックHYGIENIC FILMはISO 21702(抗ウイルス試験)・JIS Z 2801(抗菌試験)・ASTM-G21(防カビ試験)に準拠した試験結果が公開されています。抗ウイルス活性値2.0以上(24時間後で99%以上減少)・抗菌活性値2.0以上・28日防カビ試験でカビ生育認められず、の3点が主な数値根拠です。「全てのウイルスへの効果を示すものではない」とメーカー明記の特定ウイルス試験結果である点に注意。
補足
HYGIENIC FILMはサンゲツ リアテックの抗ウイルス・抗菌・防カビ機能を付与したシリーズで、3つの公的試験規格にそれぞれ準拠した試験データが公開されています。 (1)抗ウイルス性能( ISO 21702準拠 ):試験前のウイルス数に対し、24時間後で 99%以上減少 (抗ウイルス活性値 2.0以上 )。エンベロープあり(脂質膜のあるウイルス)/エンベロープなし(脂質膜のないウイルス)の両方で確認されています。 (2)抗菌性能( JIS Z 2801準拠 ):抗菌活性値 2.0以上 で「抗菌効果あり」と判断される基準をクリア。日本国内で抗菌加工製品を評価する代表的なJIS規格です。 (3)防カビ性能( ASTM-G21準拠 ):28日後試験で カビ生育認められず (無加工品では生育あり)。米国材料試験協会(ASTM)規格で、合成高分子材料の真菌類抵抗性を評価する試験方法です。 (4)用途:病院・クリニックの待合室・診察室の壁/扉、介護施設・保育施設・学校等の「手の触れる面」。 (5)重要な注意事項:「 全てのウイルスへの効果を示すものではない 」とメーカー明記。特定ウイルスでの試験結果であり、感染症対策の万能策ではありません。また、抗菌・抗ウイルス品でも表面に汚れや皮脂が付着すると効果が減衰するため、 中性洗剤での定期清掃 が必要です。
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Q128 耐摩耗性は? よく擦れる場所でも大丈夫? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
テーバー式摩耗試験機(摩耗輪CS-17・1kg荷重)による試験で、摩耗終点まで7,000回転以上の基準をクリアしています。代表品番(カラーシリーズ)の摩耗終点は11,000~11,500回転で確認されています。よく擦れる場所への適用可否は、この試験データを参考に判断してください。
補足
サンゲツ技術資料によると、リアテックの耐摩耗性は「テーバー式摩耗試験機」(摩耗輪CS-17・1kg荷重)による摩耗終点の確認試験で評価されています。テーバー式摩耗試験は、円板状の試験体の上に研磨輪を一定荷重で押し当てて回転させ、表面が摩耗して下地層が見えはじめる(摩耗終点)までの回転数を測る方法です。リアテックの基準は7,000回転以上で、試験体カラーシリーズでは7,000回転時点では摩耗終点に達せず、11,000~11,500回転で摩耗終点に到達することが示されています。基準値の約1.5倍以上の耐久性が確認されていることになります。ただし、試験結果は代表品番による測定値であり、製品全体の性能保証ではない点、また「擦れる」の度合い(頻度・荷重・摩擦素材)によって実環境での寿命は変わる点に注意が必要です。住宅・店舗の内装で想定される一般的な擦れ(通行・接触)に対しては実用上問題のないレベルですが、常時強い摩擦が掛かる床面・カウンター天端・取っ手周りなどへの適用は、試験データを踏まえて慎重に判断してください。
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Q129 醤油やケチャップで汚れたら落ちる?耐汚染性は? 施工・道具Q121-Q170#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
壁紙工業会の汚れ防止壁紙性能試験に準じた評価で、醤油・ケチャップ・コーヒー・ソース・酢などの食品系汚染物質は乾拭き/水/中性洗剤/アルコールいずれでも◎(良好)評価です。24時間後の汚れ防止性能として確認されています。
補足
サンゲツの技術資料(リアテック耐汚染性技術資料 2021年)によれば、リアテックの耐汚染性は 壁紙工業会規定の汚れ防止壁紙性能試験 に準じて評価されています。具体的には、汚染物質を表面に付着させて 24時間放置 した後の汚れ防止性能を、JIS L 0805のグレースケール基準(1級=不可〜5級=良好◎)で判定する試験方法です。 (1) 食品系汚染物質の評価 :リアテックの代表シリーズ(TA・TC・BC他)では、 醤油・ケチャップ・ソース・コーヒー・酢・赤ワイン等の食品系汚染物質は、乾拭き/水/中性洗剤/アルコールのいずれの拭き取り方法でも◎(良好)評価 を得ています。日常的にキッチン・ダイニング・飲食店什器で発生する食品系の汚れは、適切な拭き取り対応で落とせる設計です。 (2) 拭き取り方法の段階 :技術資料の評価軸では、まず 乾拭き (乾いた布でから拭き)→落ちなければ 水拭き (湿らせた布で拭き取り)→次に 中性洗剤 (薄めた台所用中性洗剤)→最終手段として アルコール (消毒用エタノール等)という段階的な拭き取りが想定されています。食品系汚れはほぼ初期段階(乾拭き〜水拭き)で対応可能です。 (3) 例外となる汚染物質 :同じ技術資料で、 油性ペン・クレヨンは乾拭き・水拭きでは××(不可)評価 となっており、拭き取りが困難な汚染物質も存在します。ただしアルコール拭き取りでは油性ペンも改善する傾向があります。子供のいるご家庭・落書きリスクのある現場では、施工面の予防(カバーリングや手の届かない高さへの計画)も検討してください。 (4) 注意事項 :本評価はあくまでメーカー技術資料の試験条件(24時間放置・規定の試験方法)に基づくものです。長期放置(数日〜数週間)した汚れ、熱い汚染物質、強アルカリ・強酸性の汚染物質、研磨剤入りクレンザー等は対象外です。また柄(シリーズ)によって個別差がある場合はサンゲツ技術窓口にご確認ください。
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Q130 アルコール消毒はしてもいい?耐薬品性は? メーカー・ブランドQ121-Q170#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
エタノール濃度70〜80%の一般的なアルコール除菌剤は塩ビシートに使用しても問題ありません。サンゲツ公式技術資料でエタノール99.5%・24時間放置でも「◎(変化なし)」評価です。MEK・ラッカーシンナー原液は侵されるためNG。継目や端部に大量に染み込ませないなどの運用注意も合わせて押さえれば安心です。
補足
家庭・店舗で使う一般的なアルコール除菌剤(エタノール濃度70〜80%)は塩ビシートに使用して問題ありません。サンゲツ公式技術資料「リアテック_耐薬品_溶剤」では、エタノール99.5vol%・24時間放置で「◎(変化なし)」評価(リアテックTA・TC・BC他)。次亜塩素酸ナトリウム6%、アンモニア水29%、過酸化水素水3.5w/v%、ベンザルコニウム水溶液10%もいずれも「◎」評価で、コロナ禍以降に普及した一般的な消毒運用ではほぼ問題が生じません。使い方は、(1)スプレー後にウエスで拭き上げて液だまりを残さない、(2)継目・端部に大量に染み込ませない、(3)アルコールが揮発するまで他薬剤を重ねない、の3点が基本です。一方でMEK(メチルエチルケトン)・ラッカーシンナーなどの強溶剤原液はフィルム表面を侵すためNG。次亜塩素酸ナトリウムも6%濃度で5〜15分までを目安にし、15分を超える長時間放置は表面劣化のリスクがあります。抗ウイルス機能を強化したい現場では、サンゲツ「HYGIENIC FILM」のような抗ウイルスフィルムを選定する方法もあります(品番選定の詳細は最新カタログでご確認ください)。
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Q131 寸法安定性は? 貼った後で縮んだりしない? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
サンゲツ社内試験では、200×200mmアルミ板に150×150mmのリアテックを貼り、十字に切り込みを入れて65℃で2日間放置した後の最大隙間が0.3mm以内に収まることが確認されています。通常の内装用途で実用上問題となるような収縮はほぼ発生しないレベルです。
補足
リアテックの寸法安定性は、サンゲツの社内評価試験で確認されています。試験方法は、200×200mmのアルミニウム板に150×150mmサイズのリアテックを貼り付け、中央に100×100mmの大きさの切り込みを十字に入れた後、65℃の環境下に2日間放置し、切り込みの最大隙間を測定するというものです。基準・結果は最大隙間0.3mm以内とされ、内装用途で想定される温度範囲では実用上問題となる収縮はほぼ発生しないレベルになります。ただし試験結果は代表品番による測定値であり、製品の性能保証ではないため、夏場の高温部位や直射日光が強く当たる窓際など特殊条件では収縮挙動が変わる可能性があり、施工要領に従った下地処理・プライマー処理を行うことが前提となります。
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Q132 耐ヒートサイクル性・耐熱・耐湿はどれくらい持つ? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
サンゲツ公式の技術資料試験で、耐ヒートサイクル性(-30℃×12時間→65℃×12時間を12サイクル)・耐熱性(65℃で28日間放置)・耐湿性(40℃・湿度90%で28日間放置)のすべてで「剥離などの異常なし」が確認されています。寒暖差・夏場の高温・高湿環境のいずれにも、住宅・店舗内装で想定される一般条件であれば実用上問題のないレベルです。
補足
サンゲツ技術資料によると、リアテックの耐ヒートサイクル性・耐熱性・耐湿性は、いずれもアルミニウム板にリアテックを貼り付けた試験体で評価されています。耐ヒートサイクル性は「-30℃×12時間→65℃×12時間」を1サイクルとし、合計12サイクル実施後の剥離・外観変化・変色の有無を確認する試験で、結果は「剥離などの異常なし」。耐熱性は65℃の環境に28日間放置後、剥離などの有無を確認する試験で、結果は同じく「剥離などの異常なし」。耐湿性は40℃・湿度90%の環境に28日間放置後、剥離などの有無を確認する試験で、こちらも「剥離などの異常なし」と記載されています。冬と夏の寒暖差を疑似再現するヒートサイクル、夏場や日射を受ける壁面・天井近傍を想定した65℃連続、浴室隣接や夏場の蒸し暑い室内を想定した40℃90%の高湿、いずれの過酷条件でも代表品番でフィルムの剥離・浮き・変色が出ないことが示されています。ただし、試験は代表品番の評価試験結果であり製品全体の性能保証ではない点、また実環境では下地素材・下地処理・施工品質・直射日光・結露水などの組み合わせで結果が変わる点には注意してください。直射日光が長時間当たる屋外面・浴室の壁内側・サウナ等の極端な高温多湿環境は、本試験条件の対象外です。
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Q133 出隅・入隅のキレイな仕上げ方は? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
出隅は接着力を高めるためコーナーの頂点から左右に50-100mm範囲でプライマーを再度塗布し、出隅手前→出隅頂点→出隅奥の3段階で圧着します。入隅も同様にプライマーを再塗布し、入隅から50mm程度離した位置で裏スリットを入れて広い面側から先に貼ります。曲げ込み後はシワ防止のためコーナーラインに対し平行にスキージーを動かします。
補足
出隅部の施工は、コーナー頂点から左右にそれぞれ50-100mm程度の範囲でプライマーを再度塗布して接着力を高め、十分なオープンタイムを取って完全乾燥させてから貼り付けます。採寸・裁断は出隅から50-100mm程度離した位置に裏スリットを入れて離型紙を残しておき、面積の広い面から貼り付けます。コーナー決めは離型紙を少しずつ剥がしながら、出隅手前→出隅の頂点→出隅の奥という3段階で圧着し、リアテックコートは熱で白くなる場合があるため摩擦熱が起きないよう速度をつけずゆっくり圧着します。最後はコーナー周辺を再度しっかり圧着し、コーナーラインに対しスキージーを平行に動かしてシワを防止します。入隅部もプライマー再塗布の手順は同様で、入隅から50mm程度の位置で裏スリットを入れ、広い面から先に貼り付け、地ベラ1.2mm厚でチリ処理した後、反対面を貼り合わせて0.6mm厚地ベラで仕上げる流れになります。
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Q134 気泡(フクレ)ができちゃった! 対処法は? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
気泡ができた場合はスキージーで気泡を小さくまとめ、横からカッターを斜めに寝かせて空気の排出口を作り、スキージーで空気を追い出します。切れ目は最小限にすると処理跡が目立たず仕上がります。フクレの予防にはエアスルー加工を活かすスムーズなスキージング、下地の油脂除去、無塗装木材等の接着不良下地の回避が重要です。
補足
施工中に気泡ができてしまった場合の処理は、スキージーで気泡を小さくまとめ、気泡の横からカッターを斜めに寝かせて空気の排出口を作り、スキージーで空気を追い出す方法がサンゲツ施工マニュアルで指示されています。切れ目を最小限にすると処理した後が目立ちにくく、きれいに仕上げられます。リアテックは裏面のエアスルー加工により施工時に粘着面に空気が残りにくく設計されていますが、気泡を作らないためにはスムーズなスキージングを行う必要があります。フクレの原因としては、施工時の急激な温度変化、無塗装木材・集成材・真鍮・銅・鉛などの接着不良素地、ガラスへの直射日光、目地部の固定不足、下地の油脂残りなどが挙げられており、施工後の高温多湿環境(常時50℃以上・水中・高湿)は避ける必要があります。
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Q135 貼った後のお手入れ・メンテナンス方法は? 施工・道具Q121-Q170#メーカー/品番確認#サンゲツ リアテック#サンゲツリアテック
回答
日常の汚れは薄めた中性洗剤とスポンジなどで清掃し、清掃後は水拭きで本品表面に残った洗浄剤を除去します。クレンザーなどの研磨剤入り洗浄剤やスポンジ、シンナー等の溶剤は使用不可です。水まわりでは漂白剤・ヘアマニキュアの付着を避け、強く擦りすぎると表面の色・艶が変化する場合があるため注意してください。
補足
リアテックの美しさを長期にわたり保つため、付着した汚れはできる限り速やかに清掃することがサンゲツ施工マニュアルで指示されています。日常のメンテナンスは、薄めた中性洗剤とスポンジなどで清掃し、清掃後は必ず水拭きを行って本品表面に残った洗浄剤を除去します。強く擦りすぎると表面の色・艶が変化する場合があるため注意してください。クレンザーなど研磨剤が含まれている洗浄剤やスポンジ、またシンナー等の溶剤は、キズや変色が発生するため使用しないでください。水まわりに使用している場合は、ヘアマニキュアなどを付着させないよう注意し、漂白成分が含まれる洗剤を使用した場合も表面の色・艶が変化する場合がある点に注意が必要です。
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Q136 オルティノを施工するときの全体の流れはどうなっていますか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#アイカ オルティノ#アイカオルティノ
回答
オルティノの施工は「下地確認 → 下地調整 → 清掃 → プライマー塗布 → 採寸・裁断 → 貼り付け → 圧着・端部処理 → 養生」の流れが基本です。アイカ公式施工説明書では各工程ごとに条件(温度・オープンタイム・スキージーの角度等)が指定されており、特にプライマーの完全乾燥と圧着不足の解消が仕上がりを左右します。施工後24時間は大きな負荷を避けて粘着剤を安定化させます。
補足
オルティノの施工はアイカ工業の公式施工説明書(2026年4月改訂)で8つの工程に整理されています。(1)下地確認では基材種別(メラミン化粧板・合板・MDF・石膏ボード・金属板等)と平滑度(段差0.5mm以内)を確認します。(2)下地調整ではパテ埋め・サンディング・毛羽取り等で平滑化します。(3)清掃ではホコリ・油分・離型剤を中性洗剤またはアルコールで除去します。(4)プライマー塗布ではオルティノ専用プライマー(RQ-900P・RA-910等の指定品)を刷毛で均一に塗布し、オープンタイム(指触乾燥までの待ち時間)を守って完全乾燥させます。(5)採寸・裁断ではスケール(メジャー)で実寸+余白を取り、カッターナイフと下敷きで切ります。(6)貼り付けでは離型紙を少しずつ剥がしながら、面積の広い側から貼り出します。(7)圧着・端部処理ではプラスチックスキージーで中央から外側へ空気を抜きながら圧着し、出隅・入隅・端部はチリ処理・ヒートガン併用で密着させます。(8)養生では施工後24時間は擦過・荷重を避け、粘着剤を安定化させます。シリーズ別(VKG/VD系HD/VIP・VIK・VEX等)の追加注意点はアイカ公式施工説明書のシリーズ別注意点項を必ず確認してください。
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Q137 オルティノの専用プライマーは何を使えばよいですか?塗布量はどれくらいですか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#アイカ オルティノ#アイカオルティノ
回答
専用プライマーはRQ-900P(溶剤系・原液使用)とRA-910(水系・水で3〜4倍希釈)の2種類です。標準塗布量はいずれも50〜60g/m²。垂れ・流れがないよう均一に一度塗りで仕上げてください。
補足
アイカ指定の専用プライマーは2種類です。RQ-900P(溶剤系・F☆☆☆☆)は3kg/缶で原液使用、施工量10〜15m²/Lです。RA-910(水系・F☆☆☆☆)は4kg/缶で水で3〜4倍に希釈、施工量16〜30m²/Lです。両者とも標準塗布量は50〜60g/m²で、垂れ・流れがないように均一に一度塗りで仕上げてください。浸み込みのある下地に繰り返し塗布すると不燃認定の条件を外れる場合があるため、防火の内装制限を受ける部位では標準塗布量を必ず守ること。貼付けはプライマー乾燥後に行います。溶剤系のRQ-900Pは原液をそのまま塗布できるため作業がシンプルですが揮発成分があるため換気必須、水系のRA-910は希釈作業が必要ですが臭気が穏やかで室内施工に向いています。下地の種類や現場条件に応じてどちらか1種類を選択してください。
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Q138 オルティノの施工に適さない下地はありますか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#アイカ オルティノ#アイカオルティノ
回答
適さない下地はPE(ポリエチレン)・PP(ポリプロピレン)・シリコン樹脂・フッ素樹脂です。これらは事前確認試験を行ってください。さらに屋外・高温部位・水廻り(VJQ/VJV/VJC/VKGシリーズ)等は使用を避ける場所として施工説明書で明記されています。
補足
オルティノは粘着剤付きの内装用化粧フィルムで、下地基材の表面性質によってはフクレ・ハガレ等の不具合が発生する場合があります。アイカ工業の施工説明書(2026年4月改訂)では、施工に適さない下地の例としてPE(ポリエチレン)・PP(ポリプロピレン)・シリコン樹脂・フッ素樹脂が明記されています。これらの素材は表面エネルギーが低く粘着剤が定着しにくいため、必ず事前確認試験を行ってください。また使用場所の制限も明確で、原則オルティノは内装用途であり、屋外で使用する場合は屋外対応マーク付きの品番(VEX等)を選定する必要があります。直射日光が強く当たる部位や雨掛かりがある部位は変色・剥がれの恐れがあります。加熱された鍋・アイロン等の高温物が置かれる部位は使用不可、水廻りはオルティノに耐久性はあるものの下地基材の変質(サビ・膨潤)で外観悪化の恐れがあり、特にVJQ・VJV・VJC・VKGシリーズは水廻りへの施工自体を避けてください。テーブルトップ・レジカウンター等の耐摩耗用途はメラミン化粧板使用を推奨します。
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Q139 施工時の温度や環境について、気をつけることはありますか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#アイカ オルティノ#アイカオルティノ
回答
施工適正温度は15〜35℃(グロスタイプは20〜35℃)です。10℃以下では粘着力が低下するためジェットヒーターやドライヤーで下地基材を温めながら施工してください。塵や埃の立たない明るい場所で、火気・換気・下地乾燥の4点を必ず確認します。
補足
アイカ工業の施工説明書では、オルティノの施工適正温度範囲を15〜35℃(グロスタイプは20〜35℃)と定めています。10℃以下になると粘着力が低下し、密着不良によるシートの膨れや浮きが発生する場合があります。施工環境の温度が10℃以下のときは、ジェットヒーターなどで環境温度を上げて下地基材を温め、ドライヤーを併用してシートを温めながら施工してください。施工は塵や埃の立たない明るい場所で行います。フィルムと基材間にゴミが入ると膨れなどの外観不良の原因になるため、事前に作業場所周辺を清掃し、水まきなどの対策を行ってください。暗所での作業は気泡などの仕上がりミスを見逃す原因になるため補助照明で明るさを確保します。火気にも充分注意してください(下地調整用プライマーには可燃性引火物を使用しているものがあります)。換気は充分に行ってください(プライマーには有機溶剤を使用しているものがあります)。下地に湿気があると貼り付けできませんので、充分乾燥させた後に施工してください。
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Q140 オルティノの出隅・入隅・突付け貼りの施工はどうやりますか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#アイカ オルティノ#アイカオルティノ
回答
出隅・入隅は専用プライマーを十分塗布し、面積の広い方から平面部分と同様に貼り付け、コーナー部はドライヤーで温めながら気泡が入らないよう圧着します。突付け貼りは離型紙端部を2〜3cm残し2枚重ねた上で中央に定規を当てカッターで垂直に切断します。
補足
出隅部分は専用プライマー塗布後、コーナービートやコーナーテープでエッジを整え、出隅を境に面積の広い方を平面同様に接着、フィルムを軽く引張りながら気泡が入らないよう圧着します。曲げにくい場合はドライヤーで温めますが、過加熱はフィルム変形の原因となるため注意してください。入隅も専用プライマーを十分塗布し、たるみが出ないようスキージーで押し込むように圧着、特に入隅部はしっかり圧着して仕上げます。突付け貼りは、①離型紙を端から2〜3cmで切断、②1枚目を貼り2枚目を2〜3cm重ねて貼付、③中央に定規を当てカッターを垂直に入れて切断、④端材除去後に離型紙を剥がし圧着で仕上げます。突付け下地基材には専用プライマーを2〜3度塗りし、濃色フィルムでは下地に同色系塗装が推奨されます。いずれの場合も貼付後の段差・浮き・気泡がないか最後にスキージーで全面再圧着してください。
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Q141 オルティノの基本サイズ・厚み・素材を教えてください。 メーカー・ブランドQ121-Q170#メーカー/品番確認#アイカ オルティノ#アイカオルティノ
回答
サイズはW1,220mm×L50m(VJQ・VJV・VJCシリーズはL40mまたはL30〜35mロール状)、メタリック等の一部は30〜45mのロール状です。厚さは剥離紙を除いて約0.2mm、素材は塩化ビニル(塩ビ)です。
補足
オルティノは粘着剤付きの化粧フィルムで、規格は基本W1,220mm×L50m(または30〜45m)ロール状です。VJQ・VJV・VJCシリーズはL40mまたはL30〜35mロール状となります。厚さは剥離紙を除いた状態で約0.2mm、素材は塩化ビニル製です。正反のもの(50m巻き)は25kg以上の重量となるため、荷扱い時は腰を痛めないよう十分注意してください。保管時はポリ袋に入れた後エンドキャップをはめ、専用ダンボールケースに入れて湿気や直射日光を避け、風通しの良い冷暗所で横置き保管します。立て置きは芯が変形して柄ズレや巻きズレの原因となるため、必ず横置きで保管してください。
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Q142 ソリッドカラー・ハイグロス・メタリック・HD・EX・インパクトマット/スムースマットなど、シリーズごとの注意点は何が違いますか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#アイカ オルティノ#アイカオルティノ
回答
共通で、柄が大きい品番は突き合せが合わない・艶の低い品番は傷が目立つ・引き伸ばしすぎると白くなる、などの注意があります。シリーズ別では、ハイグロス(VKG)とメタリック系は下地の影響が大きく平滑下地が必須・水回りNG・3次曲面NG。HD・インパクトマット・スムースマット・EX(VEX)は表面が特殊で接着しにくく、重ね貼り時はサンディングとプライマーが必須です。
補足
(共通の注意点) (1)柄が大きい品番=突き付け部分の柄合わせが合いにくいです(リピートのある木目/石目)。 (2)艶の低い(マット系)品番=表面の細かい傷・スキージー跡が目立ちやすいです。 (3)引き伸ばしすぎ=フィルムが伸びて白化(白っぽい筋)が出ます。 (シリーズ別の注意点) ソリッドカラー(VKシリーズ等): オルティノの基本ラインで、施工性は最も素直です。下地の色透けに注意(濃色下地で薄色シートを貼ると下地色が透けることがあり、必要時は白下地処理)。 ハイグロス(VKG): 鏡面光沢のため下地の凹凸/段差がそのまま映ります。 平滑下地が必須 ・ 水回りNG ・ 3次曲面NG です。指紋・スキージー跡が目立つので施工時は手袋+清浄なフェルトスキージー使用。 メタリック系(VJV/VJC/VJQ等): 金属調の光沢で、ハイグロスと同様に 下地の影響が大きく平滑下地必須 ・ 水回りNG ・ 3次曲面NG 。末尾F品番は粘着面フラットタイプのため3次曲面NG。 HD(VD系・耐擦り傷シリーズ): 表面が硬質化されており傷に強い反面、 表面が特殊で接着しにくく重ね貼り時はサンディング+専用プライマー(RQ-900P等)が必須 です。屋内専用。折れ目・スキージー圧で白化(白い筋)が出やすいので取扱注意。 EX(VEX・高耐候屋外対応): 屋外用の高耐候グレードですが、 表面が特殊で重ね貼り時はサンディング+プライマー必須 。垂直面推奨・傾斜/水平面で雨水滞留により劣化が早まる・屋外ドアは金具周りから水侵入で非推奨。 インパクトマット(VIP)/スムースマット(VIK): 艶消しマット表面で意匠性が高い反面、 艶が低く傷が目立ちやすい ・ 表面が特殊で重ね貼り時はサンディング+プライマー必須 ・ 3次曲面NG 。スキージー圧の跡が残るので圧を均一に。
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Q143 基材別の下地調整方法を教えてください(ベニヤ、せっこうボード、金属、ガラスなど)。 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#アイカ オルティノ#アイカオルティノ
回答
基材ごとに前処理・パテ処理・表面研磨・清掃・プライマーの手順が異なります。ラワン/シナベニヤ/MDF・せっこうボード/珪酸カルシウム板は釘頭処理+粉体パテ+#180サンドペーパー、塩ビ鋼板は表面確認のみ、メラミン板/アクリル板/人造大理石は釘頭処理+ポリパテ、亜鉛メッキ鋼板/焼付塗装鋼板/アルミニウム/ステンレスはサビ・異物除去+グラインダー研磨、ガラスはプライマー不要です。
補足
オルティノの仕上がりは下地凹凸の影響を大きく受けるため下地調整が重要です。基材別の手順は次の通りです。ラワンベニヤ・シナベニヤ・MDF・せっこうボード・珪酸カルシウム板は釘頭処理→粉体パテ→#180サンドペーパー→アルコール/ラッカーシンナー清掃→アイボンRQ-900P(原液)またはRA-910(水で3〜4倍希釈)塗布。モルタルは金ゴテ仕上・乾燥状態確認後にRQ-900P。塩ビ鋼板/重ね貼りは表面確認後#180研磨してプライマー塗布。メラミン板・ポリエステル板・アクリル板・人造大理石は釘頭処理+ポリパテ+#180研磨+RQ-900P。亜鉛メッキ鋼板・焼付塗装鋼板・アルミニウム・ステンレスはサビ・異物除去+粉体パテ+グラインダー(突起部分)/#180サンドペーパー(平面部分)+RQ-900P。ガラスはプライマー不要ですが直射日光や温度変化が激しい環境では熱割れの恐れがあるため注意。ポリエステル板・アクリル板はアウトガスによる膨れの恐れがあります。
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Q144 オルティノは防火認定品ですか?認定番号と適用下地を教えてください。 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#アイカ オルティノ#アイカオルティノ
回答
オルティノは国土交通大臣認定の防火材料です。認定番号グループA〜J(2026年4月時点)で、せっこうボード(厚さ12mm以上)/不燃材料/金属板/アルミニウム合金板/準不燃材料(厚さ9mm以上)の各下地に対しNM-/QM-番号が設定されています。例:AグループはせっこうボードNM-4274・金属板NM-4249等、ホルムアルデヒド等級は全グループF☆☆☆☆(MFN-3352等)です。
補足
オルティノは国土交通大臣認定の防火材料です。防火認定番号は2026年4月時点の情報で、下地により認定番号が異なります。認定番号グループはA・B・C・D・E・F・H・I・Jの9区分、下地はせっこうボード(厚さ12mm以上)・不燃材料(建設省告示第1400号例示・せっこうボード/鉄鋼/アルミニウム/金属板除く)・金属板(アルミニウム合金板除く)・アルミニウム合金板(JIS H 4000/4100/4140・厚さ0.5〜20.0mm・1.4〜56.0kg/m²)・準不燃材料(厚さ9mm以上)の5種類。ホルムアルデヒド発散建築材料認定番号はF☆☆☆☆等級(MFN-3352/3455/3893)。オルティノEX(VEX)を不燃材料として施工する場合は平成12年度建設省告示1400号例示の金属板またはアルミニウム合金板を使用してください。品番ごとの認定番号は日本壁装協会の壁紙品質情報検索システム(http://www.wacoa.jp/Hekisou/Merchandise/)で確認できます。
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Q145 SIAA抗菌・防カビ性能はどの品番が対象ですか? メーカー・ブランドQ121-Q170#メーカー/品番確認#アイカ オルティノ#アイカオルティノ
回答
抗菌性(SIAA for KOHKIN)対象はVBK・VBM、防カビ性(SIAA防カビ加工)対象はBFP・BFE・VBQ-C、両性能対象はVBW・VBQ-Aです。SIAAマークは抗菌製品技術協議会のガイドラインで品質管理・情報公開された製品にのみ表示されます。
補足
オルティノのSIAA抗菌・防カビ性能は対象品番がシリーズ別に区分されています。抗菌性(SIAA for KOHKIN)はVBK・VBMが対象、防カビ性(SIAA防カビ加工)はBFP・BFE・VBQ-Cが対象、抗菌・防カビ両方の性能を備えるのはVBW・VBQ-Aです。SIAAマークは抗菌製品技術協議会(Society of International sustaining growth for Antimicrobial Articles)の抗菌製品技術ガイドラインで品質管理・情報公開された製品にのみ表示できる第三者認証マークです。【防カビ性の注意事項】防カビ試験は人工的条件で実施されており、防カビ加工はカビを完全に死滅させるものではありません。使用条件によりカビが発生する場合がございます。SIAAの安全性基準には適合しております。
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Q146 オルティノHD(耐擦り傷シリーズ)の施工で特別な注意点はありますか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#アイカ オルティノ#アイカオルティノ
回答
オルティノHD(VD系)は表面層が硬質化された耐擦り傷グレードで、屋内専用です。施工上は(1)折れ目・皺・スキージーの強い圧で白化(白い筋)が出やすい、(2)下地追従性が低く下地段差を0.5mm以内に処理する必要がある、(3)表面が特殊で重ね貼り時はサンディング+専用プライマー(RQ-900P)が必須、の3点に特に注意してください。
補足
オルティノHD(VD系)はアイカ工業の硬質耐久(Hard Durable)グレードで、木目(VDW)・メタリック(VDC/VDL/VDM/VDV)・単色(VDK)の3カテゴリが展開されています。通常オルティノ(VW/VG系)より表面層が硬質化されており、什器面・カウンター・テーブル天板等の擦過の多い部位に向きます。ただし「完全に傷つかない」訳ではなく、物の継続接触で表面が削れる場合があります。施工上の注意点は次の通りです。(1)屋内専用です(屋外使用NG・アイカ施工上の注意で明記)。(2)硬質ゆえに折れ目・皺・スキージーの強い圧でも白化(表面の塑性変形で白っぽく見える筋)が出やすく、爪・スキージーで触れた跡が「白い傷」として残ることがあるため取扱注意です。(3)下地追従性(下地の段差や歪に馴染む性能)が低めなので、下地段差は0.5mm以内に処理してから貼ります。(4)表面が特殊で接着しにくく、重ね貼り時はサンディング(細目サンドペーパーで表面を荒らす)+専用プライマー(RQ-900P 等)が必須です。意匠優先か耐久優先かを明確化してから選定してください。
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Q147 浴室・水回り用オルティノはどんな違いがありますか?施工はどうしますか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#アイカ オルティノ#アイカオルティノ
回答
通常オルティノに抗菌・防カビ性能を付与した浴室向けで、フィルム厚みや粘着剤は同仕様です。下地は耐水性が高く平滑なもの(塩ビ鋼板・焼付け塗装鋼板・アルミ合金板・ステンレス・FRP・メラミン樹脂等)に限定し、端部・入隅はシーリング処理、重ね貼り部はプライマー処理を行います。
補足
浴室用オルティノは通常品との違いが表面の抗菌・防カビ性能のみで、フィルム厚みや粘着剤は同一です。適した下地は耐水性が高く平滑な塩ビ鋼板・焼付け塗装鋼板・アルミニウム合金板・ステンレス・アクリル・ABS(アウトガス注意)・FRP・メラミン樹脂等で、モルタル等の含水しやすい下地やタイル等の凹凸下地、PP・PE・フッ素樹脂・シリコーン下地は不可です。施工は一般オルティノと同じ手順で進め、端部からの水浸入を防ぐため重ね貼りとシーリング、入隅もシーリング処理を行い、重ね貼り部はプライマー処理を施します。シーリング硬化まで約1日養生し、工期は下地調整から完了まで1〜2日が目安です。
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Q148 高耐候オルティノVEX(屋外用)の施工で特に注意することは何ですか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#アイカ オルティノ#アイカオルティノ
回答
内装用オルティノに比べ折れシワ・裂けが生じやすく、屋外では石膏ボードや珪酸カルシウム板など含水する下地は避け、傾斜面・水平面・屋外ドアへの施工は劣化が早まるため避けます。直射日光や常に雨掛かりがある部位は劣化促進、不燃材料として使う場合は金属板またはアルミニウム合金板に限定、ジョイントは重ね貼り+サンディング+プライマー、施工下地温度は10℃以上が必須です。
補足
高耐候オルティノはVEXシリーズの屋外対応グレードで、内装用オルティノに比べ折れシワや裂けが生じやすいため取り扱いに注意が必要です。施工前は品番および輸送時の破損・傷の確認を行い、施工面だけでなく床面の清掃も行ったうえで必要に応じて防塵対策を行ってください(フィルムと下地の間に異物が入るとフクレの原因となるため)。屋外で使う場合、石膏ボード・珪酸カルシウム板など含水する下地は避け、傾斜面や水平面など垂直面以外の用途では劣化が早まります。屋外ドアへの施工は蝶番やのぞき穴等の取り付け金具周りから剥がれる恐れがあるため避け、直射日光が強く当たる部位や常に雨掛かりがある部位でも劣化が促進されます。不燃材料として施工する場合の貼り付け下地は、平成12年建設省告示第1400号に例示されている金属板またはアルミニウム合金板に限定し、それ以外の下地では不燃材料とはなりません。施工下地の温度は10℃以上、高温環境ではフィルムが柔軟になり施工しにくくなるため注意、屋外施工では風雨天候下の施工は避け、ジョイントは接着面への浸水を防ぐため重ね貼りとし、重ね部はサンディング・プライマー・十分な圧締を行ってください。プライマーはアイカアイボンRQ-900P(原液・標準塗布量30〜70g/㎡)またはアイカ水性プライマーRA-910(水で3〜4倍希釈・標準塗布量30〜50g/㎡)を使用し、繰り返し塗布は不燃認定の条件を外れる場合があるため標準塗布量を守ってください。
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Q149 オルティノインパクトマット・スムースマットの施工はどう違いますか? 施工・道具Q121-Q170#メーカー/品番確認#アイカ オルティノ#アイカオルティノ
回答
艶消し風合いのため表面に特殊樹脂を使い、他オルティノに比べ耐擦り傷性・耐汚染性が劣ります。屋内専用で、頻繁に人の手が触れる用途は不可。スキージング圧で白い押し跡が出ますが時間で復元します。空気抜きの穴あけやカット切断面、出隅引き伸ばしで白く目立つ場合があります。
補足
オルティノインパクトマット・スムースマットは艶消しの風合いを出すため表面に柔軟な特殊樹脂を使用しており、他シリーズに比べ耐擦り傷性・耐汚染性が劣ります。屋内専用で、頻繁に人の手が触れる用途は避け、特に濃色品は傷・汚れが目立ちやすいため汚れは速やかに拭き取ります。スキージング圧で白い押し跡のように見えても時間と共にある程度復元しますが、硬いもので損傷した部分は復元しません。空気抜きの穴あけ処理やカット切断面が白く目立つ場合があり、特に濃色品で顕著です。出隅で引き伸ばし白化した部分はドライヤーで温めると目立たなくなりますが、過度な加熱は表面樹脂の変色・変質を招きます。3次元曲面は不可、強く折り曲げるとシワが残ります。圧着はスキージーに柔らかい布やフェルトを巻いて施工します。
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Q150 お施主様向けのお手入れ方法は?日常のメンテナンスはどうしますか? メーカー・ブランドQ121-Q170#メーカー/品番確認#アイカ オルティノ#アイカオルティノ
回答
汚れは柔らかい布かスポンジに中性洗剤をつけて拭き、その後水拭きし、必ず乾いた布で水分を除去します。ナイロンたわし・スチールウール・研磨剤入り洗剤は絶対に使用不可。頑固な油性汚れはガラスクリーナーまたはエチルアルコールで対応し、週1〜2回程度の水拭き清掃が美観維持の目安です。
補足
オルティノ表面の汚れは、柔らかい布またはスポンジに中性洗剤をつけて拭き取り、その後水拭きして、必ず乾いた布で水分を除去してください。ナイロンたわし・スチールウール・研磨剤入り洗剤は表面を傷めるため絶対に使用しないでください。頑固な油性汚れにはガラスクリーナーまたはエチルアルコール(薬用アルコール)が使えます。毛染め剤・養毛剤・うがい薬等の薬液、強酸・強アルカリ性洗剤・漂白剤は変色・変形の原因になるため、付着した場合はすばやく除去します。加熱された鍋やアイロン等の高温物の接触、モップ・ブラシ・掃除機等を強く当てる行為もヘコミ・キズの原因になります。週1〜2回程度の水拭き清掃を心がけることで美観を長く保てます。
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Q151 ダイノックとリアテックの違いは何ですか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
ダイノックは3M製、リアテックはサンゲツ製の粘着剤付き化粧フィルムです。どちらも塩化ビニル系で幅1220mmロール状ですが、メーカーが異なるため品番体系・専用プライマー・防火認定番号もそれぞれ別系統で管理されます。
補足
ダイノックとリアテックは、どちらも壁・扉・家具などの表面を化粧仕上げするための粘着剤付きフィルムですが、製造メーカーが異なります。 ダイノック は3M製で、材質は塩化ビニル系樹脂、製品サイズは幅1220mm×長さ50m(AR・DPF・WG-GN・ME・VM・ETシリーズは25m)のロール状です。 リアテック はサンゲツ製で、同じく塩化ビニル樹脂フィルム、サイズは1220mm×50mロール状(一部30m・40mロール)、厚みは約0.2mmとなっています。 両者は基材構成は似ていますが、メーカーが異なるため、国土交通省の防火認定番号、専用プライマーの種類、施工指示書の運用が個別に分かれています。たとえばダイノック用プライマーは3Mが指定する銘柄、リアテック用プライマーはサンゲツが指定する銘柄で、メーカーをまたいだ流用は推奨されません。 選定時の注意点として、「ダイノックの品番表からリアテック用プライマーを選ぶ」「リアテックの防火認定を流用する」といった運用はできません。同じ柄調(木目・石目・単色)であっても、メーカーが違えば品番体系・付帯資材・認定番号は別系統として扱います。
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Q152 ダイノック・リアテック・オルティノ、どう選び分ければ良いですか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
3社とも「粘着剤付塩ビ化粧フィルム」というカテゴリは同じで用途も近いです。違いは柄ラインナップの得意分野と販売網。柄数とメタル・ストーン系なら3Mダイノック、住宅建材との色合わせならサンゲツ様のリアテック、什器・水まわりならアイカ工業様のオルティノが目安です。
補足
3社の特徴を整理します。3Mダイノック(スリーエム ジャパン株式会社様)は世界シェアトップで柄数が最も多く、メタル・ストーン・アブストラクト系の意匠に強みがあります。サンゲツ様のリアテックは内装材メーカーらしく、住宅クロス・床材との色合わせが得意で、住宅リフォームで採用されやすいシリーズです。アイカ工業様のオルティノはメラミン化粧板で培った什器・キッチン・水まわり系の品質設計が特徴で、抗菌対応品も選べます。なお同じメーカーでもシリーズ(屋内用/屋外用/抗ウイルス等)で性能が変わるため、必ず公式の物性表で適用下地と耐候性を確認してから選定してください。
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Q153 ベルビアンとダイノックの違いは? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
ベルビアンはタキロンシーアイ製、ダイノックは3M製の粘着剤付き化粧フィルムです。どちらも塩化ビニル系で規格幅1220mmロール状ですが、メーカーが異なるため品番体系・専用プライマー・防火認定番号もそれぞれ別系統で管理されます。得意分野はベルビアンが木目SW(SUPER REAL WOOD)系のリアル感、ダイノックが世界シェアトップの柄数とメタル・ストーン系の意匠です。
補足
ベルビアンとダイノックは、どちらも壁・扉・家具などの表面を化粧仕上げするための粘着剤付きフィルムですが、製造メーカーが異なります。 ベルビアン はタキロンシーアイ製で、材質は塩化ビニル系樹脂、規格幅1220mmのロール状です。木目W系・SUPER REAL WOOD(SW)系のリアル感に定評があり、屋外用EX(★=マーク)はサンシャインカーボンアークウェザーメータ5,000時間で著しい変化なし(=屋外5-7年相当の耐候)を確保しています。 ダイノック は3M(スリーエム ジャパン株式会社)製で、同じく塩化ビニル系樹脂フィルム、規格幅1220mmロール状です。世界シェアトップで柄数が最も多く、メタル・ストーン系の意匠が強いのが特徴です。屋外耐候性は品番末尾のEX/EXRで確保され、AR(Abrasion Resistant=耐摩耗)は品番suffixで耐摩耗を示します。 両者は基材構成は似ていますが、メーカーが異なるため、国土交通省の防火認定番号、専用プライマーの種類、施工指示書の運用が個別に分かれています。たとえばベルビアン用プライマーはタキロンシーアイが指定する銘柄、ダイノック用プライマーは3Mが指定する銘柄(EC-1368NT等)で、メーカーをまたいだ流用は推奨されません。 選定時の注意点として、「ベルビアンの品番表からダイノック用プライマーを選ぶ」「ダイノックの防火認定を流用する」といった運用はできません。同じ柄調(木目・石目・単色)であっても、メーカーが違えば品番体系・付帯資材・認定番号は別系統として扱います。また、ベルビアンは2026-05-01出荷分から価格改定(全区分+6pt)があり、ダイノックは2026-06-01受注分から約6%値上げ(社内/仕入)が予定されていますので、施工日・出荷日・受注日と改定日の突合にご注意ください。
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Q154 パロアとは何のメーカーですか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
パロア(PAROI)はリンテック株式会社が製造販売する粘着剤付き化粧フィルムです。3M ダイノック・タキロンシーアイ ベルビアン・サンゲツ リアテック・アイカ工業 オルティノと並ぶ国内主要5ブランドのひとつで、抗菌・防カビ性能(JIS Z2911準拠で菌糸発育認めず)を選べる品揃えが特徴です。「リリカラ」ではなく「リンテック」社の製品である点に注意してください。
補足
パロア(PAROI)は リンテック株式会社 (略称:リンテック)が製造販売する粘着剤付き化粧フィルムのブランド名です。 塩ビ化粧フィルムの国内主要5ブランドは「ダイノック(3M)」「ベルビアン(タキロンシーアイ)」「リアテック(サンゲツ)」「オルティノ(アイカ工業)」「パロア(リンテック)」で、パロアはそのうちのひとつにあたります。カテゴリは5社とも同じ「粘着剤付塩ビ化粧フィルム」で、用途も基本同じ(壁・扉・什器の表面化粧仕上げ)ですが、メーカーごとに柄ラインナップの得意分野・品番体系・専用プライマー・防火認定番号がそれぞれ別系統で管理されています。 パロアの特徴は、 抗菌・防カビ品が選べる ことです。パロア独自の試験データとして、JIS Z2911(カビ抵抗性試験方法)準拠で菌糸の発育が認められない、と公表されている品番があります(※詳細は最新のパロア施工マニュアル・カタログをご参照ください)。シリーズ名は「PMO」「PBR」「JH」「JS」「JM」などの記号で識別されます。 規格幅は1220mm前後・ロール状という基材構成は他4ブランドと共通ですが、専用プライマー(下地処理剤)はリンテック指定の銘柄を使用します。メーカーをまたいだプライマーや防火認定番号の流用はできませんので、「ダイノック用プライマーをパロアに転用する」「ベルビアンの認定番号でパロアを納める」といった運用は不可です。 よくある混同として、 「パロア=リリカラ」と勘違いされる事例がありますが正しくはリンテック社の製品です 。リリカラ(株式会社リリカラ)は別会社で、塩ビ化粧フィルムの主要5ブランドには含まれません。社内でも混同事故が発生しやすいポイントとして、メーカーブランド対応表(D058 / BM009)で「パロア=リンテック」と整理されていますので、設計図書・発注書・防火認定書類でメーカー名を記載する際は「リンテック」と書きます。 パロアの設計価格や品番別の規格幅・巻長は、社内DB「パロアDB.csv」で管理されています(例:PMO-001等の設計価格・幅1220mm・巻長50m)。具体的な品番選定は、テクネストにご相談いただければメーカーブランド対応表とパロアDBを突合して案内できます。
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Q155 クレアスとリアテックの違いは? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
クレアスはサンゲツのガラスフィルムブランド(品番接頭辞GF)で、窓・パーテーション等のガラス面に水貼り工法で施工します。リアテックは同じサンゲツの粘着剤付き塩ビ化粧フィルム(品番接頭辞TA/TC/TX等)で、壁・扉・家具などの非ガラス面に粘着貼り工法で施工します。同じサンゲツ製でも基材・用途・施工方法が異なる別ブランドです。
補足
クレアスとリアテックは、どちらも株式会社サンゲツの建装材ブランドですが、用途と基材がまったく異なります。 クレアス(CLEAS) はサンゲツのガラスフィルムブランドで、品番はGFから始まる4桁数字(例:コア70・パーフェクトホワイトⅡ GF1463・Fog2300 GF1853等)で識別されます。機能系(透明遮熱・低放射・UVカット・防犯等)と意匠系(フロスト・グラデーション・テクスチャードガラス等)があり、窓・パーテーション・浴室ガラス等のガラス面に貼ります。施工は中性洗剤水溶液による水貼り工法で、原則として内装使用です。 リアテック(REATEC) はサンゲツの粘着剤付き塩ビ化粧フィルムブランドで、品番接頭辞はTA/TC/TX等(例:REAL WOOD系・HIGH GRAFICA系)、幅1220mm×長さ50mロール状(一部30m・40mロール)、厚みは約0.2mmです。壁・扉・家具・什器等の非ガラス面に、剥離紙を剥がして粘着で貼り付ける工法で施工します。下地と粘着剤の密着を高めるため、用途によっては専用プライマー(下地処理剤)を併用します。 両者は同じサンゲツ製ですが、貼る対象(ガラス面か非ガラス面か)、基材(PET系か塩ビ系か)、施工方法(水貼りか粘着貼りか)、品番体系(GFかTA/TC/TX等か)が別系統で管理されています。発注時に「サンゲツ製」とだけ伝えるとどちらか分からなくなるため、必ずブランド名(クレアス/リアテック)と品番を併記します。 選定時の注意点として、ガラス窓の遮熱・目隠し・意匠用途はクレアス、壁・扉・家具・什器の化粧仕上げ用途はリアテックという使い分けが基本です。両ブランドをまたいで品番を流用したり、施工方法を入れ替えることはできません。
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Q156 ダイノックの単価(材料設計価格)はいくらですか? 施工・道具Q121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
新和興業発行のテクネスト納入価格表(2026年6月)では、ダイノック通常品(幅1220mm×50m巻)の設計価格は㎡5,400円〜15,700円・販売価格はm単価2,040円〜5,940円の範囲です。シリーズ・タイプ別に細かく区分されており、品番ごとに異なるため一覧表で確認が必要です。
補足
ダイノックフィルムの単価はシリーズ別に大きく異なります。新和興業発行のテクネスト納入価格表(2026年6月版)によれば、通常品(1,220mm×50m巻)の設計価格は㎡5,400〜15,700円の範囲です。 比較的安価なシリーズ : 販売m単価としてはPS(シングルカラー)2,040円、IL(明るさ向上)2,420円が比較的安価な区分に入ります。 高価格帯のシリーズ : 一方、ETエフェクト5,940円、AMアドバンスメタリック・PW-MTプレミアムウッド・VMメタリックの4,980円が高価格帯です。 主要木目・石目系の中心レンジ : HG・ST-MT・MW等の主要木目/石目系は㎡12,100円・m4,570円が中心レンジになります。 価格は全て税抜表示で、メーカー側の改定があった場合は変動します。実際にお見積りされる際は、品番・必要m数・施工日(改定日とのまたぎ)を確認のうえ、テクネストまでお問い合わせください。 2026年の価格改定スケジュール : ダイノックは2026-06-01 受注分 から約6%値上げ(社内/仕入ルート・新和興業FAX正式通知 2026-04-20)、HP販売・客向け表示は2026-05-25 ご注文分 から+10%(ダイノック/ファサラ/スコッチティント・HP shop-page正本表示)が予定されています。受注日・出荷日と改定日の突合にご注意ください。
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Q157 リアテックの単価は? 施工・道具Q121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
リアテックはサンゲツ製の粘着剤付き化粧フィルムで、規格幅1220mmロールのため流通は「m単価」(1m切り売り価格)が標準です。㎡単価が必要な場合は m単価 ÷ 1.22 で換算します。実際の品番別単価は柄・シリーズ・販売区分(通常販売/モノサイト/ディスパジオ/HP販売)で変動するため、最新の確定単価はテクネストHP販売ページでご確認ください。
補足
リアテックの単価は、業界標準である m単価 (1m切り売り価格)で表示するのが基本です。これは、リアテックを含む粘着剤付き化粧フィルム各社が規格幅1220mm(=1.22m)・長さ50m乱のロールで製造しているためで、1m単位の切り売りで取り引きされる流通形態に合わせた表示方法です。 m単価と㎡単価の換算 : 設計士の見積書や役所予算書では㎡単価(1平方メートルあたり価格)で書かれることもあります。換算式は ㎡単価 = m単価 ÷ 1.22 、逆換算は m単価 = ㎡単価 × 1.22 です。同じ製品でも単位が違うと約22%の差が生じるため、見積書・発注書で必ず単位を確認してください。 販売区分による単価差 : テクネストではリアテックを4つの販売区分で展開しています。(1)通常販売(現場施工付き受注・既存取引先向け標準価格)、(2)モノサイト/シンコー(材料屋向け価格)、(3)ディスパジオ(設計・施工管理向け)、(4)HP販売(tecnest.biz/shop・粗利基準の独自設定)。同じ品番でも区分が違えば単価が変わります。 2026年の価格改定 : サンゲツは2026年に2つの値上げを予定しています。社内仕入ルートは2026年7月1日 出荷分 から+18〜30%、HP販売・客向け表示は2026年6月25日 ご注文分 から+10〜30%(未確定)です。判定基準(出荷日/ご注文日)が異なる点にご注意ください。 具体的なm単価は柄・シリーズ・販売区分で大きく変動するため、本ページには金額を固定掲載しません。最新の確定単価は テクネストHP販売ページ で品番ごとに動的表示しますので、そちらをご参照ください。
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Q158 スキージーPA-1とPA-4、PA-5の違いは? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
PA-1 WHITEは標準仕様(73×103mm・最大厚8mm)。PA-4は台形(75×104mm・最大厚4mm)で薄いため狭い箇所や細かい目地への施工に効果的。PA-5は広幅(72×150mm・最大厚8mm)で1度に圧着できる面積が大きい仕様です。
補足
3M製スキージーの3種類(PA-1 WHITE/PA-4/PA-5)は、形状とサイズ、最大厚みが異なり、施工する箇所の広さ・狭さ・目地の細かさで使い分けます。 PA-1 WHITE は、寸法73×103mm・最大厚8mmの標準仕様で、平面や一般的な広さの面を圧着する基本のスキージーです。最も汎用性が高く、まず1本そろえるならこのPA-1 WHITEから入るのが基本です。 PA-4 は、寸法75×104mmの台形・最大厚4mmで、PA-1より薄く作られています。薄いためPA-1では差し込みづらい狭い箇所(コーナー際・カウンター下・什器の隙間など)や、細かい目地へフィルムを納める時に効果的です。ただし、下地への密着が不十分(フィルム浮き)のままPA-4でこすると、薄い分フィルムを破りやすいので、最初にPA-1である程度密着させてから仕上げにPA-4を使うイメージで運用します。 PA-5 は、寸法72×150mm・最大厚8mmの広幅仕様で、1度に圧着できる面積が大きいのが特徴です。広い壁面や扉などを一気に圧着できる反面、幅が広い分だけ力が分散しやすいので、加える力を意識的に強めて十分に圧着する必要があります。広面の効率を上げたい場面で活躍する一方、目地や細部にはPA-1/PA-4を併用するのが基本です。 3種類とも3M正規品(製品説明書 PC-0282・2023年11月)に記載のラインナップで、ダイノックフィルム/3M化粧フィルムの圧着用として共通で使えます。用途が違うだけで「上位/下位」の関係ではなく、PA-1を主力にPA-4・PA-5を補助として使い分けるのが標準的な運用です。
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Q159 ダイノック用のプライマーは何種類ありますか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
施工マニュアル(2022年11月改訂)記載の3Mダイノック副資材プライマーは5種類です。溶剤系がEC-1368NTとDP-900N3、水性がWP-137M・WP-2000・WP-3000で、下地・希釈率・適合認定の有無で使い分けます。
補足
3Mダイノックフィルム施工マニュアル(2022年11月改訂)の副資材表によれば、推奨プライマーは合計5種類です。 溶剤系(2種類) (1)EC-1368NT:容量1L/18L・2〜3倍希釈・推奨塗布量10〜30m²/L。不燃認定適合品。 (2)DP-900N3:容量1L・原液のまま使用。 水性(3種類) (3)WP-137M:容量2L・金属板は原液から1.5倍希釈、ケイカル板/石こうボードは2〜3倍希釈。 (4)WP-2000:容量4L・4倍希釈。不燃認定適合品。 (5)WP-3000:原液もしくは2倍希釈。 不燃認定への対応 不燃認定適合のためにはEC-1368NTもしくはWP-2000の使用が必要です。DP-900N3やWP-137M使用時は不燃認定対象外となるため、不燃指定現場では選定段階で必ず確認します。 プライマーは下地材質との適合・希釈率・塗布量のいずれも施工マニュアル指示通りに守ることで、ダイノックの接着性能が発揮されます。
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Q160 リアテック用のプライマーは何種類ありますか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
サンゲツ様リアテック専用プライマーは、ベンリダインRTII・RP-100・RA・RSの4品番が基本です。下地の種類(石膏ボード/ケイカル板/モルタル/金属/メラミン化粧板等)と用途(屋内/屋外/特殊下地)で使い分けます。メーカーをまたいだ流用(3Mダイノック用やオルティノ用)はできません。
補足
リアテック用プライマー(下地処理剤)は、サンゲツ様の公式リアテック施工マニュアル2024年1月改訂版に基本4品番が記載されています。 ベンリダインRTII は最も汎用的に使われる溶剤型プライマーで、石膏ボード・ケイカル板・モルタル等の無機系下地に対応します。 RP-100 は鋼板・金属下地向けの溶剤型プライマーで、焼付塗装鋼板・電気亜鉛めっき鋼板等に使用します。 RA は水性プライマーで、シックハウス対策が必要な現場や、溶剤臭を抑えたい屋内現場に向きます。 RS はメラミン化粧板・既存塩ビシート上貼り等、特殊下地への密着強化に使われるプライマーです。 4品番は「下地の種類」と「環境条件(屋内/屋外/シックハウス配慮)」で使い分けます。たとえば鋼製ドア(焼付塗装鋼板)にはRP-100、石膏ボード新築壁にはベンリダインRTII、住宅シックハウス対応現場にはRAという具合です。サンゲツ様のリアテック品番ごとに推奨プライマーが公式マニュアルに整理されているため、施工前に下地名と品番から推奨プライマーを確認してください。なお、3Mダイノック用プライマー(EC-1368NT/DP-900N3/WP-2000等)やアイカ工業様オルティノ用プライマー(RQ-900P/RA-910)とは別系統の指定銘柄で、メーカーをまたいだ流用は推奨されません。
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Q161 オルティノの専用プライマー(RQ-900P・RA-910)はどう使い分けるのですか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
RQ-900PとRA-910はアイカ工業様のオルティノ専用プライマー(下地接着促進剤)です。下地材質や用途で使い分けます。詳細はアイカ工業様の最新施工説明書での確認が必須で、自己判断での他社品代用はメーカー保証外になります。
補足
オルティノの粘着性能を最大化するために、アイカ工業様は専用プライマー(下地接着促進剤・主に金属/樹脂/メラミン化粧板等で粘着力を補強する下塗り材)を指定しています。RQ-900PとRA-910の2種類があり、アイカ工業様施工説明書_オルティノ(2026年4月改定版)に下地材質と用途による使い分けが記載されています。詳細は品番改定で内容が変わるため、必ず現行版の施工説明書でご確認ください。注意点として、プライマー塗布後はオープンタイム(指触乾燥までの待ち時間)が指定されており、規定時間を守らないと密着不良・剥離の原因になります。自己判断で他社の汎用プライマーで代用するとアイカ工業様のメーカー保証外となり、剥離クレーム時の責任が施工側に来ます。失敗回避ポイントは、プライマーの缶ラベルで「対応下地」と「使用期限」を必ず確認することと、古い缶(開封後長期経過品)は粘度・粘着力が落ちるため使わないことです。当社テクネストではオルティノ専用プライマーを正規ルートで仕入れ、規定どおりの使用で施工しています。
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Q162 化粧フィルムを病院に使う場合の選択肢は? メーカー・ブランドQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
病院など日常的に手が触れる場所には、3M(スリーエム ジャパン株式会社様)のダイノック抗ウイルス・抗菌シリーズが選択肢になります。SIAA認証(抗ウイルスISO 21702・抗菌ISO 22196)に適合し、活性値2.0以上(99%以上減少/増殖抑制)を満たします。屋内専用で屋外使用は不可です。
補足
3Mダイノック抗ウイルス・抗菌シリーズは、3M(スリーエム ジャパン株式会社様)の公式技術資料PC-0051(2022年7月)に仕様が記載されています。 製品の構造 :表面に抗ウイルス・抗菌加工を施した粘着剤付き塩化ビニル系樹脂フィルムで、幅1,220mm×長さ50m・厚さ約0.2mmの寸法です。SIAA(抗菌製品技術協議会様)の安全性基準に適合した認証製品で、建具・トイレブース・エレベーター・ナースステーション周辺・手すり等、日常的に手が触れる場所への使用がおすすめです。 試験性能(公式PC-0050技術資料準拠) :抗ウイルス性能はISO 21702、抗菌性能はJIS Z 2801(=ISO 22196)で評価され、いずれも活性値2.0以上を確保します。これは無加工試験片に比べウイルス減少率99%以上・菌増殖抑制率99%以上に相当します。中性洗剤・0.1%次亜塩素酸ナトリウム水溶液・塩化ベンザルコニウム水溶液での拭き掃除耐久試験も実施済みで、医療現場の日常清掃に耐える設計です。 使用上の注意 :本シリーズは屋内専用で屋外使用は不可です。また抗ウイルス・抗菌シリーズは医薬品ではなく、病気の治療や予防を目的とした製品ではない点に注意してください。あくまで「表面の細菌・ウイルスの活動を抑える効果がある加飾フィルム」という位置づけです。
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Q163 学校・公共施設で使う場合の不燃認定はどうなりますか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
学校・幼保施設・公共施設では、建築基準法の内装制限により壁・天井に「不燃」または「準不燃」認定品の使用が義務付けられるケースが多く、塩ビシートは「品番×下地」の組合せごとに国土交通省の大臣認定番号(NM-####/QM-####)が付与されています。さらにシックハウス対策でF☆☆☆☆等級が事実上必須、加えて教室・保育室・病院・図書館では抗ウイルス・抗菌仕様も近年標準要求です。
補足
学校・幼稚園・図書館・庁舎・病院待合などの公共施設で塩ビシート(ダイノック/リアテック/オルティノ/ベルビアン/パロア)を使う場合、確認すべき法規は3つあります。(1)シックハウス対応: F☆☆☆☆等級(ホルムアルデヒド放散量0.005mg/㎡h以下)が事実上必須。主要メーカーの塩ビシートは全てF☆☆☆☆等級を取得済です。(2)防火・内装制限: 学校・幼保施設・公共施設は建築基準法上の特殊建築物(施行令第115条の3)に該当し、教室・保育室・廊下・階段の内装は準不燃以上、3階以上の場合は不燃が必要なケースがあります。塩ビシートは「品番×下地の組合せ」ごとに大臣認定番号(NM-####=不燃/QM-####=準不燃)が付与されているため、品番だけでなく下地(ケイカル板/石膏ボード12.5mm/合板等)とのセットで認定範囲を確認することが必須です。(3)安全性・抗ウイルス対応: 児童・園児が触れる箇所は耐擦傷性重視、近年は抗ウイルス・抗菌仕様(オルティノHD/リアテック抗ウイルスTW-1000系/ダイノックハイジニックフィルム等)が標準要求です。失敗回避ポイントは「仕様書でF☆☆☆☆+準不燃以上+抗ウイルスの3点指定が混在することが多い」ので、見積前に確認申請書類と特記仕様書を必ず確認すること。テクネストでは見積時に「品番×下地×認定番号」のセットで提示しますので、お気軽にご相談ください。
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Q164 水回り(浴室)に施工できる塩ビシートは? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
浴室用には、アイカ「オルティノ浴室用」とサンゲツ「リアテック抗菌・防かびタイプ」が選択肢となります。いずれも表面に抗菌・防かび性能を付与した専用仕様で、耐水性が高く平滑な下地(塩ビ鋼板・焼付塗装鋼板・アルミ合金板・ステンレス・FRP等)が前提です。タイル・モルタル・コンクリート等の水分を含みやすい下地には施工できません。
補足
浴室・水回りに塩ビ化粧フィルムを施工する場合、選べる品番は専用仕様に限定されます。アイカ工業「オルティノ浴室用について」によれば、オルティノ浴室用は表面に抗菌・防カビ性能を付与した仕様で、フィルム厚みや粘着剤は一般オルティノと共通です。適した下地は塩ビ鋼板・焼付塗装鋼板・アルミニウム合金板・ステンレス・アクリル・ABS・FRP・メラミン樹脂等の平滑で耐水性のある下地が前提で、タイル等の凹凸下地、モルタル・コンクリート等の水分を含みやすい下地は不可と明記されています。施工上の必須処理として、端部からの水侵入を防ぐため重ね貼り+シーリング処理、入隅もシーリング処理、重ね貼り部分はプライマー処理が指定されています。サンゲツ・リアテック施工マニュアル(2024年1月改訂)でも、浴室への施工は抗菌・防かびマーク付きのリアテック抗菌・防かびタイプを使用すると規定。シート表面から水分は浸透しないものの、端部や下地からの水侵入で接着不良の恐れがあるため、金属など水分を含まない下地と端部の防水処理(シーリング)が必須と明記されています。失敗回避ポイントは「下地が水分を含む可能性があるか」「端部のシーリングを省略していないか」の2点。テクネストでは浴室改修のご相談時に、下地素材と端部処理仕様を含めてご提案します。
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Q165 屋外で使える化粧フィルムはありますか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
あります。屋外対応の代表は、3MダイノックEX/EXRシリーズ、サンゲツ高耐候リアテック(RD系・玄関ドアフィルム)、アイカ工業オルティノVEX(高耐候オルティノ)です。通常タイプのダイノック・リアテック・オルティノは屋内専用なので、必ず屋外対応グレードを選び、適正下地(アルミ・焼付塗装鋼板・ステンレス・塩ビ鋼板等の金属系)と端部シーリング処理をセットで計画してください。
補足
塩ビ化粧フィルムを屋外で使う場合、まず屋外対応グレードの選定が前提です。3Mダイノックでは、EXシリーズ(屋外耐候)・EXRシリーズ(屋外耐候・垂直面アルミ下地で約10年)が代表で、外装サイン・屋外建具・看板等の意匠改修に使用されます。サンゲツ・リアテックは基本的に内装専用で、屋外対応は高耐候リアテック(玄関ドアフィルムRD系)に絞られ、サンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験機5,000時間相当で著しい変化なしのデータが公表されています(通常リアテックは屋外NG)。アイカ工業オルティノでは、高耐候オルティノVEX(EX)が屋外対応グレードとして、屋外用途のアルミ・塩ビ鋼板・焼付塗装鋼板・ステンレス等の金属系平滑下地への施工が許容されます(石膏ボード・ケイカル板はNG)。屋外施工で共通して必須となるのは、端部からの雨水侵入を防ぐシーリング処理です。各社公式マニュアルとも「ジョイント突き付け貼りNG・端部シーリング必須」を明記しており、これを省略すると数年で端部めくれ・粘着剤劣化が発生します。さらに直射日光が長時間あたる傾斜面・水平面、定常的に水が接触する環境(プール周り等)は屋外対応グレードでも劣化が早く、垂直面・雨掛かりの少ない部位を優先するのが原則です。失敗回避ポイントは「通常タイプ屋外NG」「端部シーリング必須」「下地は金属系の平滑面に限定」の3点。テクネストでは屋外案件の下地・部位・要求耐用年数に応じて、最適なシリーズと施工仕様をご提案します。
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Q166 色柄選定にあたって事前に確認すべきことは? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
ロット差・方向性・リピート・下地色の影響・光の当たり方の5点をまず確認します。同じ品番でもロット違いで色差が出るため、一面には同一ロットを使い、施工後の照明環境(ダウンライト等の指向性照明)も事前に想定しておくと仕上がりのムラを防げます。
補足
化粧フィルムは厳正な品質管理下で生産されていても、ロットによって多少の色差が生じる場合があり、異なるロットを同一面で使うことは避けるのが原則です。柄物にはリピート(柄の繰り返し単位)があり、ジョイントの際は事前にリピートを確認しないと柄合わせができません。また製品には方向性があるため、裁断位置や貼る方向で突合せ部の濃淡や、エンボスへの光の当たり方が変わって色違いに見える場合があります。下地の色が表面に影響することもあり、施工後はダウンライトなどの指向性のある照明で細かい筋状ムラが目立つこともあるため、選定段階で照明環境まで含めて検討します。実務での失敗回避ポイントは「現物サンプルを必ず取り寄せて施工予定場所で確認」「同一面は同一ロット発注」「ジョイントが入る場合はリピート寸法を施工図に反映」「方向性のある柄(木目・ストライプ等)は貼る方向を統一」「ダウンライト下では小さなムラも目立つため、無地・単色は特に慎重に」の5つ。テクネストではこれらの確認事項を含めたお見積りを承りますので、色柄選定段階からお気軽にご相談ください。
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Q167 既存のクロス・壁紙の上から重ね貼りできますか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
施工自体は可能なケースもありますが、既存化粧フィルムや壁紙の上に重ね貼りした場合、不燃材料(防火性能)は取得できなくなります。シリーズによっては重ね貼り不可の品番もあり、ダイノックを重ねる際は表面にプライマーDP-900N3を塗布して十分乾燥させてから貼ります。
補足
既存クロス・壁紙や既存化粧フィルムの上に塩ビ化粧フィルム(ダイノック/リアテック/オルティノ/ベルビアン/パロア)を重ね貼りする場合の判断ポイントは、大きく3つあります。 (1)防火性能(不燃材料認定)の扱い:3Mダイノック施工マニュアル・サンゲツリアテック施工マニュアル共通で、既存化粧フィルム上に重ね貼りした場合は不燃材料認定(NM-####/QM-####)が取得できない旨が明記されています。学校・幼保施設・公共施設・特殊建築物のように内装制限がかかる物件では、既存フィルム上の重ね貼りは原則NGとなり、既存フィルムを撤去してから下地から貼り直すことが必須です。 (2)接着性確保のためのプライマー処理:ダイノックを既存フィルムや既存化粧シートの上に重ね貼りする場合、表面の離型性を打ち消すために専用プライマーDP-900N3を塗布し、十分に乾燥させてから貼り付けます。プライマー未使用での重ね貼りは短期間で剥離するため絶対NGです。リアテック側も既存フィルム上の重ね貼りでは下地接着性が低下する旨が示されています。 (3)シリーズ別の重ね貼り不可品番:ダイノックには、シリーズ自体に「重ね貼り不可」と明記された品番群があります。代表例は、AMシリーズ(AM-1696/1699/1700/1701/1722)・AEシリーズ(AE-1956/1957)・FEシリーズ(FE-801/804/805/813)・FWシリーズ(FW-1757)・LEシリーズ(LE-1104~1106/1108/1109/1228/1229/1231)・NUシリーズ(NU-1795)等です。これらは品番ごとの「シリーズ別選定・施工にあたっての注意」に④重ね貼り注意として記載されており、施工前に必ず確認します。 失敗回避ポイントは「内装制限物件は既存フィルム撤去が原則」「ダイノック重ね貼りはDP-900N3プライマー必須」「品番別の重ね貼り可否を施工マニュアルで毎回確認」の3点です。テクネストでは品番選定の段階で既存下地の状況をお伺いし、重ね貼り可否と適合品番をご提案します。
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Q168 施工時に必要な最低限の道具は? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
最低限そろえたい道具は、(1)採寸用スケール(メジャー)とスチール定規、(2)裁断用カッターナイフ(新品刃ストック多め)と裁断下敷きマット、(3)圧着用プラスチックスキージー(カード型+フェルト型の2種)、(4)下地調整用プライマー(メーカー指定品)と刷毛、(5)貼る位置の目印用マスキングテープ、(6)清掃用ウエスとイソプロピルアルコール、(7)寒冷時や曲面用ドライヤー・ヒートガン、の7カテゴリです。3M・サンゲツ・アイカ工業の公式マニュアルで共通して指定されています。
補足
塩ビシート(ダイノック/リアテック/オルティノ/ベルビアン/パロア)を施工する時に最低限必要な道具は、用途別に7カテゴリに整理できます。 (1)測定:スケール(メジャー)(金属巻尺)とスチール定規。寸法を正確に測り、直線を引くために使います。 (2)裁断:カッターナイフ(大型・刃替え式・新品刃をストック多めに)と裁断下敷きマット。切れ味が落ちた刃で切ると継ぎ目がガタつき、仕上がりに直撃するため、1現場で5枚以上は新品交換が目安です。 (3)貼り作業(圧着):プラスチックスキージーが施工の主役道具です。最低でも「カード型(プラ硬質)」1枚と「フェルト型(布巻き)」1枚の2種類を用意します。カード型は粘着面を強く押し付けて気泡を抜く用、フェルト型は艶あり・メタリック・濃色品の表面を傷つけずに圧着する用です。3M純正品ならPA-1WHITE/PA-4/PA-5が定番です。 (4)下地処理:メーカー指定のプライマーと塗布用の刷毛。プライマーは下地と粘着剤の接着性を上げる下地処理剤で、ダイノックなら3M EC-1368NT等、リアテックならサンゲツ ベンリダインRTII等、オルティノならアイカ工業 RQ-900P/RA-910等のメーカー指定品を使います。汎用品で代用すると粘着不良・剥離の原因になるため、メーカー指定品を使ってください。 (5)位置決め:マスキングテープ。貼る位置の目印・仮固定用です。 (6)清掃:ウエスとイソプロピルアルコール(または中性洗剤水)。下地のホコリ・油分を拭き取って粘着を確実にするためです。 (7)熱加工:ドライヤーまたはヒートガン。冬期(気温5~10℃以下)のシートの柔らかさ確保や、R部・コーナーの曲面追従に使います。 失敗回避ポイントは「カッター刃をケチらない(切れない刃は仕上がりに直結)」「プライマーはメーカー指定品から代用しない」「艶あり品にはフェルト型スキージーを使う」の3点です。DIY最低限なら工具実費は1万円台に収まりますが、プロ用フル装備(ヒートガン・墨壺・パテ・サンドペーパー#100/180/240・コーナーテープ・防塵マスク・ゴーグル等を含む)なら総額3〜5万円が目安です。
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Q169 施工適正温度は何度ですか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
塩ビ化粧フィルムの施工適正温度は、ダイノック(3M)が12〜38℃、リアテック(サンゲツ)が12〜38℃で最適20〜25℃、オルティノ(アイカ工業)が15〜35℃(グロスタイプは20〜35℃)です。室温・下地温度・シート温度のいずれもこの範囲内に揃えることが条件で、10℃以下では粘着力低下、35℃超の直射日光下では位置直しが効きにくくなります。
補足
塩ビ化粧フィルムの粘着剤は温度依存があり、低温では初期接着力が出にくく、高温では位置直しが効きにくくなります。3社の公式マニュアルでは、3Mダイノックは下地適合表で「施工温度範囲12〜38℃」、サンゲツ リアテックは施工マニュアル(2024年1月改訂)で「施工温度12〜38℃・最適20〜25℃」、アイカ工業 オルティノは施工説明書(2026年4月版)で「作業環境の温度15〜35℃(グロスタイプは20〜35℃)」と規定されています。重要なのは「室温・下地温度・シート温度のすべて」が範囲内であること。空気温度だけ高くても下地が冷えていると粘着力が出ません。冬季に10℃以下まで下がる現場では、ジェットヒーターまたはエアコン暖房で施工前1〜2時間の予熱が必要です(下地温度を温度計で直接測定して確認)。夏季に35℃超・直射日光下では、シートが下地に強く食いつき過ぎて位置調整が困難になるため、時間帯をずらして下地が冷めてから貼ります。また、低温時はシート自体が硬くなりR部(曲面)で割れやすくなるため、カット作業前にシートを室温に馴染ませる工程が必須です。失敗回避ポイントは「下地温度・室温・シート温度の3点を温度計で直接確認」「冬季は予熱・夏季は時間帯ずらし」の2点。テクネストでは現場の温度条件に合わせた施工計画もご提案します。
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Q170 化粧フィルムが貼れない下地はありますか? 下地・プライマーQ121-Q170#メーカー/品番確認#メーカー比較・選び方・道具
回答
あります。代表的なNG下地は(1)PP・PE・フッ素樹脂・シリコーン等の低表面エネルギー樹脂(粘着剤が密着しない)、(2)銅・真鍮・鉛等の銅害を起こす金属(可塑剤と化学反応)、(3)モルタル・コンクリ・既存タイル目地等の凹凸が大きい下地、(4)塗装が剥がれかけ・クロスが浮いている等の劣化下地、の4種類です。アイカ工業の浴室オルティノ技術資料・3Mダイノック施工マニュアル・サンゲツリアテック施工マニュアルで共通して明記されています。
補足
化粧フィルム(ダイノック/リアテック/オルティノ/ベルビアン/パロア)が貼れない下地は、大きく4カテゴリに整理できます。 (1)低表面エネルギー樹脂:ポリプロピレン(PP)・ポリエチレン(PE)・フッ素樹脂(PTFE等)・シリコーン樹脂。これらは表面エネルギーが極めて低く(撥水撥油性が高く)、粘着剤が分子レベルで密着できないため、貼っても短期間で剥がれます。アイカ工業の浴室オルティノ(VB系)技術資料でも「NG下地:PP/PE/フッ素樹脂/シリコーン」と明記されています。判別は再生マーク(5・PP / 4・LDPE / 2・HDPE等)の確認、または水滴試験(水が玉になって弾ければ低エネルギー樹脂の可能性)で可能です。 (2)銅害を起こす金属:銅板・真鍮(銅+亜鉛合金)・鉛板。これらは塩ビ系粘着剤に含まれる可塑剤と銅イオン・鉛が化学反応を起こし、粘着剤が硬化・変色・劣化します。塩ビ業界一般知見として周知されており、長期施工はNGです。代替は中間下地(アルミテープ・養生板)で覆ってから貼る、または同意匠の銅色・真鍮色メタリック調塩ビシート(3Mダイノックメタリックシリーズ等)を別下地に貼る方法が推奨されます。 (3)凹凸が大きい下地:モルタル・コンクリート直貼り・目地段差0.5mm超の既存タイル。これらは表面凹凸がフィルムを通して影として表面に浮き上がり、見た目が著しく劣化します。事前にパテ処理・段差補修またはケイカル板等の下地を貼り増しすることで対応可能です。 (4)劣化下地:塗装が剥がれかけ・クロスが浮いている・カビが発生している・木下地が腐っている等。これらは下地ごとフィルムが剥がれるため、撤去または下地補強が必須です。 失敗回避ポイントは「迷ったら端材で48時間試し貼り」「メーカー品番別下地適合表を必ず参照」の2点です。アイカ浴室VB系のように適合下地と非適合下地を明確に分けたメーカー資料があるので、施工前に確認をおすすめします。テクネストでは下地写真をお送りいただければ品番選定と適合判定のご相談を承ります。
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