T E C N E S T M A T E R I A L G U I D E
化粧フィルムQ&A
根拠資料から確認する施工Q&A
ダイノックNEOと普通のダイノックは何が違う?浴室・水廻り対応シリーズの仕様と適合下地
3MダイノックNEOシリーズの特徴を、メーカー公式技術資料(NEOシリーズ製品説明書PC-0029・一般シリーズ製品説明書PB-DIN-001)準拠で解説。抗菌活性値2.0以上・粘着剤カビ発育0の試験結果、壁(NEO)/タイル壁(TIL)/床(FLE)の3タイプ構成、適合下地(塩ビ鋼板・FRP等の水を吸わない平滑面)、屋外非推奨など、浴室・トイレ・キッチン改修の品番選定に必要な実務情報をまとめました。
ANSWER / まず結論から
ダイノックのNEOって浴室用らしいけど、普通のダイノックと何は、条件を分けて確認します
ダイノックNEOシリーズは浴室・トイレ・キッチンなど屋内水廻り専用で、フィルム表面に抗菌性・粘着剤にカビ抵抗性を持たせた仕様です。普通のダイノック(一般シリーズ)は内装用が原則で、水廻りや常時湿潤環境は推奨されません。NEOは壁・天井用(NEO)/タイル壁用(TIL)/床用(FLE)の3タイプ構成で、貼れる下地も塩ビ鋼板・FRPなど「水を吸わない平滑面」に限定されます。
GALLERY / 道具と作業のイメージ
洗面化粧台
撥水表面
端部や取り合いの納まり
水まわりサンプル
ダイノックのNEOって浴室用らしいけど、普通のダイノックと何で確認したいポイント
DETAIL / もう少し詳しく
判断ポイント
- 101抗菌・防カビ性能の付与:NEOはフィルム表面にJIS Z2801:2012(抗菌加工製品の抗菌性試験方法)で抗菌活性値2.0以上を有し、粘着剤面はJIS Z2911:2018(かび抵抗性試験方法)でカビ発育0(肉眼・顕微鏡下とも発育が認められず)の試験結果が出ています。普通のダイノック一般シリーズはこの試験結果の付与がないため、常時湿潤環境では使用が想定されていません。
- 2023タイプのラインナップ(用途別):NEOシリーズは貼る場所に応じて3タイプに分かれます。壁・天井用が「NEO」、タイル壁用が「TIL」、床用が「FLE」です。FLE(床用)は耐滑り性C.S.R-B(動的摩擦係数の試験値)約0.6で、濡れた床でも滑りにくい仕様になっています。改修対象が壁か床かタイル面かを確認して、適合タイプを選びます。
- 303適合下地の限定:NEOが貼れる下地は、水を吸わない平滑面に限定されます。具体的には塩ビ鋼板・FRP(浴室パネル下地)・既存タイル(目地段差処理後)・メラミン化粧板など。木質下地(合板・MDF・OSB等)や石膏ボード・モルタル等の吸水性下地には貼れません。水廻りで吸水下地に貼ると、下地側から水分が回って糊抜け・剥がれの原因になります。
- 404使用温度・環境の制限:常時50℃を超える環境(浴室乾燥機・サウナ等)、水中浸漬、常時結露が続く環境は不可です。一般家庭の浴室・トイレ・キッチンの想定範囲内であれば使用できますが、業務用厨房の高温蒸気環境や、結露が引かない冷凍庫扉等は対象外です。
- 505屋外施工は非推奨:NEOは屋内水廻り専用のため、屋外施工は非推奨です。屋外で耐候性が必要な場合は別シリーズの「EX」「EXR」(屋外耐候グレード)を選びます。NEOと屋外グレードは別目的のシリーズなので、混同しないように品番末尾で識別します。
- 606普通のダイノック一般シリーズとの位置付け:普通のダイノック(末尾なし・一般シリーズ)は基本的に内装(壁・天井・建具・什器の意匠面)用で、水掛り・湿潤環境は対象外です。リビング・寝室・廊下等の乾いた壁面には一般シリーズ、浴室・トイレ・キッチン等の水廻りにはNEOシリーズ、と用途で使い分けます。同じ柄でも一般シリーズとNEO版が別ラインナップになっているケースがあるため、品番末尾で識別してください。
出典
3Mダイノック_NEOシリーズ製品説明書_PC-0029_2025年8月.pdf
3Mダイノック_一般シリーズ製品説明書_PB-DIN-001_2020年5月.pdf
3Mダイノック_NEOシリーズタイル壁面用取扱説明書_IB-036_2020年8月.pdf
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