T E C N E S T M A T E R I A L G U I D E
化粧フィルムQ&A
根拠資料から確認する施工Q&A
3MダイノックARシリーズの物理的特性
3MダイノックARシリーズ(Abrasion Resistant=耐擦り傷強化)の物理的特性を3M公式技術資料に基づいて解説。表面硬度・耐摩耗試験(JIS K7204・テーバー摩耗輪CS-17)・耐熱65℃連続性能・寸法安定性・ヒートサイクル・耐湿・耐低温衝撃の各データと、AR選定時に押さえるべき物性ポイントをまとめます。
ANSWER / まず結論から
3MダイノックのARシリーズ(キズ防止)の物理的特性はどのくは、条件を分けて確認します
ARはハードコート層を追加した3Mダイノックの硬質コート品で、通常品より耐擦り傷性が高い仕様です。一般物性(耐熱65℃30日・耐湿40℃95%RH 30日・ヒートサイクル-30〜80℃・寸法安定性0.3mm以内)はスタンダード品と同等水準で、加えて表面硬度・耐摩耗性能が強化されています。詳細数値はARシリーズ専用の3M公式技術資料(PB-DIN-004)と表面硬度試験結果(PC-0408)で確認できます。
GALLERY / 道具と作業のイメージ
試験環境
端部や取り合いの納まり
試験後サンプル
施工壁面
3MダイノックのARシリーズ(キズ防止)の物理的特性はどのくで確認したいポイント
DETAIL / もう少し詳しく
判断ポイント
- 101一般物性(3M公式・ARシリーズ製品説明書 PB-DIN-004準拠) :寸法安定性0.3mm以内(クロスカット後65℃48時間)・耐熱性65℃30日剥離なし・ヒートサイクル-30℃〜80℃14日剥離なし・耐湿40℃95%RH 30日剥離なし・耐低温衝撃5℃ガードナー試験割れなし。一般物性はスタンダード品と同等水準です(※スタンダード品の数値はサンプルブック2025年版5ページ・KB-F061)。
- 202耐摩耗性能 :JIS K7204準拠のテーバー摩耗試験(摩耗輪CS-17・荷重1kg)で、スタンダード品7,000回転に対しARはハードコート層により高耐摩耗性能を持ちます(具体数値はARシリーズ専用試験結果を3M公式技術資料で確認)。爪・指輪・カバン等の日常接触による細かい線傷がつきにくくなります。
- 303表面硬度 :3M公式の表面硬度試験結果(PC-0408・2026年3月版)でAR品番の硬度データが公開されています。通常のダイノック品より硬度が高く、什器天面・カウンター天板など接触頻度の高い箇所に推奨されます。
- 404推奨用途 :エレベーターのかご内壁面・受付カウンター天板・什器(造作棚)の天面・店舗カウンター・ホテル客室の扉ノブ周り等、接触頻度の高い箇所。
- 505失敗回避ポイント :ARでも完全な無傷ではありません。カッター・金属角等の鋭利な接触は傷が入ります。物性データはあくまで標準試験条件での値であり、実環境(温度・湿度・接触頻度・薬品)により耐久性は前後します。物性値の引用時は必ず3M公式技術資料を一次資料として参照し、納品時にお客様へ「日常お手入れ手順」をお渡しください。
出典
3Mダイノック_ARシリーズ製品説明書_PB-DIN-004_R3_2019年5月.pdf
3Mダイノック_表面硬度試験結果_PC-0408_2026年3月.pdf
3Mダイノック_施工マニュアル_2022年11月改訂.pdf
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